この寿命の研究では、意外なところから意外な真実が出てきました。二番目です。細胞の研究からこういうことがわかってきました。まず、細胞は個体の寿命とある程度関係があるってことがわかりましたね。今までは若い人からとった細胞と年寄りからとった細胞をただ培養していただけだったんだけれど、今度は、その二つの細胞をフュージョンさせたわけです。つまり、融合させてみたわけです。これは面白い実験だ。
まず、若い人の細胞同士を融合させてみると、確かに分裂回数は多く、逆に老化した細胞同士では非常に分裂回数が少ないっていうことがわかってまいりました。で、知りたいのは、若い細胞と老化した細胞をフュージョンさせたものです。実際これらの細胞を融合させると、どうなるかってことが問題になるわけです。皆さんの予想ではどうなりますか? 若い細胞から何かエキスが出て、若いのと同じになると思う? 逆に、老化したものから毒が出て、老化したものと同じになるだろうと思う? それとも、ちょうど中間だと思いますか? ところが、中間なんてそんな甘いことは絶対起こらないわけですね。(続きは本書をどうぞご覧ください)
