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NEW (2012/05/11 更新)
症例57《56歳 男性》
1週間来の腹部の痛みがあり、昨夜より臍周囲に限局した強い持続痛となった。生魚の摂取についてははっきりとした記憶はない。
症例58は5月18日更新予定です
症例一覧
症例1《57歳 女性》
本日早朝から心窩部のチクチクする痛みがあり朝食は摂っていない。段々と痛みが強く持続性となってきた。胃洗浄では血性成分は見られなかった。
症例2《79歳 女性》
昨日より臍周囲の痛みがあり徐々に増強してきた。39℃台の熱発と悪寒戦慄が出現したため救急室を受診した。
症例3《54歳 女性》
昨夕方頃より徐々に右側腹部に痛みが出現した。歩くだけでお腹に響くようになり受診した。嘔気や嘔吐は見られない。
症例4《76歳 男性》
夕方から体がだるかった。深夜2時に腹痛と嘔吐のためトイレに行きそのまま倒れた。早朝6時に発見され救急搬送となった。
症例5《89歳 女性》
右腹に手をあて痛がっている様子であるが認知症のためよくわからない。嘔吐も出現してきたため本院を受診した。
症例6《42歳 男性》
左下腹痛を訴えて来院した。超音波検査で小腸閉塞が疑われCT検査を実施した。
症例7《50歳 男性》
数日来下痢気味であった。心窩部痛が次第に増強し下腹部に移動してきたため受診した。右下腹部に反跳痛を伴う圧痛あり。
症例8《73歳 男性》
食欲不振と腹痛のため2週間前から食事が摂れず酒だけ飲んでいた。ここ数日は痛みが強くなり酒も受け付けなくなったため受診した。
症例9《80歳 女性 》
畑仕事をしていたところ急に下腹が痛くなった。腹部が張る感じで、いままでに経験したことのないほどの痛みとなった。
症例10《68歳 男性》
夜間に突然の左下腹部痛を感じた。朝になっても治まらないため受診した。腹部全体に反跳痛があり38℃の熱発がある。魚が好物で骨まで食べる。
症例11《70歳 男性》
昨晩9時頃から腹痛が始まり段々強くなってきたので夜中3時に受診した。救急室での経過観察中に腹痛の増悪と腹部板状硬が出現してきた。
症例12《20歳 女性》
週に2、3回の右季肋部痛が数カ月来あった。今回痛みが激しく動けなくなり救急室を受診した。
症例13《67歳 女性》
2年前に脳梗塞を発症し現在は施設入所中。本日夕方に突然の呼吸苦の訴えがあり顔も蒼ざめていることから救急搬送された。来院時はショック状態であったが、付き添い人の話では日中は特に変わった様子はなかったらしい。
症例14《56歳 男性》
数日来続く心窩部痛で来院した。
症例15《67歳 男性》
就寝前にウィスキーを1合飲酒した。夜間に便意で目が覚め排便すると便器一杯の下血があった。
症例16《87歳 女性》
アルツハイマー病で他院に入院中。嘔吐と軟便のため2日間絶食していた。経口食を再開し全量摂取した後から腹満があり浣腸したら血便だったため紹介受診となった。手術既往はないらしい。
症例17《76歳 男性》
発熱が続き全身倦怠感が強く来院した。慢性腎不全の既往あり。
症例18《63歳 男性》
昼頃より腹痛があった。午後9時頃から頻回の嘔吐が出現し発熱(38℃)も見られたため受診した。陳旧性脳梗塞と心筋梗塞の既往がある。
症例19《86歳 女性》
夕食後から徐々にお腹が痛くなった。正露丸を飲むが軽快せず、臍周囲の激痛となり嘔吐も出現したため受診した。腹部手術や外傷の既往はない。
症例20《18歳 女性》
昨日夕方から徐々に心窩部が痛くなった。夜中も痛みで眠れず嘔吐が始まったため明け方に受診した。
症例21《90歳 女性》
5日前から腹痛があった。痛みが増強し頻回に嘔吐するため受診した。
症例22《71歳 女性》
夕方から臍周囲の腹痛と頻回の嘔吐があり深夜に受診した。子宮摘出術と胆嚢摘出術の既往がある。
症例23《57歳 男性》
1週間前より心窩部痛があり胃炎として加療されていた。昨日より痛みが強くなり右下腹部に限局してきた。38.4℃の熱発あり。
症例24《31歳 女性》
1カ月ほど前からくり返す右下腹部痛があった。夕方から350mL缶ビール4本飲んだところ激しい腹痛を生じた。アルコール依存、急性膵炎、帝王切開術の既往がある。
症例25《85歳 男性》
頻回の下痢と嘔吐の後、腹部全体の腹痛が出現した。便の性状は粘血便であった。胃部分切除、胆嚢摘出、心房細動の既往がある。
症例26《69歳 男性》
昼より心窩部の鈍痛があった。夕方より発熱(38.7℃)と悪寒戦慄が出現し深夜に救急室を受診した。
症例27《53歳 男性》
3日間続く腹痛、下痢、嘔吐を訴えて来院した。統合失調症で通院服薬中。
症例28《73歳 男性》
大便も屁も出なくなり、お腹が張って痛いと来院した。
症例29《41歳 女性》
昼食に焼肉を食べてからお腹が痛くなった。15年前の胆嚢摘出術以来しばしば腹痛があるので様子を見ていたが我慢できなくなり来院した。
症例30《42歳 女性》
朝より右下腹部に鈍い痛みがあり徐々に増強してきた。来院時には下腹部全体に圧痛があった。
症例31《34歳 女性》
昨日夕方より上腹部痛があった。段々と腹部全体の痛みとなり37.5℃の発熱と嘔吐が見られるようになり受診した。痛みは下腹部正中で強く左右に圧痛と反跳痛がある。
症例32《54歳 女性》
10日ほど前から熱発と胃のむかつきがあり近医で腸炎として加療されていた。2日前から下腹部にときどき激痛が走り、排尿痛も出現したため受診した。
症例33《69歳 男性》
昼から腹がチクチクと痛み夕食は摂らなかった。夜中に左下腹部の痛みで目が覚めたら鼠径部が膨れていた。
症例34《59歳 男性》
昼食後30分ほどしてから腹痛が出現し徐々に増強してきた。腹部全体の重い感じの痛みが持続するため受診した。肝硬変の加療中で静脈瘤硬化療法の既往あり。HBVキャリアー。
症例35《64歳 男性》
生来健康で病院には行かない。今朝4時頃に腹痛で目が覚めた。今までに経験したことのない激痛であるため受診した。
症例36《45歳 男性》
2週間ほど前より腹部不快感があった。ここ数日腹痛が徐々に増悪し40℃の熱発も出現してきた。
症例37《15歳 男性》
3~4日前から臍部にチクチクする痛みがあり市販薬を飲んでいた。本日朝から歩くと腹に響くほどの右下腹部痛となり受診した。
症例38《84歳 男性》
肺炎に対して6日前よりセフェム系抗生剤による治療を行っている。本日より発熱と頻回の下痢が出現した。
症例39《41歳 男性》
朝から上腹部に絞られるような痛みがあった。正露丸を飲んで様子を見ていたが痛みが強くなり寒気もしてきたため受診した。診察時には苦悶様の痛みであった。
症例40《29歳 女性》
3日前の明け方より心窩部痛と嘔吐が続いている。痛みが段々と強くなり下痢も始まったため受診した。アルコールは平日は3合、週末にはたくさん摂取する。
症例41《62歳 男性》
発熱が続くため近医より搬送された。血液培養で大腸菌陽性。
症例42《64歳 女性》
昨日朝から間歇的な上腹部痛と嘔吐があり近医で胃腸炎として加療されていた。本日夕方から激しい持続する腹痛となり嘔吐も頻発するようになった。
症例43《7歳 女性》
3日前より腹痛があった。昨日近医を受診し上気道炎として治療を受けた。今朝から37.8℃と熱発し元気もないため来院した。嘔吐は数回あった。
症例44《50歳 男性》
2~3年前より飲酒によって軽快する背部痛があった。ここ数日来の左上腹部痛と発熱があり自制できなくなったため受診した。
症例45《74歳 男性》
精神発育遅延者援助施設に入所中。本日朝より右上腹部痛、腹満感の訴えがあり下痢も出現してきたので搬送となった。平素から便秘傾向が強い。
症例46《50歳 女性》
テレビを見ていて発症時刻を言えるほど突然に下腹部痛が起こった。下腹部中心に圧痛と反跳痛がある。
症例47《86歳 男性》
脳梗塞、高血圧、糖尿病の既往がある。本日朝から左下腹部痛とチョコレート色の下痢が出現しデイケア施設より紹介受診となった。
症例48《82歳 女性》
2日前より嘔吐が頻発し食事が摂れないと入所施設より紹介された。先天性聾唖のため詳しい事情がわからない。
症例49《84歳 女性》
前胸部から腹部にかけての違和感が出現した。段々と腹痛が増強し冷や汗も出るようになったため発症1時間後に近医を受診した後、本院に紹介となった。心房細動の既往がある。
症例50《67歳 女性》
1週間前から下腹部痛と便秘があり近医で抗生物質の点滴を3日間受けた。症状はいったん軽快したが再び増悪してきたため受診した。
症例51《70歳 男性》
夕方から右下腹部が徐々に痛くなり軽快しないため深夜に受診した。昨夜は魚のフライをたくさん食べた。
症例52《73歳 女性》
5日前から排便がなく、3日前から腹痛が続き、本日朝からは嘔吐も出現してきたため来院した。
症例53《40歳 男性》
腹と背中が痛むと来院した。 37.8℃の発熱あり。
症例54《73歳 女性》
10日来の39℃前後の発熱で来院した。血液培養で黄色ブドウ球菌陽性。
症例55《69歳 男性》
小便に行った後から突然に下腹部痛が起こり段々と痛みが増すため受診した。本人は「膀胱が痛い」と訴える。
症例56《84歳 女性》
夜間に腹痛で目が覚め、痛みが増強するため受診した。腰痛に対して鎮痛剤を服用している。
症例57《56歳 男性》
1週間来の腹部の痛みがあり、昨夜より臍周囲に限局した強い持続痛となった。生魚の摂取についてははっきりとした記憶はない。
プロフィール
堀 晃(ほり あきら)
昭和32年 福岡県生まれ
昭和57年 鹿児島大学医学部放射線医学教室 入局
平成5年~18年 沖縄県立中部病院放射線科
平成19年 北部地区医師会病院放射線科
著書
共訳
「救急・当直に役立つ画像診断マニュアル」(メディカル・サイエンス・インターナショナル社)
分担執筆
「救急の画像診断とIVR」(南江堂)
「実践 外傷初療学」(永井書店) など
メッセージ
カンファレンスで緊張したとき,デートの約束時間が迫って焦っているとき,恋人と喧嘩別れして腹立ち落ち込んだとき,心が乱れていると読影も冴えない結果に終始することは画像診断にかかわった者なら皆実感したことだろう.
デジタル画像配信が一般的となった今日ではもう昔話となるが,フィルムが現像処理を必要としていた当時には,フィルムが乾く間も待てずに読影することを wet reading と呼んでいたらしい.現在では撮影された端からCT操作卓のモニターに次々と現われる画像を衆人環視のなかで読影する(させられる?)行為が wet reading に相当すると思われる.『どのような状況でも平常心で画像に臨めるように鍛錬するのも読影のコツ』と言ってしまえば先達顔に過ぎるが,『読影は画像を鏡として自己とも向き合う修行の場』などと嘯きながら,老師の心境を目指して精進したいものである.
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