Gノート増刊:動脈硬化御三家 高血圧・糖尿病・脂質異常症をまるっと制覇!
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Gノート増刊 Vol.5 No.2

動脈硬化御三家 高血圧・糖尿病・脂質異常症をまるっと制覇!

  • 南郷栄秀/編
  • 2018年03月01日発行
  • B5判
  • 319ページ
  • ISBN 978-4-7581-2328-0
  • 定価:5,280円(本体4,800円+税)
  • 在庫:あり
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高血圧・糖尿病・脂質異常症の診断と治療を,エビデンスに基づきポイントを押さえてわかりやすくまとめました.質の高い診療をめざす総合診療医・内科医・家庭医や,プライマリ・ケアに従事する医療職の方々におすすめ!

目次

序【南郷栄秀】

略語

第1章 スクリーニング,リスク評価

1 二次性高血圧のスクリーニングと専門医への紹介【菅波祐太,南郷栄秀】
2 2型糖尿病のスクリーニングと診断【米永暁彦】
3 動脈硬化リスクファクターと合併症 ~見つけ方とフォローの方法【南郷栄秀】
4 脂質異常症のスクリーニング【坂上達也,南郷栄秀】
5 脂質異常症で必要な検査【芦澤慎一,南郷栄秀】
6 心血管イベントリスクの評価方法【川瀬圭祐,南郷栄秀】

第2章 生活習慣の改善

1 高血圧に対する食事療法と運動療法のエビデンス【原藤 緑,南郷栄秀】
2 糖尿病に対する食事療法と運動療法のエビデンス【西田裕介,南郷栄秀】
3 脂質異常症に対する食事療法のエビデンス【矢吹 拓】
4 エビデンスに基づいた実践的な禁煙指導【清水隆裕】

第3章 薬物療法

1 降圧薬の選び方 ~第一選択は? その次は?【南郷栄秀,岡田 悟】
2 併存疾患による降圧薬の使い分け【南郷栄秀,岡田 悟】
3 患者さんに合わせた血糖コントロール目標の決め方【岡田 悟】
4 経口血糖降下薬,GLP-1受容体アゴニストの選び方【南郷栄秀】
5 インスリンの使い方 〜導入から患者さんへの説明まで【服部大輔,南郷栄秀】
6 脂質異常症の治療① どこまで下げればいいか【岡田 悟】
7 脂質異常症の治療② スタチンの選び方・使い方【坂上美香,南郷栄秀】
8 脂質異常症の治療③ スタチン以外の薬の使い方【日下伸明,南郷栄秀】

第4章 診療場面別トピックス

救急外来

1 救急外来での高血圧の診かた【千葉 大】
2 思いもよらない糖尿病緊急症 〜救急外来での見つけ方と対応【入江 仁】

病棟

3 周術期の血圧管理を任されたら?【佐々木純久】
4 もう迷わない! 入院中のスマートな血糖管理【南郷栄秀】

外来・在宅

5 家庭での血圧管理のしかた【福井 謙】
6 診療所外来,在宅での糖尿病管理のコツ【太田 浩】
7 高齢者などの複雑症例に対する家庭医療からのアプローチ【重島祐介】

小児・思春期

8 小児・思春期の高血圧をどう診る?【岡田唯男,小橋孝介】
9 小児・思春期の糖尿病をどう診る?【成瀬裕紀】

妊娠期

10 妊娠期の高血圧をどう診る?【岡田唯男】
11 周産期の耐糖能異常をどう診る? 〜妊娠時のサインを見逃さず,その後に活かす【池田裕美枝,安日一郎】

第5章 専門医や他職種が求める総合診療医の動脈硬化診療

1 高血圧:専門医から【小田倉弘典】
2 糖尿病:専門医から 〜うまく連携して,よりよい診療をしていくために【岩岡秀明】
3 糖尿病:看護師から 〜治療中断を防ぐために【曽根晶子】
4 糖尿病:薬剤師から【五十嵐 俊】
5 脂質異常症:専門医から【根本尚彦】
6 脂質異常症:薬剤師から【丹下悦子】

『第2章 生活習慣の改善 3 脂質異常症に対する食事療法のエビデンス』より抜粋

動脈硬化御三家 立ち読み1 動脈硬化御三家 立ち読み2 動脈硬化御三家 立ち読み3 動脈硬化御三家 立ち読み4

(中略)

動脈硬化御三家 立ち読み5 動脈硬化御三家 立ち読み6
書評・感想
  • 本書は,総合診療医がつくった「総合診療とはこういうことだ!」という考えを具現化した本です.総合診療医が得意とするCommon diseaseのなかでも,特に頻度の高い3大疾患を対象としています.最新のエビデンスを論拠としているだけにとどまらず,実際の診療環境や患者の価値観・事情などもきちんと捉えつつ,実臨床でどうすべきかを丁寧に解説しています.また,「動脈硬化性疾患の予防」という共通の目的でくくれる疾患群を横断的にまとめている点にも総合診療らしさが伝わってきます.

    目次を眺めると,総論→各論という教科書形式でも,「第1章 糖尿病」のような疾患別構成でもありません.診療の流れに沿って「スクリーニング・リスク評価」→「生活習慣の改善」→「薬物療法」とならんでおり,「臨床医のための参考書」であることを強く意識されていることが伝わってきます.特に非薬物療法の記述がしっかりしている点が秀逸であり,エビデンスに基づいてどの介入がどの程度有用か把握しやすく,実際の臨床場面でどのように提示・教育すれば成功率が高まるのかの実践的なコツまで理解できます.

    第4章では「診療場面別トピックス」を扱っています.総合診療医は同じ施設や地域内の複数セッティングで研修や仕事をすることが一般的ですが,「救急や病棟,外来や在宅と場面が変わると,同じ疾患でもこんなに診かたが変わる」ということが詳述されているため,柔軟な頭の切り替えの訓練をするうえでとても有用です.特に,「高齢者などの複雑症例に対する家庭医療からのアプローチ」は秀逸で,普段病院で総合内科や救急科で働いている総合診療医が,診療所外来・在宅や地方中小病院の一般病棟で複雑事例を扱うときにはかなり参考になるでしょう.また,一般的には扱いがないか薄いことの多い「小児・思春期」や「妊娠期」についても総合診療医による分厚い記載があり,小児科や産婦人科へのアクセスの悪い地域・医療機関でその穴をカバーする総合診療医にとっても心強い内容になっています.

    第5章では,領域別の専門医や他職種からの視点もあり,総合診療医だけの偏った視点になりすぎないようにバランスがとられています.実際に専門医や他職種との連携を行う際にも,この視点の違いを意識した連携によって診療が円滑になりそうです.

    本書を読んで得をしそうな対象として真っ先に思い浮かぶのは,総合診療や内科の後期研修医です.初期研修中に外来研修を受けたことがあったとしても,慢性疾患について本書で解説しているレベルまで深く学び使いこなせる段階までたどり着いた人はまずいないでしょう.当院でも,毎週の外来振り返りに加え,自習用の参考書として推奨しています.

    また,「最近のエビデンス更新や新薬登場についていけなくなってきた」と感じている指導医やベテラン世代の医師にもおすすめです.私自身も,普段から最新のエビデンスを読み,ガイドラインが改定されるたびに目を通してきたつもりではありましたが,一度ページをめくりはじめると「エビデンスをそういうふうに解釈して実践に落とし込めばよいのか!!」と納得する記載がたくさんあり,拾い読みするつもりでめくったつもりが一気に通読してしまうほど「新しい気づきに満ちて」いる良書でした.

    佐藤健太〔北海道勤医協 総合診療・家庭医療・医学教育センター(GPMEC)/勤医協札幌病院 内科・総合診療科〕『レジデントノート2018年7月号』より転載

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