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ヒト制御性T細胞:自己免疫病を中心に

Human regulatory T cells in autoimmune disease
坂口志文
Shimon Sakaguchi:Experimental Immunology, Osaka University Immunology Frontier Research Center(大阪大学免疫学フロンティア研究センター・実験免疫学)
10.18958/6941-00001-0000007-00

制御性T細胞は免疫自己寛容,免疫恒常性の維持に不可欠のT細胞群である.その発生,分化,機能に重要な遺伝子の一遺伝子突然変異はヒトの自己免疫病の原因となる.また,自己免疫病の遺伝的感受性を決定する一塩基多型の多くは,制御性T細胞機能分子のエピゲノムの変化を介して遺伝子発現に影響し,さまざまな自己免疫病に対する遺伝的感受性を決定する.

Treg特異的エピゲノム,Treg機能異常,自己免疫病,一塩基多型

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