実験医学Go! Go! キャンペーン

本キャンペーンは2015年4月20日をもって終了いたしました。

おかげさまで「実験医学」は,増刊号「再生医療2015」の刊行で550号を突破いたしました.これもひとえに長年にわたりご愛読いただいております読者の皆さま,厚いご指導をいただいております先生方のお力添えの賜物と,心より感謝申し上げます.

これからも「実験医学」は,生命科学研究の「いま」をお伝えして,皆さまに元気をお届けするような誌面を志してまいりたいと思っております.

なお550号を記念して「実験医学Go! Go!キャンペーン」と題した特別アンケートを実施いたしました.アンケートでお寄せいただいた『実験医学』の思い出の号や記事・メッセージを一部ご紹介します

この号に掲載されていた求人広告でポスドクでの就職先が決まった。その後の研究の方向性もそこから始まって今に続いている。

酸化ストレスの臨床研究を行っていたので、参考になった。

現在の研究を始めるきっかけになった。

400号記念にて、九州大学生体防御医学研究所の中山敬一教授が寄稿されていた文章が印象に残っている。中山先生が大学院生時代から現在に至るまで、実験医学と共にキャリアアップされてこられた事を生き生きと語っておられた点が、「研究者の生き方」のひとつの成功例として実感のこもったエピソードに添えられ伝わってきました。

代謝や腸内細菌に関するものは必ず読んでいます。

「科研費獲得の方法とコツ」を参考にして申請書を書きました。結果は、まだ、わかりませんが…大変参考になりました。

免疫関連の特集とメタボや代謝の特集.特に増刊の費用頻度が高い

脂肪幹細胞の実験を始めようとしていた時期で、幾つか興味のある記事があったので。

私は基礎研究をしています。全く役に立たないということはないと思いますが、研究が何の役に立つか分かりません。iPS細胞の山中さんもそうだったと読んで知っておりましたので、幹細胞の話を興味深く読みました。

学生時代にとても参考になった

その手の専門分野の人たちが、丁寧に書いてくれているので、ひとつのテーマについて、広く深くしることができる。

自分の研究内容の背景や今後の方向性、さらに臨床への応用などといった多岐にわたる情報が一冊にまとめられていて、非常に有用でした。

ヒトの器官における最大体積である骨格筋の特集がやっと登場!

私のメンター」のコーナーを読んで、勇気づけられました。

【Update Review】「RNA-RNA 相互作用の新概念」
一見無駄な存在のように思えるノンコーディングな配列が、生理的な役割を持つという事実が、如何にも生命の神秘という感じで興味深かった。

最新の手法や情報が読みやすく一冊にまとまっているので別冊シリーズは参考にします。

炎症の全体像および詳細なシグナル機構が説明されていた

特集記事を読み、私もサーチュインの研究に取り組み始めました。

私のメンター」というコーナーが好きで必ず読んでいました。私の大学では大学院生の数は少なく、ポスドクになったり留学する人はまれですが、それらの情報をエピソード付きで読めるこのコーナーは貴重でした。

研究内容に圧倒された。

小胞体ストレス関連の研究をしているので、日本語で幅広く小胞体ストレスについて理解できた点がとても良かったです。

プロテアソームについて基礎知識から最新の知見まで幅広く書かれており、これからプロテアソームに注目して解析しようとしていた私にとって本書は有用であった。

精神疾患が概念的なアプローチ以外に生化学的なアプローチが可能であるということにおどろいた。動物実験などどのようにフィードバックさせるのかまったく想像もつかなかった。

予防医学やひとりひとりの個別診断に役立てたいと強く感じたから。

造血幹細胞の概念を初めて知った。

データベースについて誰かに尋ねられたときに薦めている。

自身の研究分野であるRNAについての号。piRNAなど未だ教科書などに掲載されていない最先端の研究があり、とても参考になった。

博士課程から本格的な分子生物学の研究を始めた私にとって、今までワードでしか聞いたことのなかったノックダウンやノックアウトといったゲノム改変技術を、歴史から丁寧に教えてくれた大事な一冊です。おかげで、1年も経たずに、人に内容を説明できるようにまでなりました。

臨床上の疑問点を解決してくれた。

自然免疫の驚異的な素晴らしさに影響を受け、研究を始めるきっかけになった

現在の研究を始めるにあたって、背景知識を得るために非常に役立った。やはり日本語で綺麗にまとめられていると、英語レビューを読むよりも理解しやすい。

会社に入社して、初給料で買った本です。ぼろぼろになるまで読みました

学生当時、博士課程から専門分野を変えた私にとって、スタート時の知識の蓄えに大変役立った一冊。

生命科学の世界に飛び込んで半年もしない自分に、先生に「CRISPR/Casでノックアウトやってみませんか」と提案いただきました。CRISPR/Casといえばゲノム編集の最先端、右も左もわからない自分にとって、「今一番必要としている本が見つかった!」という気持ちでした。

Crisper/Cas9の特集が大変勉強になりました。以前から興味を持っていましたので、研究計画立案に役に立ちました。

大学入試まで細胞周期とは単なる用語だったが、知れば知るほど、奥が深かった。。。

この時ちょうどオートファジーが周囲で話題になっており、どのような状態なのか知りたかったため非常にありがたかった。

実験手法の細かいところがよくわかる情報が記載されている

アイデア実験法 このころの手抜き実験プロトコルはとても役に立った 今でもコピーをもっている

特集の組み方がタイムリー

再生医療に従事して間もない者として、このような総括が非常に役に立った

ラボレポートは、将来の進路を決める上で、参考にしています。

少し前の号になりますが、この本は私に、最新の知見と発生におけるエピジェネティクスの大切さを分かりやすく教えてくれました。博士課程で自分の実験テーマを進める上で知識があまりなかったので、とても役に立ちました。

細胞死、細胞老化、オートファジー関連は自分の興味があり良かった。

これはイメージング質量分析を始めたり、またよりよい検討をするにあたって無くてはならない書籍です。その他の質量分析をするにも確認や概念のおさらいに役に立っています。

当時、「オートファジー」の単語ぐらいしか知らなかったのですが、この記事を読んで興味が爆発。一気にオートファジーワールドに引き込まれました。

最新の情報を興味の有る部分を選んで知ることができる。

最先端の情報がまとまっている。

私のメンターもいつも楽しませていただいてます。やはり、若い人の苦労話、成功談は最も興味がわきます。

エピジェネティクスや幹細胞の特集。まだ、その分野の研究を開始して間もない時で、短時間で知識を得るのに役だった。

最近の「日本のサイエンスを担う これからのリーダーの条件を求めて」と「私のメンター」は、医学生物学の歴史(現場の歴史)が学べ、科学者としての方向性に関して勉強になりました。

初めて御誌に私の原稿が掲載された、自分にとり記念碑的な号です。

大学院生時代、実験医学の存在はかけがえのないものでした。ものすごい早さで進み続けるバイオ・メディカル分野において、今後も良き道先案内人であってください。

次世代シークエンサーの進歩を実感し、現在では更なる加速度的な情報の蓄積が進行している。

質の高い若い日本の読者のニーズに適した、アカデミックな内容を継続して出版してきたことが素晴らしいとおもう。実験医学自身が日本の現状をよく研究したサイエンスコミュニケーションの成功例であると思う。

自分たちに原稿を執筆する機会を与えて頂いた号でもあり、その執筆を通してiPSで見られるようなリプログラミングという現象と再生という自然のなかで起こる現象との類似点や相違点を改めて考えさせられた号でした。

哺乳類でのRNA干渉/non-coding RNAの発見と機能/iPS細胞が思いつきます。これらに関する特集は、第一人者による最先端の知識を効率よく得るために実験医学を重宝しました。ごく最近では、CRISPR/Cas9によるゲノム編集の特集ですね。

いつも楽しく読んでいます。最新研究を紹介する記事もよいですが、コラムなども息抜きになります。これからも引き続き楽しみにしています。

これまでの実験医学の記事で一番印象深かった記事は、該当号の「生命科学の地平(最終回)第10回 全体をみることは創造につながる(多田富雄)」です。現在でもタンパク質リン酸化反応を含めた「シグナル伝達」の研究をしていますが、全体を見ないで研究していると「論文を書く」だけで、実は「何も理解していない」ことになる、ということを教えてくれた非常に貴重なエッセイでした。この記事を読んで、生物学的に現象を理解することを目的に研究しようと決心しました。

実験医学550号をご一読ください!

実験医学増刊 Vol.33 No.2
再生医療2015 幹細胞と疾患iPS細胞の研究最前線
飛躍する基礎研究 加速する臨床への挑戦

岡野栄之,山中伸弥/編
実験医学定期購読