癌，特にリンパ系造血腫瘍が対象．新たな切り口による癌研究，癌という病気だからこそ表出する新しいサイエンスの構築を目指す．

【プロジェクト】

①細胞外小胞（EV）における脂質の役割：EBV，HBVなどのウィルス癌では，特にEVが微小環境制御を介して重要な機能を示す．（BLOOD2018，JBC2020，Cell death and disease in press）脂質からの機能解析，派生した治療ツールを用いてのサイトカインストーム制御法開発等．（FASEB J2020，Cell Metabolismリバイス，JSTCREST，AMED次世代癌，挑戦的萌芽）
②劇症型NK白血病（ANKL）の病態解析，治療標的同定：稀少疾患で予後超不良なEBV＋ANKLのモデルマウス作出に成功．病態解析とin vivo CRISPRスクリーニングによる治療標的同定を行う．既に複数候補分子を同定しヒトへの導出を試みている．（AMED次世代癌，基盤B，DC2）
③新規非コードRNAの機能解析：HBVに特異的に結合する機能性新規非コードRNAを同定．独特な作用機序のため正常臓器での研究発展が期待される．（AMED肝炎対策事業，若手B）

【若手独立支援】

在籍したポスドク・助教10名中9名が若手Bに採択．海外学振2，PD1，アメリカ血液学会若手優秀賞3，免疫学会岸本賞2，自治医大優秀学生賞1，麒麟塾麒麟児賞1など受賞．ポスドクの主な進路　ハーバード，Duke，Yale，Lund大学，国立感染研等．卓越研究員採択にほぼ必須である留学は特に強く支援．

【共通機器】

東海大学は共通機器が豊富で機器のメンテが充実，ケージ交換は委託，研究に集中できる環境．

【条件など】

博士取得者，見込み者　月給40万円，交通費，社保あり　年次更新3年保証，その後は助教への登用も含め相談

【着任時期】

令和4年4月　それ以前も相談可