救急・ERノート レジデントノート別冊:もう怖くない めまいの診かた、帰し方〜致死的疾患の見逃しを防ぎ、一歩進んだ診断と治療を行うために
  • 内容見本0
  • 内容見本1
  • 内容見本2
  • 内容見本3
救急・ERノート レジデントノート別冊

もう怖くない めまいの診かた、帰し方

致死的疾患の見逃しを防ぎ、一歩進んだ診断と治療を行うために

  • 箕輪良行/編
  • 2011年04月01日発行
  • B5判
  • 262ページ
  • ISBN 978-4-7581-1341-0
  • 定価:4,950円(本体4,500円+税)
  • 在庫:あり
書籍を購入する
PDFダウンロード

救急診療に携わる全ての医師に役立つ「新シリーズ」創刊!第1巻では,めまい診療の苦手の原因となる4つのポイントやステップアップに役立つ知識・スキルを徹底解説.救急でのめまい診療に自信がつきます!

目次

第1章

1 総論:救急外来・ERでみるめまいへのアプローチ 6割をクリアするために【箕輪良行】
  • 緊急度の高い傷病者を優先して扱うアプローチ
  • 救急外来・ERにおけるめまいの典型的なアプローチ
  • 回転性めまいへのアプローチ
  • ありふれた疾患としてのBPPV
  • 自分たちで耳石置換法を試みる
  • 脳血管障害による中枢性めまいの鑑別診断
  • めまい患者の入院適応基準
  • Tips & Pitfalls1 Dix-Hallpikeテストの注意点
  • Tips & Pitfalls2 小脳梗塞に注意
2 危険なめまいを見逃さないぞ【城倉 健】
  • めまい診療の現状
  • 危険なめまい(特に脳卒中)の頻度
  • 中枢性めまいと末梢性めまいの鑑別
  • 実際のめまい診療の流れ
  • 例外の存在(末梢前庭障害との鑑別が困難な中枢性めまい)
  • 脳卒中以外の原因による中枢性めまい

問題解決型ケーススタディCASE(1)

見逃さないで済んだ脳血管障害ケース【前田重信】
3 よくあるめまい,特にBPPVを診療する【舩越 拓/生坂政臣】
  • 疫学および病態
  • 病歴:誘因,持続時間,性状が大切
  • 身体診察(眼振検査)
  • 治療
4 めまい診療においてのdisposition(入院・帰宅)決定時に振り返るべきこと【岩田充永】
  • 振り返りポイント(1) 患者の言う「めまい」とはどんな症状だった?
  • 振り返りポイント(2) めまいの原因として頭・耳以外は考慮した?
  • 振り返りポイント(3) 回転性めまいイコール耳性めまいと早合点していないか?
  • 振り返りポイント(4) 真剣に神経学的所見は探したか?
  • 振り返りポイント(5) 頭部CTやMRIを過信しすぎていないか?
  • 振り返りポイント(6) 安易にBPPVとゴミ箱診断していないか?
  • 振り返りポイント(7) 患者は歩けるか? 経口摂取ができるか? 患者や家族の希望に配慮したか?
  • 入院を考慮するべきめまい

問題解決型ケーススタディCASE(2)

入院のトリアージで迷うケース(オーバートリアージ)【井上哲也】
5 めまいの病歴聴取におけるピットフォール【福武敏夫】
  • めまいは前庭(小脳)系由来とは限らない!
  • 末梢性めまいか脳卒中(小脳・脳幹梗塞)か?
  • 4つの代表的な良性(非悪性)めまい疾患の特徴を知る
  • 小脳梗塞の特徴は?
  • 発症誘因を見逃さない
  • 非回転性めまいでは常に全身疾患とその治療薬の影響を考慮する
  • 浮動性めまいの最多の原因は緊張型頭痛・肩こりである
  • Tips & Pitfalls1 発症誘因を訊き出すコツ

問題解決型ケーススタディCASE(3)

めまいの不整脈ケース【大和眞史】
6 めまいの身体診察法(総ざらい)【内藤理恵】
  • 体平衡検査
  • 眼振検査
  • 自律神経機能検査
  • Tips & Pitfalls1 眼振所見がわかりにくい場合
7 めまいの画像診断 CT/MRIの適応をはっきりさせる【神田 大/渡辺英寿】
  • 頭部CTの適応について
  • 頭部MRIの適応について
  • MRI,MRAを施行する前に考えるべきこと

問題解決型ケーススタディCASE(4)

めまい,どういうときにMRIを撮る?【小林かおり/廣瀬保夫】

問題解決型ケーススタディCASE(5)

CT適応のオーバートリアージ どこまで許される?【本多英喜】
8 薬物療法のEBM メイロン®,メリスロン®,セファドール®,セルシン® ほか【田中 拓】
  • めまいの薬物療法
  • 文献的には
  • 日本で頻用される治療薬
  • Tips & Pitfalls1 まずは特異的な治療から
9 ガイドラインに則っためまい関連の脳血管疾患治療【北澤公男】
  • 小脳梗塞
  • 小脳出血
  • 椎骨動脈解離
  • Tips & Pitfalls1 血栓溶解療法,抗凝固療法,抗血小板療法の選択

第2章

1 小脳脳幹病変のめまいの特徴 病歴と身体診察から画像所見を予測する【中森知毅】
  • 主訴から
  • めまい患者の病歴を聴取するうえで重要なポイント
  • 身体診察手順および検査手順
  • 受診時にすでにめまいが消失している場合
  • 症例紹介

One More Experience(1)

方向交代性眼振と中枢病変【山中敏彰】
  • 方向交代性眼振って何?
  • 自発性の方向交代性眼振
  • 注視性の方向交代性眼振(注視方向性眼振,左右側方注視眼振)
  • 頭位・頭位変換性の方向交代性眼振
2 日本めまい平衡医学会「めまいの診断基準」(1982年)の概説【小松崎篤】
  • 本基準の成り立ち
  • 各疾患についての概説
3 眼振の病態生理【肥塚 泉】
  • 眼振とは
  • 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
  • 診断に必要な眼振の生理学
  • 前庭神経炎
  • メニエール病
4 BPPV 後半規管 / 外側半規管型の病態生理と病歴,眼振所見の特徴【大塚康司/鈴木 衞/小川恭生】
  • BPPVの病態
  • BPPVの臨床学的特徴と責任部位
  • 半規管の生理機能
  • 病歴聴取
  • 眼振所見による患側の決定
  • 鑑別診断
  • Tips & Pitfalls1 くり返すめまい
  • Tips & Pitfalls2 頸椎異常,椎骨脳底動脈循環不全との鑑別
  • Tips & Pitfalls3 小脳疾患との鑑別

One More Experience(2)

EpleyかSemontかLempertか(耳石置換法)-方法と適応【鴫原俊太郎】
  • 耳石置換法
  • Epley法
  • Semont法(liberatory maneuver)
  • Lempert法
5 メニエール病の病因,診断,治療の実際 救急外来からはじめるべき事柄【山根英雄】
  • メニエール病の原因
  • メニエール病の症状
  • メニエール病の補助診断
  • 治療
6 前庭神経炎の診断,病態,治療の実際 救急外来からのアプローチ【加藤裕司】
  • 診断
  • 病態
  • 症候
  • 治療

One More Experience(3)

長く続く方向固定性眼振は末梢性か?【今井貴夫】
  • 長く続く方向固定性水平性眼振
  • 長く続く方向固定性垂直性眼振

One More Experience(4)

救急で悪性発作性頭位めまいを見落とさないために 日常診療からの発信【田渕 哲/寺本和弘/山中 伸】
  • 発作性頭位めまい
  • 悪性発作性頭位めまいの診断に役立つ特徴的症候
  • 症例呈示
  • MPPVの症状に対する考察~小脳下虫部 症候~
7 めまい理解に必要な正常解剖生理学 非耳鼻科医のために【大江洋史】
  • 平衡機能系神経ネットワーク
  • 末梢性・脊髄性の体性感覚系とのネットワーク
  • Tips & Pitfalls1 回転性めまいと浮動性めまい

第3章

1 「心因性めまい」の鑑別疾患【中尾睦宏】
  • 心因性を疑う第一歩
  • 心身症の理解
  • 心因性めまいの訴え方
  • 心因性めまいと精神疾患
  • Tips & Pitfalls1 病歴聴取の注意点
  • Tips & Pitfalls2 隠れうつ病

Pros & Cons~救急医を悩ます問題~(1)

耳石置換法,Epley法が効かない場合はBPPVではないのか?【小宮山純】
  • BPPVとCPPVの鑑別
  • 2BPPVに対する耳石置換法の治療効果
  • 3BPPV難治例の頻度

Pros & Cons~救急医を悩ます問題~(2)

自律神経機能異常はめまい発症に強くかかわっているか?【武田憲昭】
  • めまい患者の全身的な自律神経機能異常
  • めまい患者の交感神経機能の左右差
  • めまい患者の椎骨動脈血流の左右差
  • めまいの発症機序としての交感神経機能・椎骨動脈血流仮説
  • めまいの発症に自律神経機能異常が関与しているめまい患者の治療
2 椎骨脳底動脈循環不全(VBI)とTIAとしてのめまい【荒川千晶/高木 誠】
  • VBIと末梢性めまいとの鑑別
  • VBIの診断に至るまでの検査の組み立て
  • VBIに対し救急診療で行うことのできる対処

Pros & Cons~救急医を悩ます問題~(3)

前庭性てんかんとは何か?【寺本 純】
  • 位置づけに関する基礎知識
  • 前庭性てんかんと臨床診断するめまいとは
  • 自験例の検討
  • 鑑別診断
3 片頭痛性めまいはどの程度存在するか?【根来 清】
  • 一次性頭痛とめまい
  • 片頭痛性めまい(migrainous vertigo)
  • 片頭痛性めまいの発現機序
  • 片頭痛性めまいの治療
  • 片頭痛性めまいの頻度
4 小児のめまいをみるヒント【坂田英明】
  • 小児のめまい,その特徴
  • 小児のめまい疾患
  • 時期別での小児のめまい,平衡障害
  • 小児の急性期におけるめまい
  • 小児のめまい・平衡機能検査
  • 治療について
  • 平衡機能のリハビリテーション
  • Tips & Pitfalls1 先天性眼振への対応
  • Tips & Pitfalls2 小児良性発作性めまいの診断

Pros & Cons~救急医を悩ます問題~(4)

CVDリスクファクターで中枢性か末梢性か予見できるか?【福田多介彦/山中敏彰】
  • ERでのめまい疾患とCVDの関連
  • CVDリスクファクターとめまい
  • メタボリックシンドロームとめまい
  • CVDリスクファクターから中枢性か末梢性かを予見できるか?

購入方法・送料について

本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます.店頭にて見当たらない場合は,下記情報を書店にお伝え下さい.

  • 【本書名】救急・ERノート レジデントノート別冊:もう怖くない めまいの診かた、帰し方〜致死的疾患の見逃しを防ぎ、一歩進んだ診断と治療を行うために
  • 【出版社名】羊土社

お近くに取扱書店が無い場合,特に海外でご覧になりたい場合,羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので,下記ご参照のうえ,注文をご検討ください.

羊土社HPでのご注文について

本書を羊土社HPにてご購入いただきますと,本体価格に加えて,送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります.お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください.

分類 項目 費用
国内 消費税 +450円
送料 +500円
手数料(代引きのみ) +300円
海外 航空便送料 第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) +1100円
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) +1410円
第2地帯(ヨーロッパ) +1410円
第3地帯(アフリカ、南米) +1850円
EMS便送料 第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) +1820円
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) +2540円
第2地帯(ヨーロッパ) +2800円
第3地帯(アフリカ、南米) +3420円

※この表は本書のみご購入いただいた場合の費用をまとめたものです.他の書籍を同時に購入する場合はお申し込み金額や重量により費用が異なってまいりますのでご注意ください.

法人向け 購入のお問い合わせ

法人での書籍の一括購入につきまして,「見積書や請求書払い」「複数の発送先への対応」「研修用などで使用する書籍の選定についてのアドバイス」等、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

こちらの書籍もお勧めいたします

  • 9784758127158
  • 9784758127134
  • 9784758127073
  • 9784758127059
  • 9784758127042
  • 9784758127004
  • 9784758124003
  • 9784758116985
  • 9784758113427
  • 9784758106986

電子書店で購入する

本書が販売されている主な電子書店をご紹介いたします.

  • 羊土社HP外のサイトになります
  • ご利用方法は各電子書店でご確認ください
  • m2plus eBookStore
  • Knowledge Worker
サイドメニュー開く