脳死判定ハンドブック〜イラストでわかる法的・医学的基礎知識と実施の手順

脳死判定ハンドブック

イラストでわかる法的・医学的基礎知識と実施の手順

  • 唐澤秀治/著
  • 2001年09月11日発行
  • B5判
  • 267ページ
  • ISBN 978-4-89706-670-7
  • 定価:6,380円(本体5,800円+税)
  • 注文不可
    在庫:なし

救命医である著者が,よりよい救命医療の実現を目指し真摯に執筆した,現場で活用できる初めての実践的な脳死判定のマニュアル.まず法律の内容を,実際の手順と照らし合わせながら,重要なポイントを絞って説明し,次に臓器提供施設として整えなければならない事項の説明,そして脳死判定に必要な医学的知識と最新の知見を解説.次に実践編として,脳死判定における薬物の影響,実際の判定の手順(脳波検査,脳幹反射,無呼吸テストなど)をイラスト多用して具体的に解説した.付録として本書の重要事項を確認するための問題集があり,学生,レジデント,専門医を目指す医師には大変有用.救命医療に携わる方はもちろんさまざまな立場で脳死や臓器移植に関わる方にお勧めする.

目次
第1章 臓器移植法について−これだけは知っておくべきポイント解説
A.21世紀初頭における中央省庁等改革
B.法律文書のピットフォール:重要性の順番は手順ではない
C.臓器移植法の要点
D.臓器移植法の施行規則,ガイドライン
E.厚生労働省の臓器移植対策室

第2章 臓器提供施設の体制整備について
A.臓器提供施設の拡大と体制整備
B.臓器移植法関連文献
C.法的脳死判定マニュアル
D.臓器提供施設マニュアル
E.厚生省からの第58号通知と検証会議
F.厚生省マニュアルの正誤通知と質疑応答集
G.小児における脳死判定基準
H.脳死判定上の疑義解釈
I.「アーチファクトの原因と対策」と「日臨技ハンドブック」
J.法に基づく脳死判定・臓器提供におけるMinimum requirement

第3章 臓器提供施設である前に救命施設であり情報提供施設である
A.救命施設における「命のリレー」とは何か
B.蘇生チャート“RESCUE ”
C.最善の治療・最善の医療とは何か
D.最大の落とし穴= 脳死判定検査を開始するタイミング
E.臓器移植法成立以前における警鐘
F.家族による「死の実感」
G.臓器移植法に貫かれているインフォームドチョイス
H.情報提供すべき最新の医学的知見
I.脳死判定医に求められる知識と経験,正確な脳死判定検査

第4章 脳死状態を理解するために必要な基本的知識
A.神経系の分類
B.脳死状態におけるホメオスタシス
C.脳死状態における運動系と筋緊張
D.脊髄反射と脊髄自動反射
E.植物状態
F.脳死判定検査に必要な前庭系の知識

第5章 プロセスの分類と関係者の役割分担
A.脳死判定・臓器提供プロセスの分類
B.関係者の役割分担

第6章 重要事項の解説
●1−臨床的脳死診断のプロセスにおける重要事項
A.脳死判定・臓器提供の可能な年齢
B.臓器移植法関連文書に登場する3種類の脳死判定の意味
C.臨床的脳死判断(診断)の回数
D.脳死判定の対象症例
E.ドナー候補者とドナーの区別
F.第一次評価に必要な情報とドナー適応基準
G.意思表示カード所持の確認と移植コーディネーターへの連絡
H.意思表示カードのチェック方法
I.意思表示の有効性の確認
J.JOT NWと移植コーディネーターの役割
K.マスメディアの監視体制
●2−承諾書作成のプロセスにおける重要事項
A.承諾書の作成
B.承諾書作成における家族の範囲
●3−脳死判定検査のプロセスにおける重要事項
A.竹内基準と臓器移植法 における脳死判定基準の相違
B.脳死判定医と脳死判定検査の間隔
C.法的脳死判定の前提条件
D.除外例の除外と必須検査前の確認
E.脳死判定における薬物の影響について
F.深昏睡の確認
G.瞳孔径4mm以上と瞳孔固定
H.脳幹反射消失の診断
I.脳死判定における脳波検査
J.頭皮上脳波と頭蓋内脳波の違い
K.脳死判定における聴性脳幹誘発反応検査
L.無呼吸テスト
●4−死亡宣告および検視などのプロセスにおける重要事項
A.法に基づく脳死判定における死亡時刻
B.異状死体,検視など,所轄警察署
C.ドナー管理の移行
●5−臓器摘出のプロセスにおける重要事項
A.第二次・第三次・最終(臓器)評価と病理医の役割
B.摘出臓器の範囲
C.移植実施施設と阻血許容時間
●6−遺体お見送りのプロセスにおける重要事項
●7−事後のプロセスにおける重要事項
A.倫理委員会の開催
B.臓器提供病院への交付金
C.検証会議による検証
●8−プロセス全体に関係する重要事項
A.脳死状態の患者と家族に対する優しく思いやりのある看護
B.脳死判定・臓器提供における情報公開

第7章 家族に対する脳死状態の説明
1.医療従事者と家族
2.脳死状態における患者,家族,主治医
3.体と脳,そして心
4.脳の構造と働き
5.意識と意識障害について
6.一次性脳障害(原発性脳障害)と二次性脳障害(続発性脳障害)
7.脳死状態
8.植物状態と脳死状態の違い
9.脳死の診断・判定
10.脳死状態に関するご家族からの質問の例と答え
11.患者さんが臨床的脳死状態となった場合の家族の選択
12.ご家族の気持ちと法に基づく脳死判定・臓器提供の条件

[付 録]重要事項を確認するための問題集

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