改訂 これだけは知っておきたい医療禁忌〜プライマリケアにおける診察・投薬・処置時の禁忌の根拠と対策

改訂

これだけは知っておきたい医療禁忌

プライマリケアにおける診察・投薬・処置時の禁忌の根拠と対策

  • 三宅祥三/監,長田 薫/編
  • 2004年02月02日発行
  • A5判
  • 172ページ
  • ISBN 978-4-89706-680-6
  • 定価:3,190円(本体2,900円+税)
  • 注文不可
    在庫:なし

必ずおさえておきたい日常診療の禁忌がコンパクトな1冊になりました!診療や検査,投薬,処置,手術時の禁忌について,なぜ禁忌なのか,その根拠と代替療法,ピットフォール,対策を1項目1ページで解説.最低限知っておくべき禁忌事項を総チェックするのに便利です!

目次

第1章 内科系・外科系の医療禁忌事項
§1 外来診察時の禁忌事項
 1.発熱・発汗の患者さんを診察する場合,頸部の触診を
  忘れてはならない
 2.脈拍数が正常なだけで,甲状腺機能亢進症を否定しては
  ならない
 3.fT3,fT4高値,TSH低値のみで甲状腺機能亢進症と診断し
  メルカゾールを開始してはならない
 4.頭痛の患者さんを診察する時には急性緑内障発作の鑑別を
  忘れてはならない
 5.リンパ節腫大の患者さんにむやみにアンピシリンを処方して
  はならない  
§2 処方時の禁忌事項
 1.感染性腸炎が疑われる患者さんに強力な下痢止めを投与して
  はならない
 2.牛乳アレルギーの患者さんの下痢にラックビーRを投与して
  はならない
 3.薬剤アレルギーの問診をせずに,消炎鎮痛薬や抗生物質を
  投与してはならない
 4.アルサルミンRとニューキノロン系抗菌薬の併用には
  注意しなければならない
 5.消炎鎮痛薬とニューキノロン系抗菌薬の併用には
  注意しなければならない 
§3 検査に関する禁忌事項
 1.誤嚥しやすい患者さんにバリウムを用いた上部消化管造影検査を
  行ってはならない
 2.消化管穿孔が疑われる患者さんにバリウム造影を
  行ってはならない
 3.上部消化管内視鏡検査を仰臥位で行うべきではない
 4.中毒性巨大結腸症(toxic megacolon)では大腸内視鏡は
  禁忌である
 5.ビリルビン高値の患者さんに点滴静注胆嚢胆管造影
  検査を行ってはならない   
§4 処置・手術に関する禁忌事項
 1.脳梗塞の急性期に血圧を下げてはならない
 2.発作性心房細動ではWPW症候群の確認をせずにジギタリスや
  ワソランを投与してはならない
 3.血圧高値の患者さんにアダラート舌下による急速降圧を
  はかってはならない
 4.アスピリンやワーファリンを中止しないまま観血処置を
  行ってはならない
 5.モルヒネ投与中の患者さんにソセゴンを投与しては
  ならない   
§5 注射・輸血に関する禁忌事項
 1.高濃度のブドウ糖含有液を末梢から点滴するには注意が
  必要である
 2.カリウム製剤投与時には,濃度や点滴速度に注意しなければ
  ならない
 3.ジギタリス投与中の患者さんにカルシウム製剤を静注しては
   ならない
 4.痙攣の既往のある患者さんにチエナムRを点滴する際には
  充分注意しなければならない
 5.メイロンとカルチコールを同一ルートで点滴してはならない   

第2章 整形外科領域の医療禁忌事項
§1 外来診察時の禁忌事項
 1.“坐薬のNSAIDsは胃潰瘍 十二指腸潰瘍を起こさない”と
  考えてはならない
 2.漫然と骨粗鬆症薬を投与し続けてはならない
 3.発熱を伴う関節痛や腰背部痛を,高熱による関節痛と
  判断してはならない
 4.急性腰痛症に長期安静を指示してはならない
 5.悪臭を伴う創を消毒と抗生物質投与のみで経過をみていては
  ならない   
§2 外来処置に関する禁忌事項
 1.骨折や脱臼の徒手整復を何回も反復してはならない
 2.前腕骨折では肘と手関節に注意しなければならない
 3.骨折後ギプス装着後の痛みを骨折による痛みと判断しては
  ならない
 4.汚染された創を閉じてはならない   
§3 手術に関する禁忌事項
 1.全身的チェックをしないまま手術をしてはならない
 2.左右を間違えて手術してはならない
 3.腰椎麻酔では,髄液の逆流を確認せず麻酔薬を注入しては
  ならない

第3章 小児科領域の医療禁忌事項
§1 処方時の禁忌事項
 1.発熱時に安易に解熱薬を使用してはならない
 2.咳に対して強力な鎮咳薬を使用してはならない
 3.痙攣の既往のある乳幼児に安易にテオフィリンを処方しては
  ならない   
§2 診断時の禁忌事項
 1.発熱と痙攣の患者さんを熱性痙攣と即断してはならない
 2.腹痛・嘔吐を胃腸炎や周期性嘔吐症や「吐く風邪」と
  即断してはならない 
§3 外来処置に関する禁忌事項
 1.脱水と判断しても無条件に急速大量輸液を開始しては
  ならない
 2.不自然な外傷などで児童虐待を疑ったら,家に帰しては
  ならない   

第4章 産婦人科領域の医療禁忌
§1 外来診察時の禁忌事項
 1.幼女や性交経験のない女性に不用意な内診を行っては
  ならない
 2.骨盤内炎症の疑われる患者さんに子宮鏡は禁忌である
 3.性器ヘルペスやカンジダ膣外陰炎の患者さんに
  副腎皮質ステロイド軟膏は禁忌である
§2 妊娠時の検査・処方に関する禁忌事項
 1.正常妊娠の妊婦にゾンデ診,子宮内膜検査,子宮鏡,
  骨盤CTなどの検査は禁忌である
 2.妊娠4週〜15週末の妊婦に催奇形性のある薬剤投与は
  禁忌である
 3.妊娠中に麦角剤の投与は禁忌である
  
§3 分娩に関する禁忌事項
 1.骨盤位分娩の第一期に人工破膜は禁忌である
 2.骨盤児頭不均衡(CPD),前置胎盤,胎児仮死の場合,
  分娩誘発は禁忌である
 3.帝王切開や弛緩出血処置の際の麻酔にフローセンは
  禁忌である
§4 処置・手術に関する禁忌事項
 1.卵巣癌の疑いがある場合に嚢胞内穿刺は禁忌である
 2.良性卵巣腫瘍の場合,両側卵巣摘出は原則禁忌である

付録1 投薬前の注意事項リスト
付録2 救急時の処置で注意が必要な事項
付録3 間違えやすい薬のリスト
付録4 医療事故・安全対策に関するURL

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