Smart Lab Life

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なぜよくないのか?

例文は,「目的」が2カ所に書かれていて,しかもその内容がほぼ重なっている.具体的に見ていくと最初の『薬物療法が有効かどうかの評価』と次の『どの症状に対してどのような薬物療法がより有効であるか,用量反応性に関する検討を行う』が重なっている.そして『発症の原因や患者の分類を行うことによって,適切な診断を行えるようにする』と『痛み,異常感の症状ごとに分け』『発症の契機や症状を増悪させる原因の解析を行い,患者を分類』とがほぼ同じ内容である.また研究の「背景」で問題点が十分に書かれていない点もどうにかしたい.

どのように改良すればよいか?

分断された,あるいは重複した「目的」を整理する.研究目的は,裏返せば研究の問題意識である.つまり研究目的とは問題点を明らかにすることである.この研究でどのようなことがわかるのか,明らかになるのか,応用があるのかなどを書かないといけない.

例文の場合,ほぼ同じような内容の「目的」が 2カ所に書かれていた.そこで,「目的」の部分を「背景」の問題点として書き直して,全体を整理して書き直した.また申請書のキーワードにあたるものを太字にした(もちろん太字にしなくてもよい.この場合は『歯科心身症』).

改善例

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※本コーナーは『科研費申請書の赤ペン添削ハンドブック』(2016年9月発行)から抜粋したものです.記載内容は発行時点における最新の情報に基づき,正確を期するよう,最善の努力を払っております.しかし,本記事をご覧になる時点において記載内容が予告なく変更されている場合もございますのでご了承ください.