理系総合のための生命科学 第5版

分子・細胞・個体から知る“生命”のしくみ

  • 東京大学生命科学教科書編集委員会/編
  • 2020年02月20日発行
  • B5判
  • 343ページ
  • ISBN 9784758121026
  • 定価:4,180円(本体3,800円+税)
  • 発行済
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細胞のしくみから発生や生態系,がんまで生命科学全般の理解に必要な知識を凝縮.高大接続を重視し,日本学術会議の報告書「高等学校の生物教育における重要用語の選定について(改訂)」を参考に用語を更新.

目次

第Ⅰ部 生命科学の基本概念

1章 生物の基本概念と基本構造

1.生物の多様性と共通性
2.生命の基本的属性
3.生命を構成する物質
4.細胞
5.原核生物と真核生物
6.単細胞生物・多細胞生物と生物にみられる階層性
7.種概念
8.生物の系統と分類
9.進化

2章 生物の増殖と恒常性

1.細胞の増殖
2.有性生殖と無性生殖
3.生物の生活環
4.胚発生による多細胞体の形成
5.外部環境と内部環境の恒常性
6.恒常性のしくみ

3章 個体–環境相互作用

1.生物圏と環境への適応
2.生態系の構造と動態

第Ⅱ部 生命現象のしくみ ─遺伝,膜構造,代謝を中心に

4章 タンパク質と酵素

1.タンパク質
2.生物の生き様を決めるさまざまな酵素
3.酵素の基本的性質
4.酵素活性の調節例

5章 核酸の構造とDNAの複製

1.DNAと遺伝子,その伝達と発現
2.核酸
3.DNA複製のしくみ
4.DNA損傷と修復

6章 遺伝子の発現

1.セントラルドグマ
2.原核生物の遺伝子
3.真核生物の遺伝子
4.転写のしくみ
5.転写後の修飾
6.翻訳のしくみ

7章 有性生殖と個体の遺伝

1.メンデルの法則と遺伝子
2.連鎖と遺伝的組換え
3.減数分裂における染色体の挙動と遺伝的組換え
4.受精

8章 バイオテクノロジー

1.核酸の操作と計測
2.タンパク質の操作と計測
3.形質変化をもたらす遺伝子導入技術

9章 生体膜と細胞の構造

1.生体膜
2.膜タンパク質
3.物質の生体膜通過
4.原核細胞に特徴的な構造
5.真核細胞の構造と細胞小器官の機能

10章 代謝と生体エネルギー生産

1.細胞活動と代謝
2.生体エネルギー通貨
3.基本的な代謝の流れ
4.糖
5.ATP合成のしくみ
6.呼吸と発酵:解糖
7.呼吸:クエン酸回路・呼吸鎖

11章 光合成

1.光合成とは
2.太陽光
3.葉緑体
4.チラコイドで行われる反応
5.炭酸固定と光呼吸
6.C4植物とCAM植物

第Ⅲ部 生命現象のしくみ─増殖,形態形成,恒常性と環境応答を中心に

12章 細胞内輸送と細胞内分解

1.タンパク質の合成と細胞内輸送の基本
2.遊離ポリソームで合成されたタンパク質の輸送
3.膜結合ポリソームで合成されたタンパク質の輸送
4.小胞輸送
5.エキソサイトーシス
6.エンドサイトーシス
7.オートファジー
8.ユビキチン・プロテアソーム系
9.原核細胞におけるタンパク質の輸送

13章 細胞骨格と細胞運動

1.細胞骨格
2.細胞運動
3.モータータンパク質
4.筋収縮の制御

14章 細胞間シグナル伝達系

1.シグナル伝達とは
2.細胞外シグナル分子の分類と作用機序
3.ホルモン(内分泌系)
4.増殖因子,サイトカイン(免疫・炎症系)
5.神経伝達物質(神経系)
6.細胞間質に分泌される細胞外基質
7.細胞–細胞間および細胞–細胞外基質間の接着

15章 細胞内シグナル伝達系

1.細胞内シグナル伝達の基本
2.翻訳後修飾
3.タンパク質間の相互作用
4.タンパク質分解を介したシグナル伝達
5.転写因子型受容体,核内受容体
6.シグナル伝達のクロストーク

16章 神経系の機能と生体恒常性

1.神経細胞
2.神経細胞の興奮とその伝達
3.恒常性の維持と神経

17章 細胞周期

1.細胞周期の概要
2.細胞周期制御因子サイクリン-CDK複合体
3.細胞周期のチェックポイント機構
4.細胞増殖開始の制御

18章 動物の発生

1.発生生物学の歴史
2.動物の発生の概要と形態学的な分類
3.初期発生:卵割と細胞の特殊化
4.形態形成
5.体の形態変化
6.細胞分化と幹細胞

19章 植物の発生

1.植物の基本体制
2.細胞の分裂と成長
3.種子形成と休眠・発芽
4.根の成長と分枝
5.茎の成長と分枝
6.葉の形成
7.花成
8.花器官の形成

20章 遺伝子発現の制御

1.遺伝子発現の制御の重要性
2.転写調節の基本が学べる原核生物の例
3.真核生物の転写調節はより複雑に
4.真核生物の染色体構造による遺伝子発現調節
5.真核生物の翻訳レベルでの遺伝子発現調節
6.タンパク質情報をもたないncRNA

21章 ゲノムと進化

1.ゲノムとは
2.進化と分子系統生物学
3.ゲノムの変化
4.生命の起源の学説
5.ゲノム解読とこれからの生物学

22章 生物群集と生物多様性

1.生物群集と多様な種の共存
2.生物多様性
3.生態系の保全

Advance ヒトと生命科学

23章 感染と免疫

1.人類と感染症の戦い
2.微生物と感染
3.免疫とは何か
4.免疫応答のしくみ

24章 がん

1.がんの発症と進展
2.がん遺伝子
3.がん抑制遺伝子
4.がんの浸潤と転移
5.多段階発がん機構

25章 創薬と生命科学

1.新薬開発の歴史
2.新薬開発の過程
3.新薬開発の実際
4.アンメットメディカルニーズに応えるバイオ医薬品

26章 生活・環境と微生物

1.人間から見た微生物
2.土壌および汚水浄化と微生物
3.ヒトと微生物の共生
4.発酵と食品微生物
5.微生物の多様性

27章 生物の情報科学

1.膨大な生物情報
2.計算機を用いた生命科学の夜明け
3.相同性という概念
4.タンパク質の構造予測
5.生命科学の新しいアプローチ:情報生命科学
6.学際研究の重要性

28章 脳

1.脳の構造
2.感覚受容
3.大脳の機能局在
4.記憶
5.fMRI

付録

倫理に対する配慮と法の整備

1.遺伝子組換え技術に対する考え方
2.実験動物に対する考え方
3.DNA配列と個人情報に対する考え方
4.ヒトの胚や幹細胞を用いる研究に対する考え方
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