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第2回 洋土砂… 〜日本語入力ソフトの単語登録機能活用のすすめ

CASE

ようどしゃ

と入力して漢字変換したら

洋土砂

になりました… 「ひつじつちしゃ」で入力しなくちゃ駄目なのかなぁ…

洋土砂…

皆様はパソコンなどでご自分の苗字や名前は簡単に入力できますか?

私の苗字は音は比較的よくあるものなのですが,利用されている漢字の組み合わせが珍しいようでして,初めて利用するパソコンでは一発で入力できた試しがありません.変換候補に表示されないこともしばしばあります.

小学校の卒業証書でも漢字が間違えており,後で改めて貰ったことも今となっては良い(?)思い出です…

さて,上のCASEにある「洋土砂」.

実は購入直後のMacintoshで「ようどしゃ」と入力して一番最初に表示される漢字です.Windowsの場合,以前は「用土者」になっていた記憶があります.

これらの日本語の変換は,IME(Input Method Editor)と呼ばれる主にOS常駐型のソフトが利用されています.Just System社のATOKが昔から有名だと思います.IMEによる日本語変換は,それぞれのソフトが持つ「辞書」をもとに変換されるため,あまり日常では用いられない語句の場合はなかなか変換できなかったり,場合によっては辞書に登録されず,一文字ずつ入力しなくてはいけない場合もあります.羊土社も残念ながら登録が漏れてしまっている日本語入力ソフトが多く,「どしゃ土砂」や「ようど用土」といった一般的に存在する単語に引きずられて変換されてしまうことが多いです.

そのような時のために是非覚えておきたいのが「単語登録」や「ユーザー辞書」といった,自分自身で単語変換を登録する機能です.

登録した語句は優先して変換できるため,入力がかなり楽になります.

例えば「ようどしゃ」の読みで「羊土社」として登録すれば,一発で変換できるようになります.

SOLUTION

今回の対策

  • 日本語入力ソフトの単語登録機能で「ようどしゃ」の読みで「羊土社」と登録する(下図参照)
Windows IMEの場合
Windows IMEの場合
Macintosh 日本語入力(ことえり)の場合
Macintosh 日本語入力(ことえり)の場合

最近では検索エンジンの発展によって“入力パターン”の学習が非常に進んできており,検索エンジンの技術を利用した日本語入力ソフト,例えばGoogleのGoogle日本語入力やMicrosoft BingのIMEなどでは,「ようどしゃ」もしっかり変換できるようになっています.

また,インターネットブラウザの検索などのアプリケーション側で「入力予測」機能によって,さながらIMEのような変換を行うことも可能になってきており,「誤変換」を目にする機会は以前よりも少なくなっていると思います.上述したような単語登録の必要性を感じることは少なくなってきているかもしれません.

それでも敢えて単語登録をご案内するのは次の理由からです.

ADVANCED

1.「入力予測」や「学習」ではなかなか上手くいかないレアなパターンの場合

かなり難解な読みの名前であったり,利用頻度の減った非常用漢字などの場合,先に登録してしまうとストレスが軽減します.羊土社でも私自身の苗字以上にレアな方が何名かいるので,新しいパソコンを利用する場合はまず最初にそれらを登録しています.

2.通常の入力規則に囚われない変換も可能

例えば同じ職場に「田仲太郎」さんと「田中次郎」さんがいる場合,以下のような感じに登録することで,漢字の間違いがかなり減ると思います.

  • たなかたろう → 田仲太郎
  • たなかじろう → 田中次郎

ちょっと失礼ですが,次のように乱暴な形にしてしまうのも可能です.

  • たなかた → 田仲太郎
  • たなかじ → 田中次郎

よく入力する会社名などは,このような登録をしておくことで入力の負担もかなり軽減されると思います.数式などで利用する記号も呼び出しやすいように登録しておくと便利です.私は次のように羊土社の住所や数式記号を登録しています.

  • じゅうしょ → 〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-5-1
  • にあり → ≒

更には長い文字列や文章への変換も登録可能なので,よく利用する住所や定型文を登録しておくと,日常業務の効率化も可能です.例えばこのような登録も可能です.

  • 1 → よろしくお願い申し上げます.
  • 2 → 誠にありがとうございました.

ぜひ日本語入力ソフトの単語登録機能を活用してください!

あと「ようどしゃ → 羊土社」の登録を,ぜひお願いします!!

TIPs〜ちょっと役立つコンピュータ豆知識 目次

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