学振 特別研究員(PD・DC1・DC2)の構成案(2023.02.16更新)

執筆:久留米大学 分子生命科学研究所児島 将康

ここにある申請書の構成案は,令和6(2024)年度採用分の学術振興会 特別研究員(PD)公募のものである.申請書のフォーマットはときどき少し変更されるが,基本的な記載内容はほとんど変わらない.他の科研費申請書と同じく,わかりやすく書くことが重要である.

※令和6(2024)年度採用分の募集における変更点を,「速報」として解説しているので,応募する方は参照されたい.

ただ学術振興会 特別研究員公募の場合は,若手や学生を対象としているため,他の申請書と異なる項目がいくつかある.それは,①受入研究室の選定理由,②研究遂行力の自己分析,③目指す研究者像等の3つである.①は書きやすいが,②と③は自分自身のことなので書きにくいことと思う.注意点は,誰でもが書けるような内容ではなく,応募者のオリジナルな体験を活かして具体的に書くということだ.ここではスペースの配分と記載内容の方針をまとめているので,ぜひ参考にして応募書類を作っていってほしい.なお,実際の記入例を知りたい方は本書も参照されたい.

※DC1・DC2の申請書は,PDのものから「受入研究室の選定理由」がなくなっただけで,それ以外のフォーマットは共通なのでここではPDのものを使って例示する.

学振 特別研究員(PD・DC1・DC2)の申請書の構成案01 学振 特別研究員(PD・DC1・DC2)の申請書の構成案02 学振 特別研究員(PD・DC1・DC2)の申請書の構成案03 学振 特別研究員(PD・DC1・DC2)の申請書の構成案04 学振 特別研究員(PD・DC1・DC2)の申請書の構成案05 学振 特別研究員(PD・DC1・DC2)の申請書の構成案06 学振 特別研究員(PD・DC1・DC2)の申請書の構成案07 学振 特別研究員(PD・DC1・DC2)の申請書の構成案08

児島 将康

(久留米大学 分子生命科学研究所)

書籍「科研費獲得の方法とコツ」「科研費申請書の赤ペン添削ハンドブック」著者.毎年の公募シーズン前後に20件近くの科研費セミナーで講演.理系・文系を問わず申請書の添削指導も行っており,指導した人の採択率は6~7割にもなる.

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