救急・ERノート レジデントノート別冊:症候と疾患から迫る! ERの感染症診療〜疑い,探し,組み立てる実践的な思考プロセス
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救急・ERノート レジデントノート別冊

症候と疾患から迫る! ERの感染症診療

疑い,探し,組み立てる実践的な思考プロセス

  • 大野博司/編
  • 2012年11月07日発行
  • B5判
  • 364ページ
  • ISBN 978-4-7581-1346-5
  • 定価:6,050円(本体5,500円+税)
  • 在庫:あり
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感染 or 非感染の見極め,必要な検査,治療開始のタイミングなど,ERでの鑑別・初期対応のポイントを症候・疾患別に解説.原因菌の絞り込みや抗菌薬処方などのコツも満載!的確な診療の組み立て方がわかる!

目次

序章 ER で感染症診療をはじめる前に

1 ER ではどのように発熱患者にアプローチしていくか【近藤 猛】

  • 重症患者を見分ける
  • フォーカスを絞り込む
  • 熱の経過・随伴症状を役立たせる
  • 背景の聴取で方針が変わる

2 ER での感染症診療に役立つ検査と微生物学的検査 生化学,画像検査/培養,迅速キット【見坂恒明】

  • 救急外来での感染症診療
  • 感染症の重症度判断と生化学検査
  • 感染臓器の同定と画像診断
  • 原因微生物の検討:塗抹・培養検査
  • 原因微生物の検討:迅速抗原検査・毒素検査
One More Experience
  • 敗血症性ショックは致死的疾患

第1章 救急での症候からのアプローチ

1 ER での呼吸困難【鶴和幹浩】

  • 鑑別診断
  • 鑑別ポイント
  • 初期対応
  • 専門医へのコンサルテーション
One More Experience
  • 至適なSpO2 はいくらか?

2 ER での咽頭痛【野中優江/吉永孝之】

  • 診断のポイント
  • 診断・治療の組み立て方

3 ER での意識障害【能勢裕久】

  • 意識障害患者の初期対応(基本のキ!! ABC)
  • バイタルサイン
  • 病歴聴取
  • 専門医へのコンサルテーション

4 ER での腹痛 この悩ましき主訴【花木奈央/稲田眞治】

  • 鑑別疾患
  • ここが鑑別ポイント
  • 初期対応
  • 専門医へのコンサルテーション

5 ER での腰背部痛【上田剛士】

  • 鑑別疾患
  • ここが鑑別ポイント
  • 脊椎椎体・椎間板炎の画像評価
  • 腰痛症と感染性心内膜炎

6 ER での「不明熱」【福地貴彦】

  • ER での「不明熱」とは
  • 鑑別疾患
  • 初期対応
  • 専門医へのコンサルテーション
One More Experience
  • 心エコーの重要性
Pros & Cons
  • 不明熱は何科が担当する?

7 ER での耳の痛み【杤谷健太郎】

  • 鑑別診断
  • ここが鑑別ポイント
  • 初期対応
  • 見逃してはいけない疾患
Pros & Cons
  • 急性中耳炎の初期治療で抗菌薬が必要か?

8 ER での赤眼 red eye へのアプローチ【北 和也】

  • 緊急性の判断:敵を知り己を知らば百戦危うからず!
  • 対応の手順:ペンライト試験とフルオレセイン染色で,緑内障発作,角膜障害を除外する!
  • 各論:鑑別診断について
One More Experience
  • 細菌性結膜炎には即キノロン点眼? delaying antibiotic therapy の勧め

9 ER での下痢【忽那賢志】

  • 鑑別疾患
  • ここが鑑別ポイント
  • 初期対応
One More Experience
  • 便グラム染色の意義

10 ER での黄疸【世良俊樹】

  • 鑑別疾患
  • ここが鑑別ポイント
  • 初期対応
  • 専門医へのコンサルテーション
One More Experience
  • 黄疸=消化器と思ったら…

11 ER での関節痛【菊地英豪】

  • 鑑別のポイント
  • 検査のオーダー
  • 専門医へのコンサルテーション
One More Experience
  • 治療に反応しない単関節炎?
Pros & Cons
  • 関節リウマチ患者に痛風は合併しない?

12 ER での発疹【日比野誠恵】

  • 全身性皮疹/ 紅斑
  • 紫斑性疾患
  • 水疱膿疱性疾患
  • 局所性皮疹

13 ER での排尿時痛・会陰部痛【舩越 拓】

  • common な疾患を診断する
  • 致死的疾患(Fournier 壊疽)を知る
Pros & Cons
  • 尿路感染症にはST 合剤が第一選択薬か

第2章 原因疾患へのアプローチ

1 ER でのかぜ症候群【飯田和正】

  • 診断のポイント
  • 考えられる微生物
  • 治 療
  • ER でのコミュニケーションと外来フォロー
One More Experience
  • 最低限必要な病歴と身体所見について
  • かぜ症候群と抗菌薬
  • 咳止めについて

2 ER での細菌性上気道感染症 咽頭炎,鼻副鼻腔炎【弓場達也】

  • 診断のポイント
  • 考えられる微生物
  • 診断・治療の組み立て
One More Experience
  • 診断・治療で覚えておきたいこと
Pros & Cons
  • 急性咽頭炎にペニシリン系を使うべきか否か?

3 ER での市中肺炎【宇留賀公紀/岸 一馬】

  • 市中肺炎の対象は?
  • 病歴聴取・身体所見のポイントは?
  • 行うべき検査は?
  • 重症度・入院の必要性の評価
  • 考えられる微生物
  • 治 療
One More Experience
  • 結核を見逃すな!
  • マクロライド耐性マイコプラズマ
  • 肺炎に対するマクロライドの投与
Pros & Cons
  • 肺炎治療にステロイドは使うか?

4 ER での医療ケア関連肺炎【村田研吾】

  • 診断のポイント
  • 考えられる微生物と治療法
  • 診断・治療の組み立て方

5 ER での中枢神経感染症 髄膜炎,脳炎,脳膿瘍【中山晴雄】

  • 細菌性髄膜炎の症例
  • 髄膜炎治療の要点
  • 脳膿瘍の症例
  • 脳膿瘍治療の要点
One More Experience
  • 髄液検査におけるLDH とCPK
  • 髄膜炎治療に対する腰椎ドレナージ術

6 ER での血流感染症・血管内デバイス感染症 中心静脈ライン,心ペースメーカー【大八木秀和】

  • 血流感染症
  • ペースメーカー感染症(またはCIED 感染症)
One More Experience
  • ポートの見落としに注意

7 ER での感染性心内膜炎【岸野喜一/永井利幸】

  • 診断のポイント
  • 診断・治療の組み立て方
One More Experience
  • 心雑音のはっきりしないIE

8 ER での皮膚軟部組織感染症① 丹毒,蜂窩織炎【佐藤信宏】

  • 診断のポイント
  • 考えられる微生物と治療法
  • 診断・治療の組み立て方
Pros & Cons
  • 蜂窩織炎の患者って全例血液培養はとるべきなの?

9 ER での皮膚軟部組織感染症② 壊死性筋膜炎【滝本浩平】

  • 壊死性筋膜炎の一般的な知識
  • 壊死性筋膜炎の診断
  • 治 療
  • 診断と治療の組み立て

10 ER での尿路感染症 膀胱炎・腎盂腎炎【山中和明】

  • 診断のポイント
  • 考えられる微生物
  • 診断・治療の組み立て方
  • 治 療
One More Experience
  • 見逃してはならない鑑別疾患
  • 繰り返す膀胱炎の予防法について
  • 無症候性細菌尿に騙されてはいけない!
  • 再発を繰り返す,または難治性の膀胱炎の場合,以下のことを想定
  • 3日間の腎盂腎炎治療の後に効果不良の場合,想定すべきこと
Pros & Cons
  • Staphylococcus aureus が尿培養で検出された場合,尿路感染の起因菌か?
  • ESBL 産生大腸菌に対する抗菌薬の選択

11 ER での腹腔内感染症① 虫垂炎,憩室炎【畑 啓昭】

  • 診断のポイント
  • 考えられる微生物と治療法
  • 診断・治療の組み立て方
One More Experience
  • 虫垂炎と食欲
  • 抗菌薬投与後の培養検査

12 ER での腹腔内感染症② 胆管炎,胆嚢炎【川嶋修司】

  • 急性胆管炎
  • 急性胆嚢炎

13 ER での性行為感染症① 尿道炎, 陰部ヘルペス【安東栄一】

  • 急性尿道炎
  • 性器ヘルペス
  • 患者への情報提供

14 ER での性行為感染症② 骨盤内炎症性疾患, 膣炎【吉本 昭】

  • 骨盤内炎症性疾患(PID)
  • 膣炎について
One More Experience
  • PID における抗菌薬の選択について

15 ER での骨感染症 脊椎炎【小熊麻子】

  • 脊椎炎の原因,診断,治療
One More Experience
  • 入院中の対応,安静の重要性!

16 ER での創部感染症 抗菌薬予防投与,破傷風予防【吉田 暁】

  • 創部感染予防の原則
  • 裂創や挫創などの予防的抗菌薬
  • 開放骨折・関節腔に達する外傷
  • 動物咬傷 5破傷風予防
One More Experience
  • ナイロン糸ドレナージ

第3章 Advanced:ER での特殊な患者層の感染症診療

1 免疫不全患者の感染症の考え方【羽山ブライアン/岩田健太郎】

  • まず疑うことから
  • The“ commons” are common
  • 「免疫不全+発熱→感染症」の思いこみは危険
  • 免疫不全は分類が重要

2 HIV/AIDS 患者【内藤俊夫】

  • 感染者の特徴
  • 救急・ER でのHIV/AIDS

3 担癌患者の感染症① 固形腫瘍【櫻井隆之】

  • ER での固形腫瘍の担癌患者
  • 固形腫瘍と感染症
  • 一般の患者層との違い
  • 注意すべき感染症
Pros & Cons
  • 固形腫瘍担癌患者に検査・治療をするべきか?

4 担癌患者の感染症② 血液腫瘍(リンパ腫,多発性骨髄腫)【土橋映仁】

  • リンパ腫
  • 多発性骨髄腫

5 化学療法中の感染症 発熱性好中球減少症【村上 純】

  • 発熱性好中球減少症(FN)の定義・重症度
  • どのような臓器,細菌の感染がみられるか
  • FN 患者の初期評価
  • 高リスク患者のマネジメント
  • 低リスク患者のマネジメント
  • 治療期間―いつまで抗菌薬投与を続けるか

6 透析患者特有の感染症 血液透析・腹膜透析・その他【耒田善彦】

  • バスキュラーアクセス感染症(VA 感染症)
  • CAPD 関連感染症
  • 多発性嚢胞腎患者の嚢胞感染
Pros & Cons
  • 長期留置カテーテルの抗菌薬ロックに関して

7 糖尿病患者の感染症【吉藤 歩/伊藤 裕】

  • 一般患者層との違い
  • 糖尿病患者の感染症の実際

8 ステロイド・免疫抑制薬投与患者の感染症【奥 健志】

  • 一般患者層との違い
  • 注意すべき感染症
  • ワクチン投与に関しての留意点

9 脾臓摘出後の感染症【加藤哲朗】

  • 脾臓の役割と脾臓摘出後の状態
  • 脾臓摘出後感染症の臨床像
  • 脾臓摘出後感染症のマネジメント
One More Experience
  • 脾臓摘出後と液性免疫障害

10 肝硬変患者の感染症【柏木秀行】

  • 肝硬変患者の免疫と感染症
  • 診断と治療
One More Experience
  • 感染症以外の疾患にも注意

11 性的暴行後の感染症【久保健児】

  • 一般患者層との違い
  • 性暴力後のSTI でコモンなものは?
  • STI に対する初期評価として行うべき検査
  • 性暴力後のSTI 予防
  • HIV 曝露後予防の考え方
  • 性暴力後のSTIに関するフォローアップ

12 帰国者の発熱【右近智雄】

  • マラリアの診断
  • 熱帯熱マラリアの診療
  • 熱帯熱マラリア以外のマラリア
  • 帰国者の発熱:病歴のとり方と鑑別診断

第4章 急性期・クリティカルケアでの感染症診療

1 敗血症の補助的治療【貝沼関志】

  • 下部消化管穿孔
  • 薬剤性腸炎,特にNSAIDs 起因性腸炎について
  • ARDS について
  • 肺保護戦略について
  • EGDT でのアルブミン投与
  • カテコラミン投与
  • バソプレシン投与
  • ハンプ®投与と利尿薬投与について
  • ステロイド投与
  • DIC の診断
  • DIC の治療
  • PMX-DHP
  • 敗血症における血液浄化法― CRRT とCHDF
  • γグロブリン投与について
  • 経腸栄養の効果
One More Experience
  • 敗血症性ショックへの初期蘇生

第5章 ER で注意すべき微生物

1 インフルエンザ【加藤英明】

  • 基本情報と歴史的背景
  • 臨床症状と治療
  • 治療のポイント
  • 予 防
One More Experience
  • 治療薬の選び方
Pros & Cons
  • 抗ウイルス薬投与に対する諸外国と日本の違い

2 結 核【松本智成】

  • 診断のポイント
  • 治療のポイント
  • 医療関係者の結核感染予防
One More Experience
  • QFT を発病診断に使う場合の落とし穴:QFT 陰性だからと
  • いって結核は否定できない
  • 入院時スクリーニングの落とし穴
  • BCG は感染予防策ではない
Pros & Cons
  • 結核患者の入院について

3 新興感染症 ウエストナイルウイルス,鳥インフルエンザ,SARS,市中感染型MRSA【三木智子/岡 秀昭】

  • 米国旅行後,発熱と弛緩性麻痺をきたした症例
  • インフルエンザ罹患後,新たに呼吸器症状をきたした症例
One More Experience
  • 鳥インフルエンザとSARS
  • CA-MRSA 感染の高リスクグループ

第6章 ER での抗菌薬

1 一般市中感染症で使われる内服抗菌薬【森 英毅】

  • 感染臓器,患者の状態を検討する
  • 原因微生物を検討する
  • 内服抗菌薬を検討する
  • 患者の心理社会的背景を考慮する
One More Experience
  • 抗菌薬選択で留意すべきこと

2 一般市中感染症で使われる静注抗菌薬【尾田琢也】

  • アンピシリン・スルバクタム
  • セファゾリン
  • セフトリアキソン
  • アジスロマイシン
  • シプロフロキサシン

3 重症感染症・医療ケア関連感染症で使われる静注抗菌薬【根井貴仁/三浦義彦】

  • バンコマイシン
  • アミカシン
  • ピペラシリン・タゾバクタム
  • セフェピム
  • メロペネム
One More Experience
  • アミノグリコシド系抗菌薬の1日1回投与法

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