改訂版 確実に身につくPCIの基本とコツ〜目で見てわかるデバイスの選択・基本手技と施行困難例へのテクニック
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改訂版 確実に身につくPCIの基本とコツ

目で見てわかるデバイスの選択・基本手技と施行困難例へのテクニック

  • 南都伸介/編
  • 2011年12月16日発行
  • B5判
  • 355ページ
  • ISBN 978-4-7581-0746-4
  • 定価:9,350円(本体8,500円+税)
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    在庫:なし
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豊富な画像とイラストで手技が目で見てわかる!エキスパートがデバイスの使い分け,操作のコツ,役立つ技術をわかりやすく解説.あらゆる状況にも対処できる確かな力が身につく!初学者も熟練者も満足できる1冊!

目次

第1章 基本 ―PCIシステムと機器―

1.PCIに必要なアンギオ装置とデータベースシステム【稲田 毅/小林俊博】

  • アンギオ装置
  • 心カテデータベース

2.PCIの適応・合併症・予後【高山忠輝/平山篤志】

  • 冠動脈治療の適応
  • 術後評価
  • 合併症について
  • 予後について
  • おわりに

3.ガイディングカテーテルの種類と選択【伊苅裕二】

  • ガイディングカテーテルのバックアップとは何か?
  • Ikariカテーテルについての解説
  • 左冠動脈用
  • 右冠動脈用
  • 左右両用

4.ガイドワイヤーの種類と選択【南都伸介】

  • ガイドワイヤーの外径,材質
  • ガイドワイヤーの長さ
  • ガイドワイヤーの性状
  • スレンダーガイドワイヤー

5.PCIデバイスの種類と選択

1)バルーンカテーテルの基礎知識【南都伸介】
  • バルーンカテーテルの特性
  • バルーンカテーテルの種類
  • カッティングバルーンとその仲間たち
  • バルーンカテーテルの材質
  • バルーンの外径と長さ
2)ステントの基礎知識【藤井謙司】
  • 冠動脈ステントの構造
  • 適応
  • 現在市販されているステント
3)ロータブレーターの基礎知識【興野寛幸/上妻 謙】
  • ロータブレーターの構成
  • ロータブレーターの治療原理
  • ロータブレーターの目的
  • 近年の傾向
4)マイクロカテーテルの基礎知識【山崎慶太】
  • マイクロカテーテルの構造
5)血栓吸引カテーテルの基礎知識【伊苅裕二】
  • 血栓吸引カテーテル
  • 血栓吸引療法のエビデンス
6)冠動脈内止血デバイス コイルの基礎知識【野嶋祐兵/角辻 暁/南都伸介】
  • 止血デバイスの重要性
  • コイルデバイスの種類
  • コイルデバイスの使い分け
7)遠位部保護デバイスの基礎知識【中野雅嗣】
  • 遠位部保護デバイスの種類
  • 遠位部保護デバイスのエビデンス
  • 遠位部保護デバイスの適応

6.IVUSの基礎知識

1)システム概要と基本操作および画像の読み方【角辻 暁】
  • IVUSシステムの概要
  • IVUSシステムの基本手技
  • IVUS画像の読み方
2)IVUSの理解に必要な専門用語【小谷順一】
  • 血管面積(vessel area,EEM-CSA)
  • 血管内腔面積(lumen area)
  • 粥腫面積(plaque area,P+M-CSA)
  • プラークバーデン(plaque burden)
  • リモデリング係数(remodeling index)
  • NURD(non-uniform rotational distortion)
  • 音響減衰(acoustic shadowing)
  • エコー輝度
  • 石灰化(calcification)
  • 血腫(hematoma)

第2章 実践 ―手順・コツとトラブル解決法―

1.ガイディングカテーテルの基本操作【伊苅裕二】

  • 右冠動脈
  • 左冠動脈

2.ガイドワイヤーの基本操作【南都伸介】

  • ガイドワイヤーの準備
  • ガイドワイヤーの基本操作
  • 左冠動脈前下行枝に特異的なガイドワイヤーの操作法
  • 左冠動脈回旋枝に特異的なガイドワイヤーの操作法
  • 右冠動脈に特異的なガイドワイヤーの操作法

3.PCIデバイスの操作方法

1)バルーンカテーテルの基本操作【南都伸介】
  • バルーンカテーテルの準備
  • バルーンカテーテルの挿入手順
  • 病変拡張時のバルーンカテーテルの操作
  • 拡張性の判定と確認造影
  • バルーンカテーテルの回収
  • オーバーザワイヤー型バルーンカテーテルやマイクロカテーテルの抜去
2)ステントの留置手技【藤井謙司】
  • 器具の選択
  • ステント植込みの実際
  • 併用薬物療法
3)ロータブレーターの基本手技【興野寛幸/上妻 謙】
  • 適応病変
  • 禁忌症例
  • アプローチとガイディングカテーテルのサイズ
  • サポートデバイス
  • ガイディングカテーテルの選択
  • ワイヤリング
  • burrサイズの選択
  • burrの挿入
  • プラットフォーム・回転数
  • ガイドワイヤーバイアス
  • burrの抜去・交換
  • トラブルシューティング
4)マイクロカテーテルの基本操作【山崎慶太】
  • マイクロカテーテルの準備
  • マイクロカテーテル使用時のGWのshaping
  • GWの交換
  • マイクロカテーテル抜去法
5)血栓吸引カテーテルの基本手技【伊苅裕二】
  • 血栓吸引カテーテルを用いたACSの治療の実際
6)コイル冠動脈内留置の基本手技【野嶋祐兵/角辻 暁/南都伸介】
  • コイル塞栓に使用するデバイス
  • 冠動脈コイル塞栓の実際
  • 冠動脈コイル塞栓の実例
7)遠位部保護デバイスの基本手技【中野雅嗣】
  • バルーン閉塞型デバイス(GuardWireTM Plus)の基本操作法
  • フィルター型デバイスの基本操作法

4.TRIの基本手技【坂井秀章】

  • 橈骨動脈の解剖学的特徴
  • 橈骨動脈穿刺
  • 橈骨動脈走行異常とガイドワイヤーの選択
  • 鎖骨下,腕頭動脈付近での蛇行,屈曲

5.トラブルシューティング

1)ガイディングカテーテルエンゲージ困難【上野勝己】
  • 大動脈の横位によるカテーテルのエンゲージ困難
  • 冠動脈起始異常によるカテーテルのエンゲージ困難
2)バルーンカテーテル通過困難【平山治雄】
  • deeply seated法
  • buddy wire technique
  • Tornus法
  • anchor balloon technique
  • 5 in 6 ガイディングカテーテル法
3)分岐部ガイドワイヤー通過困難【上野勝己】
  • 分岐部選択の考え方の基本
  • 分岐部選択のための基本手技
  • 分岐部選択のためのガイドワイヤーの選択
  • さまざまな分岐部に対する対策
4)ステントストラット通過困難【渡邉哲史/許 永勝】
  • 通過困難をきたす原因
  • ガイディングカテーテルのバックアップ不足
  • バルーン・ステントなどデバイス自体の通過性の問題
  • ガイドワイヤーとステントストラットの干渉
  • 本幹・側枝の屈曲・石灰化の存在
  • その他
  • さいごに
5)ステント留置困難【菊池文孝】
  • ステント留置が困難な状況とその対策
  • ガイディングカテーテルのエンゲージが不安定な場合の対策
  • ガイディングカテーテルの同軸性が得られない場合の対策
  • 病変近位部の石灰化の対策
  • 病変近位部の屈曲への対策
  • 病変近位部の既存のステントによる通過困難への対策
  • 病変自体の石灰化への対策
  • 病変自体の屈曲による通過困難への対策
6)冠動脈穿孔・破裂はこうして救済する【西川英郎】
  • ガイドワイヤーによる冠動脈穿孔
  • 血管拡張用デバイスによる冠動脈破裂・穿孔
7)橈骨動脈スパスム【坂井秀章】
  • どんなときにスパスムと言うのか?
  • 橈骨動脈スパスムの発生率
  • 橈骨動脈スパスム対策
8)止血デバイスの使用上のコツと止血に失敗したときの対策【高瀬真一】
  • TRIの止血デバイス
  • TFIの止血
9)ロータブレーターのslow flow【清水しほ/三角和雄】
  • ロータブレーター手技に伴うslow flow の原因と症候
  • ロータブレーターにおける,slow flow対策
10)血栓吸引療法で血栓吸引不十分に対する対策【宮本貴庸/丹羽明博】
  • 血栓吸引できなくなったら考えること
  • 吸引後も大量の血栓が残存するとき
11)アンカーバルーンテクニックのコツと注意点【藤田真也】
  • アンカーバルーンテクニックの概要
  • アンカーバルーンテクニックの操作法
12)腎機能低下症例に対するPCIのコツ【蘆田欣也】
  • 造影剤起因性腎症を知る
  • CINを予防すべく努力する
  • とにかく造影剤量を減らす
  • ステントはやや長めのものを使用する
13)ヘパリン起因性血小板減少症【小田弘隆】
  • 機序
  • 頻度
  • 診断
  • 発症様式によるHITの分類
  • HITの治療
14)ステント脱落時の対策【中川義久】
  • 脱落したステントがガイドワイヤー上で冠動脈内にある場合の回収法
  • 脱落したステントがガイドワイヤーから抜けてしまった場合
15)逆行性アプローチのコツ【村松俊哉】
  • 逆行性アプローチの適応
  • 逆行性アプローチのシステム
  • 逆行性アプローチの実際
16)10システムの活用【舛谷元丸】
  • 10システムが有効な病変
17)子カテの活用【奥津匡暁】
  • なぜ子カテを使用するとデバイスが通過しやすいか?
  • 子カテの種類 3使用方法と手技のコツ

第3章 応用 ―手技と成績―

1.左冠動脈主幹部病変以外の分岐部病変【門田一繁/光藤和明】

  • 分岐部病変の分類と形態
  • ガイディングカテーテルの選択
  • 分岐部病変の適切な造影方向
  • ガイドワイヤーの選択
  • ガイドワイヤーの操作
  • 側枝のワイヤーの再選択
  • 側枝のバルーン拡張
  • バルーンの選択
  • ステントの選択
  • 側枝にもステントを留置する方法

2.左冠動脈主幹部病変【後藤 剛/光藤和明】

  • 病変形態別の治療方法
  • 補助循環の準備

3.慢性完全閉塞病変【許 永勝】

  • 術者の心構え
  • 病変の性質,解剖を理解する
  • ガイドワイヤーの操作性を高めるガイディングカテーテルの選択
  • ガイドワイヤーの選択 5ワイヤー操作の基本

4.高度石灰化病変をいかに治療するか【西川英郎】

  • 高度石灰化病変の検出
  • POBAによる治療
  • カッティングバルーンによる治療
  • ステントによる治療
  • ロータブレーターによる治療
  • 高度石灰化病変に対するPCIの問題点と限界

5.IVUS guide PCI【中村 茂】

  • IVUS 像が見える位置
  • IVUS 画像と造影部位を一致させる(マーキング)
  • ステント植込み部位の決定
  • IVUS guide PCI の実例
  • 末梢保護
  • まとめ

第4章 画像・機能診断をPCI へ活用する

1.各種病変におけるIVUS活用法【小谷順一】

  • 再狭窄の機序の解明
  • 解剖学的な分類から
  • 各種病変形態/背景におけるIVUS活用法

2.心臓CTをPCIに活用する【角辻 暁】

  • 冠動脈造影では得られない粥腫情報
  • 冠動脈造影では観察できない完全閉塞病変の情報
  • 冠動脈造影では不可能な角度での情報
  • 冠動脈造影よりも感度の高い石灰化の情報

3.光干渉断層映像(OCT)検査法の基本手技【志手淳也】

  • TD-OCT:オクルージョン法
  • TD-OCT:フラッシュ法
  • FD-OCT:フラッシュ法

4.冠動脈内視鏡(CAS)検査の手技と評価【粟田政樹】

  • 血管内視鏡の種類と特徴
  • 冠動脈内視鏡で観察されるプラークの黄色調の意義

5.FFRをPCIに活用する【田中信大】

  • FFRの計測手技
  • FFRの臨床適応
  • FFR計測時のピットフォール

第5章 PCIの補助装置

1.補助循環装置【西野雅巳】

  • IABP
  • PCPS

2.ペースメーカ【奥山裕司】

  • ペーシングアルゴリズム
  • 合併症
  • 両室ペーシング治療

3.抗血小板薬【小谷順一】

  • 冠動脈疾患と抗血小板薬
  • ステント留置後の抗血小板療法
  • ステント血栓症

付録 PCIで頻出の用語解説集【南都伸介】

Tips & Tricks

  • パラレルワイヤーテクニック時
  • IVUSのプルバック法の選択
  • IVUSの手技時間短縮のコツ
  • ガイディングカテーテル操作のコツ
  • 一歩進んだpre-shaping(ダブルベントカーブ)
  • ガイドワイヤー操作のコツ
  • ガイドワイヤーが中隔枝へ入った場合の兆候
  • 主幹部から前下行枝や回旋枝へのガイドワイヤー挿入が非常に難しい場合
  • バルーンカテーテルをガイディングカテーテル内に導入するときの技
  • OKコネクターはバルーンカテーテル操作を容易にする
  • バルーン開大時における技
  • バルーン開大時間
  • deep seatingとpower position
  • ガイドワイヤーバイアスとステント挿入
  • 先端造影,選択的薬剤注入
  • 陰圧止血
  • 通過させることが目的ではない
  • 後拡張後のslow flow/no reflow
  • コイル手技中の諸注意
  • buddy wire techniqueでも病変通過困難な場合
  • 半回収用カテーテルがステントに引っ掛かったときの対処
  • 橈骨動脈穿刺のコツ
  • Jadkins L を使った回転操作によるエンゲージ
  • buddy wire techniqueのtips & tricks
  • アンカーバルーンテクニック(anchor balloon technique)のコツ
  • 5 in 6ガイディングカテーテル法のコツ
  • 左前下行枝が分離できなかったら
  • 分岐部選択のトレーニング方法
  • バルーンを効果的にリラップする方法
  • ステント留置困難を事前に察知する
  • ガイディングカテーテルの交換
  • TRIにはロングシースか,ショートシースか?
  • 血栓吸引カテーテルから血栓溶解薬投与
  • パルス注入血栓溶解療法(PIT)
  • アンカーバルーンテクニックを行う際のポイント
  • 併用薬の効果,術後処置は?
  • さらに造影剤を減らすには…超選択的な造影を!
  • ステントの「棄て植え」も一法
  • deep engageに注意
  • マイクロカテーテルが側副血行路を通過しない
  • 小カテ挿入時のウェッジ
  • ガイドワイヤー捕捉時の対応
  • 側枝にバルーンが通過しない場合の対応
  • ガイドワイヤーで分岐部を選択する際の工夫
  • ガイディングカテーテルのバックアップ力を高める補助手段
  • 川崎病の治療
  • ステント植込み上達のコツ
  • 冠動脈造影の限界と心臓CTの活用
  • ガイドワイヤーがY コネクターを通過しないときは
  • 血流維持型内視鏡を用いてよりよい観察を行うために
  • 血流遮断型内視鏡を用いてよりよい観察を行うために
  • 最大充血を惹起する薬剤の使用方法
  • IABPの初回駆動について
  • PCPSサポート中のPaO2

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  • 【本書名】改訂版 確実に身につくPCIの基本とコツ〜目で見てわかるデバイスの選択・基本手技と施行困難例へのテクニック
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