納得!実践シリーズ:Q&Aと症例でわかる!摂食・嚥下障害ケア
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納得!実践シリーズ

Q&Aと症例でわかる!摂食・嚥下障害ケア

  • 藤島一郎,谷口 洋,藤森まり子,白坂誉子/編
  • 2013年09月25日発行
  • B5変型判
  • 342ページ
  • ISBN 978-4-7581-0970-3
  • 定価:3,630円(本体3,300円+税)
  • 在庫:あり
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本書の印刷後に「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」(略称:学会分類2013)が発表されました.学会分類2013は,国内の病院・施設などに携わる医療従事者が共通して使用できることを目的として作成され,「食事」と「とろみ」について,段階的分類を示しています.

書籍本文で解説した嚥下調整食学会基準案2012と比較し大きく変わったところは,コード0の分類を,ゼリーを意味する0jととろみを意味する0tに分けたことです.これにより,より幅広い成人の中途障害による嚥下障害症例に対応できるようになっています.

とろみの3段階についても各々の範囲が変更されています.

詳細は,下記のウェブページにてご確認くださいますようお願いいたします.

一般社団法人 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会

  医療検討委員会作成マニュアル

なお,食事ととろみのそれぞれについて早見表が作成されていますが,必ず解説を熟読のうえ,ご利用くださいますようお願い申し上げます.

「むせる患者さんへの対応は?」「絶食からの経口摂取のはじめ方は?」などベッドサイドの疑問から,効果的なリハビリ方法,ケアのコツまでエキスパートが教えます.症例に沿ったケアの実際も多数収録.

目次

第1章 エキスパートに聞く! なるほどQ&A

1.アセスメント・評価・診断

Q1 摂食・嚥下障害を見逃さないためには、どのようなことに注意すればよいでしょうか【白坂誉子】
Q2 摂食・嚥下障害が疑われる患者さんにまず何をすればいいでしょうか【鈴木友子】
Q3 質問紙やスクリーニングテストとはどのようなものですか【鎌倉やよい】
Q4 精度の高いスクリーニングテストはありますか【鎌倉やよい】
Q5 嚥下造影検査は、どのように行いますか【武原 格】
Q6 嚥下造影の見方を教えてください【武原 格】
Q7 嚥下内視鏡検査はどのように行いますか【西村 立】
Q8 嚥下内視鏡のみかたを教えてください【佐藤友里】
Q9 患者さんにとって適切な検査はどのように選べばよいですか【福村直毅】
Q10 患者さんの栄養状態はどのように把握すればいいでしょうか【若林秀隆】

2.治療

Q1 脳疾患の急性期において、絶食の状態からどのように経口摂取をはじめるのがよいでしょうか【小山珠美】
Q2 神経筋疾患の進行によって嚥下機能が悪化してきた場合は、どのように援助するのがよいでしょうか【寺尾聡子】
Q3 長期にわたり気管挿管されていた患者さんへのアプローチはどのように行うのがよいでしょうか【柿沼香里】
Q4 誤嚥性肺炎で絶食だった患者さんの摂食はどのようにはじめるのがよいでしょうか【鈴木友子】
Q5 経鼻胃管が挿入されている患者さんは経口摂取をしてよいのでしょうか【泉澤孝枝】
Q6 脳卒中でミキサー食が続いている患者さんが、次の段階の調整食を摂取できるようになるためにはどのような援助を行うのがよいでしょうか【宇佐美康子】
Q7 食事中ときどきむせる患者さんがいます。どのように対応するのがいいでしょうか【宇佐美康子】
Q8 手術により経口摂取を可能にすることができますか【兵頭政光】

3.リハビリ・ケア

Q1 摂食機能療法はどのように行いますか【大熊るり】
Q2 リハビリを行う際にまず考えるべきことは【大野 綾】
Q3 リハビリ訓練にはどのような種類がありますか【三鬼達人】
Q4 基礎訓練の適応と方法を教えてください【三鬼達人】
Q5 患者さんに合わせた口腔ケアの方法と注意点を教えてください【鈴木千佳代】
Q6 歯科医へのコンサルテーションはどのような場合に行いますか【鈴木千佳代】
Q7 直接訓練の進め方を教えてください【三鬼達人】
Q8 誤嚥しにくい姿勢について教えてください【三鬼達人】
Q9 嚥下反射が起こりにくい場合はどうすればいいですか【森脇元希】
Q10 患者さんが自己摂取しやすい環境調整のポイントを教えてください【佐野亜花里】
Q11 在宅療養に向けた家族への指導で、注意していることはありますか【佐野亜花里】

第2章 実践力が身につく! 症例編

1.疾患別

1)脳血管障害─球麻痺【今田智美】
2)偽性球麻痺【中野みさと】
3)パーキンソン病【臼井晴美】
4)筋萎縮性側索硬化症(ALS)【寺尾聡子】
5)脊髄小脳変性症【臼井晴美】
6)ギラン・バレー症候群【宇佐美康子】
7)認知症【鈴木葉子/伊藤史朗】
8)高次脳機能障害【鈴木葉子/伊藤史朗】
9)口腔がん、咽頭がん【青山真弓】
10)舌がん【青山真弓】
11)食道がん【鈴木恭子】
12)放射線治療の後遺症【鈴木恭子】

2.生活環境別

1)重症集中治療室【柿沼香里/杉山理恵】
2)回復期リハビリテーション【木本ちはる】
3)重症心身障害児施設【吉野綾子】
4)介護保険指定施設【田中靖代】
5)在宅療養・外来通院【藤森まり子/藤島一郎】

第3章 嚥下調整食の基本とコツ

1)嚥下調整食の特徴【栢下 淳】
2)嚥下調整食の種類と適応【栢下 淳】
3)とろみ調整食品とゲル化剤の使い方【栢下 淳】
4)介護者の負担を減らす調理方法の工夫【大塚純子】
5)嚥下調整食のレシピと市販品の利用方法【大塚純子】

第4章 摂食・嚥下障害の基礎知識

1.摂食・嚥下のメカニズム

1)「口から食べる」とはどういうことか【谷口 洋】
2)解剖・生理の基礎知識【谷口 洋】
3)小児の特徴【弘中祥司】
4)高齢者の特徴(加齢による解剖学的変化・生理学的変化)【谷口 洋】

2.定義・病態

1)摂食・嚥下障害とは【白坂誉子】
2)摂食・嚥下障害の原因【谷口 洋】
3)摂食・嚥下障害の病態【白坂誉子】
4)誤嚥と窒息(嚥下前の誤嚥、嚥下中の誤嚥、嚥下後の誤嚥)【重松 孝】
5)摂食・嚥下障害によって起こる合併症【杉山育子】

3.摂食・嚥下障害に影響を与える医療

1)気管切開【金沢英哲】
2)人工呼吸器装着【神津 玲】
3)経管栄養【田中直美】
4)絶食【若林秀隆】
5)点滴・酸素吸入【片桐伯真】
6)摂食・嚥下障害を引き起こす薬剤【中村智之】
7)吸引【大石佐奈美】

Column

摂食・嚥下障害看護認定看護師に期待すること【鎌倉やよい】

LIP:Liquid Intake Procedure【鮫島菜緒】

リハビリテーションにおけるゴール【藤島一郎】

段階的摂食訓練の意義【藤島一郎】

摂食・嚥下リハビリに期待すること【落合芙美子】

スタッフとともにつくり上げるケアの確立【外塚恵理子】

“食べることを支援する”看護の魅力とちから【戸田浩司】

プレゼンテーションの秘訣【金澤典子】

窒息【國枝顕二郎】

「合併症」と「併存症」について【杉山育子】

書評・感想
  • 嚥下評価や訓練方法など根拠も書かれており、説明もわかりやすいため、納得しながら読むことができました。また、症例が多くあることで、同じような疾患の方へのアプローチについても参考になりました。(摂食嚥下障害看護認定看護師)
  • 写真や表など、カラーで見やすくわかりやすかったです。摂食・嚥下障害に関する基礎知識からQ&A方式での具体例(症例)に対するケア方法まで書かれており、新人看護師からベテラン看護師、他職種にも役立つ1冊だと思いました。(摂食嚥下障害看護認定看護師)
  • 最初から読み始めるというのではなく、知りたいこと確認した場所から開いていくタイプの本。実際多くの本を購入していても1ページ目から順に読んでいるわけでなく、合理的で使いやすいと思った。“医師からのアドバイス”、“ナースの目”、“嚥下のエキスパートが伝授するケアのコツ”が講義を受けているような感覚で、それが実際の場面で役立つ文字通りの実践シリーズになっていると思いました。(摂食嚥下障害看護認定看護師)
  • 本書はQ&A、症例、基礎知識の大きく3部構成になっているため、とても使いやすいです。摂食嚥下に関する本はたくさんありますが、今までにないとても深い内容で今後の活動に大いに役立ちそうでうす。(摂食嚥下障害看護認定看護師)
  • 同じ専門職の嚥下CNの目線で書かれているので、一般のナースも同感しやすい。わかりやすいので一般ナースには(STも)特におすすめできる一冊ですね。疾患別や症例別、症状や起きている事例ごととなっていて系統だっているようで、とてもわかりやすい。摂食嚥下障害のいる病棟や回復期病棟は必須ではないでしょうか?(摂食嚥下障害看護認定看護師)
  • Q&A式で実際の症例と同じに考えることができ、実践に活かすことができました。また、具体的疾患での症例はより参考になり、もともと看護雑誌を購入し疾患の勉強などをしていたので、1冊でまとめられていることで、便利に使っています。『コツ』『アドバイス』はポイントが詰まっていてお得な感じで嬉しいです!(摂食嚥下障害看護認定看護師)
  • 嚥下は難しく、とっかかりにくい分野であるため、写真が多く、視覚情報として理解しやすかったです。(摂食嚥下障害看護認定看護師)
  • 摂食・嚥下障害の原因には、小児疾患、脳血管、頭頸部、神経疾患など多岐にわたります。それぞれのことを書かれた書籍はありますが、嚥下の認定とだけですべての疾患に対応できると思われがちです。しかし、この本では各分野での対応について書かれているため、1冊持っているだけで大丈夫です。おまけに各分野でされている認定が執筆していることから、とても参考になります。(摂食嚥下障害看護認定看護師)
  • 専門的な知識や技術をわかりやすい文章表現で書かれており、また前頁カラーで見やすいところが嬉しい。所々に写真や図表もあり、摂食嚥下障害患者に携わっている看護師には必見な一冊である。(摂食嚥下障害看護認定看護師)
  • 摂食嚥下の方に接するポイントや、臨床で生じる疑問や問題に取り組むための情報が書かれておりわかりやすい。初心者から読んでほしい。中級者もこの本を読んでわかる事も多いと思う。(言語聴覚士)

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  • 【本書名】納得!実践シリーズ:Q&Aと症例でわかる!摂食・嚥下障害ケア
  • 【出版社名】羊土社

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