特定多数へ美味しくバランスのよい食事を安全に提供するために必要な知識と,給食を適切に運営するための経営管理について総合的に学びます.特定給食施設を想定した大量調理という特性のなかで,管理栄養士が考えるべきこと,行うべきことを図表を交えてわかりやすく解説しています.実際の給食現場をイメージできるweb動画つき!
目次
序【赤尾 正】
Ⅰ部 コア・カリキュラム
第1章 給食の概念とシステム
1 給食の概要
A 給食の意義と目的
B 健康増進法における特定給食施設
2 給食システム
A 給食システムの概念
B トータルシステムとサブシステム
● チェック問題
目で見る給食現場 ① 給食システム〜クックチルシステム
第2章 給食のオペレーション(食材料管理・生産管理)
1 食材料
A 食材料の選択
B 購買と検収
C 食材料の保管・在庫管理
2 生産(調理)と提供
A 給食のオペレーションシステム
● チェック問題
目で見る給食現場 ② 発注、検収、在庫管理(棚卸し)③ 代表的な生産・提供システム
第3章 生産・提供管理
1 生産管理
A 生産計画(調理・作業工程、人員配置)
B 生産性とその要因
2 提供管理
A 配膳・配食における精度管理と配膳・配食システム
B 食事環境の整備
● チェック問題
目で見る給食現場 ④ 給食施設の業務:下処理、盛りつけと効率化
第4章 品質管理
1 給食経営における品質と品質管理の意義
A 給食における品質の定義(設計品質、適合品質、総合品質)
B 品質管理とPDCAサイクル
2 給食の品質基準と献立の標準化
A 給食の品質基準
B 献立の標準化
3 調理工程と調理作業の標準化
A 調理工程の標準化
B 調理作業の標準化
C 作業の分析と標準化
4 大量調理の特性の理解と大量調理機器を活用した品質管理
A 大量調理の特性
B 大量調理機器と品質管理
● チェック問題
目で見る給食現場 ⑤ 大量調理施設の機器の理解
第5章 HACCPに準じた安全・衛生管理
1 給食におけるHACCPの運用
A HACCP(危害分析重要管理点)システム
B HACCPに基づく衛生管理
2 衛生教育
A 食中毒予防の原則
B 給食従事者などへの衛生教育
3 安全・衛生のための施設と設備
A 厨房(調理室)の関連設備
B 施設・設備のレイアウト
● チェック問題
目で見る給食現場 ⑥ HACCPに準じた衛生管理
第6章 大量調理施設衛生管理マニュアル
1 安全・衛生の概要と運用
2 大量調理施設衛生管理マニュアル
A 原材料の受入れ・下処理段階における管理
B 加熱調理食品の加熱温度管理
C 二次汚染の防止
D 原材料および調理済み食品の温度管理
E 施設設備の管理と調理従事者の衛生管理
F 衛生管理体制の確立
G 点検記録簿等
● チェック問題
目で見る給食現場 ⑦ 「大量調理施設衛生管理マニュアル」の運用
第7章 事故・災害時対策
1 事故の状況と対応
A 食中毒
B 異物混入
C 誤配膳
D 食物アレルギー対応
2 危機管理対策:インシデント、アクシデント管理の意義
A インシデント
B アクシデント
3 災害時の給食の役割と対策の意義
4 災害時のための貯蔵と献立
A 貯蔵品物と保管場所
B 災害時献立
C 備蓄方法
D 避難所における食事提供の栄養参照量
● チェック問題
目で見る給食現場 ⑧ 事故・災害時対応
第8章 給食経営の概要とマーケティング
1 給食経営の概念と組織
A 経営管理の機能と展開
B 組織の構築と関連分野との連携
C 給食運営業務の外部委託
2 給食とマーケティング
A マーケティングの原理
B 給食におけるマーケティングの活用
3 給食の資源と管理
A 給食経営の資源
B 給食の原価構成と収支構造
C 給食運営における人的資源
D 給食従事者の教育・訓練
● チェック問題
目で見る給食現場 ⑨ 収益管理(FLコスト)と調理従事者の確保
第9章 栄養・食事管理
1 食事の計画と実施
A 利用者の身体状況、生活習慣、食事摂取状況の把握
B 給与エネルギー量と給与栄養素量、食事形態の計画
C 食品構成表、献立作成基準の意義
D 献立の役割、機能
E 個別対応の方法
F 適切な食品・料理選択のための情報提供
2 食事計画の評価、改善
● チェック問題
目で見る給食現場 ⑩ 給食管理ソフトを活用した献立作成
第10章 給食施設の特徴と役割・関連法規
1 医療施設
A 医療施設の特徴
B 管理栄養士・栄養士の配置
C 給食システムの特徴
D 財務管理
2 高齢者・介護福祉施設
A 高齢者・介護福祉施設の特徴
B 関連法規
C 管理栄養士の役割
3 児童福祉施設
A 施設の特徴
B ガイドライン
C 管理栄養士・栄養士の配置
4 障害者福祉施設
A 障害者福祉施設の特徴
B 管理栄養士・栄養士の配置
C 財務管理
5 学校
A 学校給食の目標
B 管理栄養士・栄養士の役割
C 学校給食の関連法規
6 事業所
A 給食の意義・目的
B 関係法規
C 事業所給食の特徴
● チェック問題
目で見る給食現場 ⑪ 食事提供業務の実際 ⑫ 戦略的な給食サービス
Ⅱ部 実践
第11章 医療施設での栄養・食事管理の実際(一般食)
1 食事の計画と実施
A 利用者の身体状況、生活習慣、食事摂取状況の把握
B 給与エネルギー量と給与栄養量、食事形態の計画
C 食品構成表、献立作成基準の意義
D 献立の役割、機能
E 個別対応の方法
F 適切な食品・料理選択のための情報提供
2 食事計画の評価、改善
A 食事計画の評価、改善方法
B 評価方法および評価項目
C 改善
3 安全・衛生管理
A 大量調理施設衛生管理マニュアル
● 実習課題
第12章 特定給食施設の給食経営管理
1 高齢者・介護福祉施設
A 施設の概略
B 施設における給食経営管理の実際
C 地域包括ケアシステム
2 児童福祉施設
A 体制づくり
B 児童福祉施設における食事提供のPDCAサイクル
C 地域や関係機関との連携
D アレルギー対応
E 財務管理
F 給食の外部委託
3 学校
A 栄養・食事管理
B 栄養給食実施基準
C 学校給食の運営
D 学校給食業務の外部委託
E 学校給食衛生管理基準
4 事業所
A 栄養・食事管理の実際
B 事業所給食における食環境整備
● 実習課題
第13章 事故・災害時対策の実際
1 事故・災害時対策の実際
A インシデント・アクシデントレポート
B 防災の基本
2 災害時の給食の役割と対策の意義
A 事故・災害時におけるBCP
B 施設別の災害対策のポイント
3 災害時のための貯蔵と献立
A 備蓄計画
B 献立計画
C 災害時の衛生管理
D 災害時の栄養・食生活支援〔日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)〕
● 実習課題
◆ 付録:関連基準
◆ 索引
Column
5S活動と品質管理
一般的衛生管理プログラム〔PRP(またはPP)〕
もしものときに備えて災害対応
職員食堂のメニューを決める 〜ABC分析とPPM分析〜
学校給食の安定運営の重要性
「事故は起きるもの」と考えて対策を講じる
災害・被害の想定
命の水
おかずが1品、熱源(ガス)があると栄養状態がよい
購入方法・送料について
本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます.店頭にて見当たらない場合は,下記情報を書店にお伝え下さい.
- 【本書名】栄養科学イラストレイテッド:給食経営管理論〜実践に役立つ給食運営と栄養管理の基本
- 【出版社名】羊土社
お近くに取扱書店が無い場合,特に海外でご覧になりたい場合,羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので,下記ご参照のうえ,注文をご検討ください.
羊土社HPでのご注文について
本書を羊土社HPにてご購入いただきますと,本体価格に加えて,送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります.お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください.
| 分類 |
項目 |
費用 |
| 国内 |
消費税 |
+300円 |
| 送料 |
+500円 |
| 手数料(代引きのみ) |
+300円 |
| 海外 |
航空便送料 |
第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) |
+750円 |
| 第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) |
+960円 |
| 第2地帯(ヨーロッパ) |
+960円 |
| 第3地帯(アフリカ、南米) |
+1250円 |
| EMS便送料 |
第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) |
+1400円 |
| 第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) |
+2000円 |
| 第2地帯(ヨーロッパ) |
+2200円 |
| 第3地帯(アフリカ、南米) |
+2400円 |
※この表は本書のみご購入いただいた場合の費用をまとめたものです.他の書籍を同時に購入する場合はお申し込み金額や重量により費用が異なってまいりますのでご注意ください.
法人向け 購入のお問い合わせ
法人での書籍の一括購入につきまして,「見積書や請求書払い」「複数の発送先への対応」「研修用などで使用する書籍の選定についてのアドバイス」等、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。