パソコンで簡単! すぐできる生物統計〜統計学の考え方から統計ソフトSPSSの使い方まで
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パソコンで簡単! すぐできる生物統計

統計学の考え方から統計ソフトSPSSの使い方まで

  • 打波 守,野地澄晴/訳
  • 2007年08月22日発行
  • B5判
  • 263ページ
  • ISBN 978-4-7581-0716-7
  • 定価:3,520円(本体3,200円+税)
  • 注文不可
    在庫:なし
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正誤表

本書の原著「Statistical and Data Handling Skills in Biology 2nd Edition」の記述に誤りがございました.本書でも誤りを訂正させていただきますとともに,深くお詫び申し上げます.

なお,増刷の都度,内容を修正いたしております.お手数をおかけいたしますが,お持ちの書籍に該当する訂正箇所をご確認のうえ,ご使用いただけますようお願い申し上げます.

統計的データ処理の基礎知識をやさしく解説した,生物統計の入門書! SPSSの使い方も,実例を挙げながらわかりやすく解説!自分の実験にどんな統計的検定を選べばいいかすぐわかるフローチャート付き!

目次
謝辞
訳者の序

1章 統計学の世界へようこそ

1.1 はじめに
1.2 なぜ,生物学者が統計を使用しなければならないのか?
1.3 統計学の論理と仮説検定を理解しよう
1.4 なぜ,たくさんの統計的検定があるのか
1.4.1 データのタイプ
1.4.2 問いかけのタイプ
1.5 本書の使用法

2章 データの変動性をどう処理するか

2.1 はじめに
2.2 データはなぜ変動するのか
2.3 正規分布で用いられるパラメータ
2.4 母平均と母標準偏差を推定する
2.5 標本の変動性と中心極限定理
2.5.1 既知の母集団からの標本についての変動性
2.5.2 母平均の推定値についての変動性—標準誤差
2.6 母平均に対する信頼限界
2.7 記述統計量の算定
2.8 統計ソフトSPSSの使用
2.9 SPSSによる統計計算の進め方
2.10 SPSSにおけるデータの入力と編集
2.11 SPSSを使って記述統計量を算定する
2.12 複数のグループからのデータを入力し吟味する
2.13 記述統計量の表し方
2.13.1 文書または表での表し方
2.13.2 グラフでの表し方

3章 差があるかどうかを検定する:t検定

3.1 はじめに
3.2 なぜ,差に対する統計的検定が必要なのか?
3.2.1 データのばらつきにより生じる問題
3.2.2 解決法
3.3 差に対する検定の方法
3.4 片側検定と両側検定
3.5 t検定の種類
3.6 1標本t検定
3.6.1 検定の目的
3.6.2 検定の考え方
3.6.3 検定を実行してみよう
3.7 対の2点比較t検定
3.7.1 検定の目的
3.7.2 検定の考え方
3.7.3 検定を実行してみよう
3.8 2標本t検定
3.8.1 検定の目的
3.8.2 検定の考え方
3.8.3 検定を実行してみよう

4章 2つ以上のグループ間の差に対する検定:分散分析(ANOVA)

4.1 はじめに
4.1.1 t検定が不適切であるのはなぜか
4.2 1元配置分散分析
4.2.1 検定の目的
4.2.2 検定の考え方
4.2.3 名称に関する問題点
4.2.4 SPSSを使って検定を実行してみよう
4.3 どのグループが違うかを決定する:ポストホック検定
4.4 反復測定分散分析
4.4.1 検定の目的
4.4.2 検定の考え方
4.4.3 SPSSを使って検定を実行してみよう
4.5 2元配置分散分析
4.5.1 検定の目的
4.5.2 検定の考え方
4.5.3 SPSSを使って検定を実行してみよう

5章 データ間の関連の見分け方

5.1 はじめに
5.2 データが関連しているかどうかの調べ方
5.3 グラフを考察する方法
5.4 直線的な関係
5.5 直線的関連に対する統計的検定
5.6 相関分析
5.6.1 検定の目的
5.6.2 検定の考え方
5.6.3 検定を実行してみよう
5.6.4 相関係数の利用
5.7 回帰分析
5.7.1 検定の目的
5.7.2 検定の考え方
5.7.3 検定を実行してみよう
5.7.4 回帰データに関するその他の検定
5.7.5 回帰分析が有効でない場合
5.8 よくある非線形な関係式についての考察
5.8.1 スケーリングとべき乗の関係式
5.8.2 指数関数的に増大・減衰する関係式

6章 データをカテゴリーに分類して処理する方法

6.1 はじめに
6.2 データの変動(ばらつき)の問題をどう解決するか
6.3 差に対するχ2検定
6.3.1 検定の目的
6.3.2 検定の考え方
6.3.3 検定を実行してみよう
6.4 関連に対するχ2検定
6.4.1 検定の目的
6.4.2 検定の考え方
6.4.3 検定を実行してみよう
6.4.4 イェーツの連続修正
6.5 χ2検定が有効な場合

7章 データの分布を見分ける方法

7.1 はじめに
7.2 データの分布を考察する方法
7.3 データが正規分布していない場合どうすべきか
7.3.1 対称に分布したデータ
7.3.2 ゆがんだ分布をしたデータ
7.3.3 比例データ
7.3.4 不規則に分布した標本データと順位づけられたデータ
7.3.5 実際にデータを吟味したり,変換したりする方法
7.4 データ分布が正規分布と有意差があるかどうかの検定
7.5 コルモゴロフ-スミルノフ検定
7.5.1 検定の目的
7.5.2 検定を実行してみよう
7.6 コルモゴロフ-スミルノフ検定を使用する場合の注意

8章 不規則な分布のデータや順位の処理:ノンパラメトリック検定

8.1 はじめに
8.2 1標本の符号つき順位検定
8.2.1 検定の目的
8.2.2 検定の考え方
8.2.3 検定を実行してみよう
8.3 Wilcoxonの符合つき順位検定
8.3.1 検定の目的
8.3.2 検定の考え方
8.3.3 検定を実行してみよう
8.4 Mann-Whitney U検定
8.4.1 検定の目的
8.4.2 検定の考え方
8.4.3 検定を実行してみよう
8.5 Kruskall-Wallis検定
8.5.1 検定の目的
8.5.2 検定の考え方
8.5.3 検定を実行してみよう
8.5.4 Kruskall-Wallis検定に対するポストホック検定
8.6 Friedman検定
8.6.1 検定の目的
8.6.2 検定の考え方
8.6.3 検定を実行してみよう
8.6.4 Friedman検定に対するポストホック検定
8.7 順位相関分析
8.7.1 検定の目的
8.7.2 検定の考え方
8.7.3 検定を実行してみよう

9章 検定の選び方,実験を立案する方法,および結果を表現する方法

9.1 はじめに
9.2 検定の選び方
9.3 実験を立案する方法
9.3.1 実験の前に準備しておくこと
9.3.2 反復化
9.3.3 ランダム化とブロック化
9.4 結果を処理する方法
9.5 結果を表示する方法
9.5.1 差に対する検定の結果を表示する方法
9.5.2 正規分布していないデータの記述統計量を表示する方法
9.5.3 関連に対する検定の結果を表示する方法
9.5.4 χ2検定の結果を表示する方法
9.6 より複雑な統計解析
9.6.1 複雑な実験を立案したり,分析したりする方法
9.6.2 複数個の変数すべてをコントロールできない実験を分析する方法
9.6.3 多数の変数を用いたデータの探索的分析:多変量解析
9.7 おわりに

10章 測定値と単位の取り扱い

10.1 はじめに
10.2 精度の高い測定を行う
10.3 SI単位へ変換する
10.3.1 SI単位系
10.3.2 大きい数や小さい数の取り扱い
10.3.3 非SI単位系からの変換
10.4 数値を組合わせて演算する
10.5 計算結果の答を表現する
10.6 3つのステップをすべて実行する
10.7 定数と公式
10.8 計算を使いこなす
10.9 対数,グラフとpH
10.9.1 底10の対数
10.9.2 自然対数

付録
索引
書評・感想
  • 卒業研究の学生に、とても良いと思います。(私大生命健康学部)
  • 具体例を示して解説しており、統計解析の理解には普遍的に応用可能である。電卓を使った解析法が記載されている点も興味深い。(公立大看護学科)
  • 私は統計学が苦手である.数学は好きだったのに統計学だけは手に負えない.この理由は高校3年の数IIIの授業にあると確信している.

    「統計は入試にでないのでとばします」という数学教師の言うがままに,教科書も参考書も手付かずで,問題集も統計のところだけは真っ白.たしかに大学入試に支障はなかったが,大学に入ってからは,特にバイオ系に進んでからは統計学の基礎知識なしでは困ることしきりである.そこで,大学生用の統計学の教科書を読んでみたが,わかった気になるだけで,難しい理論は「理解」できても,目の前の簡単な実験データ統計処理という「実践」は苦手なまま残った.難しい英文学を原著で楽しむことができても英会話はさっぱりというのと同じ状況である.学ぶ内容がそもそも違うのだ.

    こうして,こと「統計学」については,「ゆとり教育」の触りを経験したと感じている.若いうち,特に12〜18歳くらいまでに頭脳を鍛えなければ,体の芯まで沁みてゆくようには身につかないのだ.

    この本に出会ったのは,そうした後悔の念にも慣れて,その思いさえ忘れそうになった頃である.ページをぱらぱらとめくった瞬間から「ああ,30年前にこの本と出会いたかった」という思いがこみ上げてきた.

    とにかく,とっつきやすく,実例に沿ってわかりやすく解説されてながらも,奥が深い.知りたいことは必ずといってよいほど書いてあり,数多くの表の中には必要な資料が散りばめてある.付録も程よく便利である.

    さらに良いことには,詳しい解説が付いた実践的な例題を解きながら読み進めるようになっている.例題を解くという訓練は大切である.これほどの良書を見つけてきた翻訳者の鑑識力には頭が下がる.優れた原著を翻訳してくれてありがとう.読みやすいのは翻訳が優れているからなのかもしれない.

    20歳代にこの本に出会える若者は幸せである.その幸運を手放すことなく,手元において本書をじっくり読んで演習をこまめにやり遂げることを勧めたい.

    ([評者]大阪大学 微生物病研究所 環境応答研究部門 分子遺伝研究分野 教授 野島 博)

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  • 【本書名】パソコンで簡単! すぐできる生物統計〜統計学の考え方から統計ソフトSPSSの使い方まで
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