基本がわかれば面白い!バイオの授業
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基本がわかれば面白い!バイオの授業

  • 胡桃坂仁志/著
  • 2006年02月09日発行
  • A5判
  • 173ページ
  • ISBN 978-4-89706-496-3
  • 定価:2,600円+税
  • 在庫:あり
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これから生命科学を学ぶ学生のためのバイオ入門書。バイオサイエンスの基礎知識から、ニュースや新聞に頻出するキーワードまで、これ1冊で理解できる!社会人、生物学以外の分野の研究者にもおすすめ!

目次
Part 1 バイオの根源 DNAとタンパク質

1. 生命科学と生物学は同じもの?
  〜バイオ=生物学=生命科学〜
2. お酒や納豆、冷害に強い米を作る
  〜バイオテクノロジー〜
3. 遺伝子組換え食品は悪者か?
  〜遺伝子工学〜
4. 生命の謎をいくつも解き明かした技術
  〜遺伝子工学のバイオへの影響〜
5. 遺伝子の正体をひも解く
  〜DNA〜
6. 二重らせん構造解明競争
  〜若い研究者たちの熱意〜
7. ヒトの遺伝子数はハエのたったの2倍以下!
  〜遺伝子の数〜
8. 遺伝子からタンパク質をつくる(1)
  〜DNAから情報を読み取る「転写」〜
9. 遺伝子からタンパク質をつくる(2)
  〜タンパク質の合成過程を「翻訳」と呼ぶ〜
10. 生物をつくる源
  〜タンパク質〜
11. さまざまな形が生むさまざまな機能
  〜タンパク質の形づくり〜
12. 生物の設計図を記録した媒体
  〜ゲノム〜
13. バイオテクノロジー大発展
  〜現在の科学を支える技術革新〜
14. 生命体は遺伝子の乗り物?
  〜DNA情報は死さえも支配する〜
15. ゲノム情報から生命現象を知るためには
  〜設計図から機能を知る構造ゲノム科学〜
16. タンパク質の立体構造は小さな単位からできている
  〜構造でタンパク質を分類する〜

Part 2 DNAから細胞へ

1. クローン「羊」が「乳」にならなかったわけ
  〜遺伝子のONとOFF〜
2. 染色体とは何か?
  〜性別を決定するのは精子の染色体〜
3. たった1本の違いが身体や行動に影響を及ぼす
  〜染色体異常の影響〜
4. Y染色体が一番遺伝子が少ない
  〜染色体に含まれる遺伝子の数〜
5. 真珠の首飾りのようなゲノムDNA
  〜染色体の基本構造〜
6. ゲノム配列に人種の差はない
  〜染色体(ゲノム)DNA配列の個人差〜
7. 父母のどちらに似るかを決めるのは?
  〜子供が親に似る遺伝のメカニズム〜
8. 静かに伝わり突然発現する“したたかさ”
  〜劣性遺伝子の力〜
9. 個体のバリエーションを生み出すしくみ
  〜子供のバリエーションは70兆以上〜
10. 不完全な細胞分裂がもたらす「傷」
  〜細胞は周期をもって分裂する〜
11. 染色体は動いている
  〜繰り返される凝縮と脱凝縮〜
12. 核とは何か?
  〜ゲノムDNAを収容している部屋〜

Part 3 細胞から個体へ

1. すべての生命活動を1つの細胞で行う単細胞
  〜多細胞生物と単細胞生物〜
2. 多細胞生物の身体のつくられ方(1)組織について
  〜「形」や「働き」が共通した集団〜
3. 多細胞生物の身体のつくられ方(2)血液細胞について
  〜血管を流れて物質を輸送する輸送船〜
4. 多細胞生物の身体のつくられ方(3)生殖細胞について
  〜次世代に遺伝情報を伝える〜
5. 細胞に入り込んだ細胞
  〜ミトコンドリア:エネルギーの供給源〜
6. ミトコンドリアで祖先がわかる
  〜すべてのヒトは1人の女性の子孫〜
7. 細胞は増え続けるのか
  〜胎児より分裂能力が劣る大人〜
8. 暴走して増殖する癌細胞
  〜不死化した細胞〜
9. 細胞の癌化の原因
  〜紫外線や放射線に傷をつけられる〜
10. 紫外線の功罪
  〜DNAも傷つけるがビタミンDも合成する〜
11. DNAの傷を治せないとどうなるの?
  〜おびやかされる生命の維持〜
12. DNAの変異は進化の原動力
  〜生命にとって有利な変異もある〜
13. ちぎれたDNAは組換えで修理される
  〜よく似たプロセスをたどる進化と修復〜
14. DNAの傷を治し損なった細胞には死を…
  〜排除される癌化の可能性〜

Part 4 ニュースで話題の「バイオ」がわかる

生活習慣病や薬害を未然に防ぐ
  〜遺伝子診断〜
ヒトゲノム解析で薬の副作用をなくそう
  〜オーダーメイド医療〜
遺伝子の間違いを正しい遺伝子で補う
  〜遺伝子治療〜
組換え食品は良いのか? 悪いのか?
  〜遺伝子組換え食品〜
天然には存在しない花の誕生
  〜青いバラ〜
クローン羊の悲劇
  〜クローン〜
拒絶反応の起きない臓器移植開発の新兵器
  〜ヒトクローン胚〜
未知の細菌やウイルスの出現
  〜SARS−重症急性呼吸器症候群〜
インフルエンザの流行はなぜ起きるのか
  〜インフルエンザ〜
犯人はなんとタンパク質だった
  〜BSE−牛海綿状脳症(狂牛病)〜
現代人の心の病いも遺伝子の欠陥から
  〜精神疾患と遺伝子〜
うつ病をコントロールする脳内物質
  〜セロトニン〜
ヒトとチンパンジーを分けるもの
  〜動くDNA〜
夢の医療技術の獲得を目指して
  〜再生医療〜
書評・感想

近年、バイオ系の研究はその未来のお話も含めてマスコミなどで盛んに話題になっており、結果として高校生達のバイオ系への進学熱は非常に高くなっている。その彼らを大学で教育する立場として見たとき、非常に矛盾を感じることが多い今日この頃である。それは受験制度による社会的なゆがみである。大学の理系の学科の入試は、理科の受験科目として物理と化学(またはそのどちらか)を選択することを要求するところが過去に非常に多かった。そのため、高校の理系進学コースでは集中的に物理・化学だけを選択させることが常態化している。結果として、高校で生物を履修したことのない学生がバイオ系学科にも非常に多くなっている。

そのため、やむなく大学で高校レベルの生物の知識を習得させるために補習講義や演習を設けるケースが非常に多くなっている。その際に一番望まれているものは、高校の教科書の繰り返しではなく、高校時代に履修した者にも興味深く、かつ未履修の者にも理解できるような生物の教科書や参考書などである。

実際に近頃は、この層をターゲットにした本が数多く発行されるようになってきている。その観点からこの「基本がわかれば面白い! バイオの授業」を見ると、きわめて面白い参考書になりえると私は思った。私自身が実際にこのような補習講義を担当しているが、この本を参考書の1つに採用してみようと思った。知識の羅列ではなく、好奇心を抱かせてくれる題材を掲げながら、気がつくと本題が入っており、かつ、もうちょっと知りたい人のためのコラム、で好奇心を満たしてくれる。高校時代に生物を選択した者にもしなかった者にも興味深く読める点でよくできていると思う。つまり、これはバイオ系学問の世界に無関係な一般の方々も、楽しみながら肩も凝らずに読める面白い本である。一読をお勧めする。

(評者)東京理科大学理工学研究科応用生物科学科 坂口謙吾

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