最適な実験を行うためのバイオ実験の原理〜分子生物学的・化学的・物理的原理にもとづいたバイオ実験の実践的な考え方
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最適な実験を行うためのバイオ実験の原理

分子生物学的・化学的・物理的原理にもとづいたバイオ実験の実践的な考え方

  • 大藤道衛/著
  • 2006年06月21日発行
  • B5判
  • 227ページ
  • ISBN 978-4-7581-0803-4
  • 定価:3,800円+税
  • 注文不可
    在庫:なし

※本書の正誤表はこちらをご参照下さい.

なぜ,あなたの実験はうまくいかないのか・・・.実験法の原理がわかれば実験のコツがわかる!バイオ実験ってこういうものなんだ!と納得の,目からウロコの入門書!

目次

第1章 分子生物学的原理を利用したバイオ実験

原理その1 特異的な結合を利用するバイオ実験

この原理に関連する実験手法
  • サザンハイブリダイゼーション
  • ノーザンハイブリダイゼーション
  • スポットハイブリダイゼーション
  • マイクロアレイ・DNAチップ
  • ASO法
  • TaqMan法
  • インベーダー法
  • ヘテロデュプレックス法
  • ウエスタンブロッティング
  • アビジン・ビオチン複合体法
  • ゲルシフトアッセイ
  • フットプリント法
  • アフィニティークロマトグラフィー
  • 免疫沈降法
  • インゲル法
  • two-hybrid法
  • RNAi
1.生体内で起こっている特異的な反応には,どのようなものがあるのでしょうか?
2.生体高分子の特異的な反応はどのような実験に応用されているのでしょうか?
各実験に共通する重要点
実験を行う際の注意点
実験操作のポイント

原理その2 酵素反応を利用したバイオ実験

この原理に関連する実験手法
  • 制限酵素反応
  • 連結酵素反応
  • DNAプローブ標識
  • PCR法
  • 全ゲノム増幅
  • LAMP法
  • シークエンシング
  • 逆転写酵素反応
  • 細胞壁・細胞膜の溶解
  • 酵素標識によるハイブリダイゼーションや抗原抗体反応の検出
1.生体内で起こっている酵素反応には,どのようなものがあるのでしょうか?
2.この実験原理はどのような実験に利用されるのでしょうか?
各実験に共通する重要点
実験を行う際の注意点
実験操作のポイント

第2章 化学的原理を利用したバイオ実験

原理その1 生体高分子と低分子化合物との反応

この原理に関連する実験手法
  • ランダムプライム
  • ニックトランスレーション
  • ダイターミネ−ター法
  • オリゴヌクレオチド合成
  • ラベルトランスファー
  • CBB染色
  • EtBr染色
  • SYBR Green染色
  • 銀染色
1.体内で起こっている共有結合による生体高分子と低分子化合物との反応にはどのようなものがあるでしょうか?
2.タンパク質・核酸の修飾−生体高分子と共有結合する低分子化合物の利用
3.タンパク質・核酸の染色−生体高分子に親和性をもつ低分子の利用
各実験に共通する重要点
各実験の相違点
実験操作のポイント

原理その2 溶液中での生体高分子の状態

この原理に関連する実験手法
  • タンパク質・DNA・RNAの溶解
  • SSCP解析法
  • Heteroduplex解析法
  • タンパク質のフォールディング・リフォールディング
1.生体高分子の生体内での状態
2.バイオ実験において生体成分を溶かす溶媒
3.試験管内で溶解した生体高分子の状態
各実験に共通する重要点
各実験の相違点
実験操作のポイント

第3章 物理的原理を利用したバイオ実験

原理その1 分子の大きさによる篩い分け(生体高分子の分取,分析)

この原理に関連する実験手法
  • 透析
  • ゲル濾過
  • キャピラリー電気泳動
  • ゲル電気泳動
  • 超遠心分離
1.篩による生体高分子の分離
各実験に共通する重要点
いろいろな電気泳動の相違点
実験条件の検討,注意点

原理その2 細胞構造の物理的変化を利用した破砕・導入・穿刺

この原理に関連する実験手法
  • 細胞破砕
  • エレクトロポレーション
  • Hanahan(ハナハン)法
  • CaCl2
  • ジーンガン
  • マイクロインジェクション
1.細胞の破砕
2.細胞内への導入・穿刺
各実験に共通する重要点
各実験の相違点
実験操作のポイント

原理その3 蛍光とエネルギー

この原理に関連する実験手法
  • 蛍光標識
  • GFPテクノロジー
  • グローブバインダー
  • TaqMan法
  • ダイターミネーター法
  • molecular beacon
  • aptamer beacon
1.蛍光の性質
2.蛍光標識とインターカレーティング色素法
3.GFPテクノロジー
4.FRET
各実験の共通点
各実験の相違点
実験操作のポイント

演習問題

実験に役立つ参考書

書評・感想

この本であなたも科学者一人前!

『現在,バイオ実験用に多数のキットが氾濫していて,便利な時代である.しかし問題は,新人の大学院生が実験の原理を知らずにキットを使って実験を行い,よい結果が出ない時にその原因を探ることができず,考えて解決する能力が衰えていることである.キットを使わない場合も,プロトコールに頼り切り自分で考えない若い人が増えたような気がするのは,私だけではあるまい.このままでは,便利さに負けて日本のサイエンスは衰退するのではないかと心配するほどである.

著者の大藤道衛氏は,「バイオ実験超基本Q&A」など数冊の実験書のベストセラーをすでに出しており,図を多く使ったわかりやすい記述には定評がある.ご自身も実験方法の開発に並々ならぬ情熱を注いでおり,実験法について英語での原著論文も多数発表している.本書は,それらの実験書執筆の経験と研究成果をもとに数年の準備期間を経て,実験と原理を結びつけて書かれた,経験豊富な著者による自信作である.一例をあげると,DNAミDNAハイブリダイゼーションとウエスタンブロッティングというと,DNAとタンパク質なので,全く違う実験と考える人も多いと思うが,著者によれば「生体内で起こっている特異的な結合」という観点から共通点が見出される.言われてみればなるほどと納得できる.同様に,「生体高分子と低分子化合物との反応」という観点から,核酸の標識やタンパク質の染色が同じ土俵で論じられる.実にユニークである.しかし,ユニークなだけでなく,このように原理から実験を考えていくと,非常にわかりやすいことに気が付く.そこが著者の狙い目であり,その試みは見事に成功している.

キットばかり使い,考えない習慣がつくのが不安な大学院生諸君よ,是非この本を読んで実験にはいかに原理が大事かを理解して欲しい.「原理の本」というと,すぐには役に立たないのではないかと危惧する人もいるかもしれない.しかしである.「急がば回れ」のことわざのように,基礎がしっかりしている人は長い研究者人生での伸びがよい.また,多くの「解説」や「コラム」もついているので,助手クラスやシニアの先生方にも,なるほどと目から鱗の情報が満載で,きっと役に立つはずである.この本が多くの方に読まれて,日本のサイエンスのさらなる飛躍に役立つことを願う次第である.』東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子腫瘍医学 湯浅保仁

  • キットが反乱している中、原理について解説してくれているので、学生の教育に役立ちました。
  • 実験法の原理がわかれば実験のコツがわかる!バイオ実験ってこういうものなんだ!と納得の,目からウロコの入門書!

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