実験医学 1989年12月号 Vol.7 No.17

ストレス（熱ショック）蛋白質研究の最前線

今月号は永田和宏先生にご企画いただき，「ストレス（熱ショック）蛋白質の最前線」と題して特集いたしました．ストレス蛋白質は，必ずしもストレス時だけでなく，正常な増殖状態にある細胞の中でも作られ，ストレス応答以外の細胞機能を営んでいると思われ，その機能と発現には非常に興味深いものがあります．

特集

ストレス（熱ショック）蛋由質研究の最前線

企画／永田和宏

ストレス蛋白質の新展開―序にかえて【永田和宏】

ヒト熱ショック遺伝子の転写調節【Richard I. Morimoto】

大腸菌の熱ショック蛋白質―発現の調節と生理機能【由良　隆】

高等動物ストレス（熱ショック）蛋白質の構造と機能【William J. Welch】

HSP90ファミリーの構造と機能【宮田愛彦／矢原一郎】

熱ショック蛋白質の細胞内局在【大塚健三／林　康司／Andrei Laszlo】

低分子ストレス蛋白質の機能と発現【中井　彰／平芳一法】

CURRENT TOPICS

RNAスプライシングによるショウジョウバエ体細胞の性決定の制御【坂本　博】

細胞内カルシウムオッシレーション【丸山芳夫】

脳のアデニル酸シクラーゼはチャネルか?【山元大輔】

キニノーゲンの多機能性―その生体防御における新しい役割への展望【加藤久雄】

連載エッセイ　大いなる仮説

蛋白用遺伝子の構成原理はCT・TG過剰，CG・TA欠損という鉄則Ⅱ―遺伝子の構成原理とコドン分配法の決定【大野　乾】

ニューテクノロジー

oligo（dT）-Latex粒子を用いたポリ（A）⁺RNAの精製方法【垣塚　彰】

バイオテクノロジー実験講座第Ⅳ部　遺伝子工学最新技術

サウスウエスタンプロットによるクローニング【宮本昌明／藤田尚志】

シリーズベクター―分子生物学・バイオテクノロジー研究の素材として

ウシパピローマウイルスベクター【烏山　一】

EBウイルスベクター【早川　浩】

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