実験医学 1991年1月号 Vol.9 No.1

アラキドン酸カスケードと細胞情報伝達

今号は東京大学の清水孝雄先生に「アラキドン酸カスケードと細胞情報伝達」として，受容体と情報発現の機構に焦点を絞って企画していただきました．プロスタグランジンなどのアラキドン酸代謝物は今やCキナーゼやIP3などと並んで細胞間情報伝達の重要な担い手と考えられています．

特集

アラキドン酸カスケードと細胞情報伝達

企画／清水孝雄

アラキドン酸カスケード研究の新しい流れ【清水孝雄】

プロスタグランジン受容体の多様性【伊東祐之／広瀬卓男／箱田博之】

副腎髄質プロスタグランジンE受容体と作用機構【伊藤誠二】

プロスタグランジンJ2と細胞増殖【福島雅典】

ロイコトリエン受容体とGTP結合蛋白【渡辺　毅】

リポキシゲナーゼ産物によるイオンチャネルの制御【伊藤博之／倉智嘉久】

リポキシゲナーゼ産物と神経伝達【西山　誠／渡邊高志】

PAF受容体遺伝子のクローニング【本田善一郎／清水孝雄】

CURRENT TOPICS

精巣決定因子のクローニング【高木信夫】

小胞体局在化シグナルとそのレセプター【河野憲二】

痙攣誘発作用を有するCRF部分ペプチドの同定とその構造活性相関【野水基義】

グリコシルトランスフェラーゼの遺伝子解析からみたABO血液型の発現と多形性【八幡義人】

アラキドン酸5-リポキシゲナーゼ活性化蛋白（FLAP）【和泉孝志】

ヒト5-リポキシゲナーゼプロモーターの解析【星子　繁】

ミニレビュー

ラミニンレセプターの多様性−最近の研究情報【白石憲男／山田吉彦】

cDNA発現によるヒトP450の大量合成と薬物・毒物・脂質代謝への応用【青山俊文】

バイオシグナル実験法シリーズ　情報伝達系基礎実験法＜カルシウム情報伝達解析法＞

細胞内カルシウム濃度分布の画像解析法【工藤佳久】

学会・研究会レポート

Mouse Molecular Genetics Meeting【野口　茂／中辻憲夫】

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