実験医学 1991年7月号 Vol.9 No.9

ES細胞を用いた発生工学

発生工学は，今もっとも注目を浴びているジーンターゲティングなどさまざまな方法の開発により，急速に発展しています．そこで今回は名古屋大学の近藤寿人先生に，ES細胞を用いた実験系の豊かな可能性を，具体的な問題に即してまとめていただきました．

特集

ES細胞を用いた発生工学−ジーンターゲティングとキメラマウス

企画／近藤寿人

これからのES細胞【近藤寿人】

キメラマウス解析のための新しい導入遺伝子マーカー【花岡和則】

ES細胞とキメラマウスを用いたgenomic imprintingの研究【高木信夫】

変異個体によるチロシンリン酸化酵素の遺伝的解析【八木　健／相沢慎一】

ジーンターゲテイングによる増殖因子遺伝子の解析【野口　茂／中辻憲夫】

ES細胞の遺伝子操作によるN-mycの機能解析【沢井昭司／下野明彦／近藤寿人】

ジーントラップを用いた胚幹細胞特異的な遺伝子の検索【瀬戸山千秋】

ヒト胚性腫瘍細胞の分化【秦　順一】

CURRENT TOPICS

プロトオンコジーンWnt-1／int-1は脳の形態形成に必須な遺伝子である【高田慎治】

c-srcのSH2ドメインの機能【平井久丸】

蛋白質のミトコンドリアへの移送機構【村上　宏】

免疫抑制剤のターゲットはプロリンを異性化する酵素である【高橋信弘】

ミニレビュー

染色体凝縮におけるDNAトポイソメラーゼⅡの必須性【足立康久】

細胞外液カルシウムによる転写抑制機構【岡崎具樹】

バイオシグナル実験法シリーズ　情報伝達系基礎実験法＜GTP結合蛋白質関連蛋白解析法＞

低分子量GTP結合蛋白質の解析法【廣吉基己／菊池　章／高井義美】

NEWテクノロジー

PCRによるムタジェネシス，遺伝子融合法およびGST融合による蛋白精製法【丸田　浩】

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