Gノート:リウマチ膠原病“らしさ”を捉える!〜Rheumatologistが伝えたい日常診療での勘どころ
Gノート 2021年2月号 Vol.8 No.1

リウマチ膠原病“らしさ”を捉える!

Rheumatologistが伝えたい日常診療での勘どころ

  • 吉田常恭/編
  • 2021年02月01日発行
  • B5判
  • 188ページ
  • ISBN 978-4-7581-2351-8
  • 定価:3,080円(本体2,800円+税)
  • 在庫:あり
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特集にあたって

特集にあたって

吉田常恭
(京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科)

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免疫学の進歩とともに,リウマチ膠原病疾患の診断・治療は格段に向上しました.知見や知識は日々蓄積され,それに基づく新薬が増え,ガイドラインも目まぐるしく改訂されております.かつては致死的だった疾患も,現在では新薬やさまざまな薬剤の組合わせによりコントロールすることが当たり前となり,改善させるべき目的が生命予後からQOLへと変わりつつあります.

一方でリウマチ膠原病の分野の大躍進とは裏腹に,この領域に専従する医師(Rheumatologist)は決して多いとはいえません.いまだに専門医の地域偏在化は解消されておらず, 不足する地域では初期診療のみならずリウマチ膠原病診療の一端を総合診療や一般内科の先生に頼らざるを得ない状況は変わっていません.そのような先生方からよく耳にするのは,膨大な知識を忙しい臨床の合間に自身でアップデートすることが難しいということ,そもそも稀な疾患であるリウマチ膠原病疾患に出会う頻度が低く,疑ったとしても確信をもてないということです.

かつて総合内科医であった筆者もその1人でした.玉石混交する数多の文献から何が意味のあるものか判断できず,教科書や論文を片手に奮闘するものの,結局は“分類基準への当てはめ診療”をしてしまっておりました.しかし専門領域に移ってみると,景色が少し変わりました.ガイドラインの推奨1つとっても背景にはさまざまな物語があり,分類基準の項目1つをとっても重み付けがあることを知りました.こうした知識は専門領域にどっぷり浸からないとなかなか味わうことが難しいのです.しかし,これらをどうにかしてリウマチ膠原病診療に興味がある,または助太刀をしていただいている総合診療,一般内科の先生方に共有したいと思ったことが今回の企画のきっかけです.

本特集では,一般内科の先生方が日常で遭遇する可能性がある疾患に焦点を当て,診断や治療はもちろんですが,その後のマネジメントについても症例をベースとして,専門医ならではのコツ,よくある間違い,注意点などについて伝授することをめざしております.執筆をご担当いただきました先生方はRheumatologistのなかでも長年総合診療を実践してきたGeneral mindに長けた方々で,専門医でありながらGeneralistの目線でリウマチ膠原病診療を紐解いてくださっています.

論文や教科書を読んでいて,ビビッと来るような経験をされたことがある方は少なくないと思います.感嘆の声をあげて,思わずラインマーカーを引いてしまいたくなるような内容,本文のなかでたった一文でもそのような体験をすることができる文章こそが,読むに値するものといえます.執筆を依頼する段階で,担当の先生方に1つだけお願いをさせていただきました.それは「脳天を貫かれるような内容を1つ加えてほしい」ということでした.完成原稿を読むと,エビデンスはもちろんですが,1つだけで十分と思っていた珠玉の一文がおのおのの原稿に無数に散りばめられており,期待以上のものができたと改めて自負いたしました.本特集を読むことでリウマチ膠原病診療がすべてできるとまでは言いません.しかし未経験であった疾患のゲシュタルトを理解でき,リウマチ膠原病疾患に対する苦手意識が少しでも解消できれば,これ以上嬉しいことはありません.この特集が先生方の日常診療の助太刀となることを心より願っております.

結びになりましたが,ご寄稿いただきました先生方,ならびに企画・校正にかかわっていただきました編集部の方々にはこの場をお借りして心より感謝申し上げます.

2020年12月吉日
吉田常恭

著者プロフィール

吉田常恭 Tsuneyasu Yoshida
京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科
総合内科上がりのリウマチ膠原病内科医.大学院で研究に専従しているが,臨床にも活かせる免疫学の基礎知識の普及を夢見ている.得意分野は高齢者のリウマチ膠原病疾患.アウトプットツールとして“リウマチ膠原病徒然日記”を運営.

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