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2007年11-12月号
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最新号
(10月19日発行)
2007年11-12月号
(Vol.7 No.6)
定価 2,625円(税込)
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サイエンス・トピックス
[遺伝子工学]生命現象のシナリオの解読
2エピジェネティックな情報を解析することによりゲノムにコードされた遺伝子の機能を理解し,病気や老化の原因なども明らかにすることができると考えられている.
(中略)
最近,これらの問題を解決する技術が開発され,ゲノムワイドなエピゲノム解析に関する報告があった.
[バイオインフォマティクス]タンパク質ドメインの網羅的機能解析
高速解析技術の開発により,生体分子の配列,構造,相互作用など実にさまざまな面において大規模なデータが集積されつつある現在,そうした大量データの処理,整理,解析,活用には計算機の利用が最適であることは言うまでもない.今回紹介するMacBeathらのグループによるPDZドメインの基質特異性に関する網羅的解析は,高性能な実験技術を用いたデータの取得とその解析の道のり(パターン認識技術の駆使)であり,まさにバイオインフォマティクスそのものであると言えるかもしれない.
[ナノバイオテクノロジー]ナノマテリアル・ナノデバイスとしてのDNA
集積度が高い革新的なデバイスを開発するためには,新しい回路素子の発見や,その回路を実現する微細加工技術の確立などが必要となる.
ところで,DNAは直径2nm・長さ数cmの長鎖高分子であり,その電気的な性質が報告されて以来,ナノワイヤーの素材として注目されてきた.
[組織工学]体内での移植細胞の動きを可視化する分子イメージング
近年の細胞生物学と発生生物学の進歩は,高い増殖能とさまざまな細胞系へ分化する能力をもつ幹細胞や組織特異的な機能細胞の利用を可能としている.そこで,これらの細胞を移植することによる生体組織の再生誘導治療(再生医療)が試みられている.しかしながら,時として,生体内における移植細胞の生着率が悪く,生着細胞の機能発現も乏しいことから,期待する治療効果が得られないことが多い.この効果を向上させるためには,細胞を元気づける技術,方法論が必要となる.
(中略)
今回,この試みに関する興味ある方法論が報告された.
[タンパク質工学]抗体の低分子化の最前線
現代の製薬業界において,抗体はきわめて有用な機能性高分子として注目を集め,実際にこの10年で多数の抗体医薬品が認可を受け,非常に大きな市場が開拓されてきた.しかし,このように多くの成功実績を誇る抗体医薬品にも,さまざまな問題点が存在する.
(中略)
米国のベンチャー企業Avidia社は,これらの抗体の抱える問題を解決することが可能な機能性の多価分子を調製し,注目を集めた.
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