実験医学 1985年 Vol.3 No.1

免疫療法による癌治療

今号は「免疫療法による癌治療」と題して，橋本嘉幸先生に特集をご企画いただきました．癌は免疫で治るのか？—これは医学関係者は勿論，一般患者さんにとっても期待の尽きない焦眉の問題です．基礎的な癌の免疫学を中心に，ヒト臨床への応用までを取り上げ，最先端の研究や解説をご紹介いたします．

特集

免疫療法による癌治療

企画／橋本嘉幸

座談会

癌は免疫でなおる―か？【橋本嘉幸／熊谷勝男／橘　武彦】

Review

癌免疫療法の論理【徳永　徹】

自己認識と癌【藤本重義】

ウイルス感染と癌免疫療法【細川真澄男／小林　博】

モノクローナル抗体を主とした抗体療法―ミサイル療法とMoAb単独治療―【谷内　昭／今井浩三／山下昇史】

CURRENT TOPICS

食細胞の産生する腫瘍傷害因子【山崎正利】

B型肝炎ワクチン開発研究の最先端【小池克郎】

老化研究におけるパラビオーゼ【中野昌俊】

Sexually transmitted diseases（STD，性的感染症）の現状と原因微生物【五島瑳智子／宮崎修一】

免疫学実験操作法

リポソームの免疫学への応用―特に抗体給合リポソームの調製を中心として―【梅田　衛／保田立二／多田隈卓史】

疾患モデル動物

自己免疫を基盤とする臓器腫瘍作成の試み【児島昭徳】

モノクローナル抗体とFlow cytometryの応用

モノクローナル抗体とtwo color分析を用いた自己免疫モデルマウスのリンパ球群の解析【石田康生】

Electro-cell fusionの基礎と応用【熊谷善博／奥村　康】

連載　実験動物紹介

医学研究用実験動物としてのウズラ―その有用性を中心として【水谷　誠】

Interview【加藤邦彦＜聞き手＞】

DNA修復・発癌・老化／J. D. Regan博士に聞く

Q&A

実験動物施設内の空気状態の維持【千葉孝男】

動物実験用機器・装置の選択および使用【降矢　強】

本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます．店頭にて見当たらない場合は，下記情報を書店にお伝え下さい．

お近くに取扱書店が無い場合，特に海外でご覧になりたい場合，羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので，下記ご参照のうえ，注文をご検討ください．

本書を羊土社HPにてご購入いただきますと，本体価格に加えて，送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります．お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください．