実験医学 1985年 Vol.3 No.3

発生異常のメカニズムを探る

今月は「発生異常のメカニズムを探る」と題し，塩田浩平先生に発生異常の“原因”から“そのメカニズム”の研究を特集していただきました．突然変異や癌を中心に，発生異常の原因とそのメカニズムを解き明かす研究をご紹介いたします．

特集

発生異常のメカニズムを探る

企画／塩田浩平

座談会

発生分化とその異常―細胞から個体へ【塩田浩平／野村大成／御子柴克彦】

Review

発生異常の成因と成立過程―特に突然変異，癌との関連を中心に【塩田浩平】

ショウジョウバエの初期形態形成に関わる遺伝子【黒岩　厚】

奇形・染色体異常―その制御遺伝子＜マウスのH-2 complexの関与を中心にして【仁藤新治／森脇和郎】

奇形の継世代的伝達【野村大成】

器官形成期胎芽における発生異常―胎芽培養法による発生毒性検出の試み【松本信雄】

中枢神経系の発達異常【亀山義郎】

CURRENT TOPICS

DNA修復遺伝子【安井　明】

脳移植最前線【松本　明】

細胞膜のリサイクリング【高田邦昭／平野　寛】

リンパ球表面分化抗原を指標とした近交系マウスの遺伝的モニタリング【多田伸彦／木村昭治／玉置憲一】

哺乳動物遺伝学講座＜連載　発癌の遺伝要因＞

乳癌発生と系統差【今井俊介】

モノクローナル抗体とFlow cytometryの応用

自己免疫疾患に付随して出現する異常リンパ球の検索【谷口　修】

自己免疫病におけるリンパ球補体リセプターの検索【平野隆雄】

免疫学実験操作法

NK細胞とLAK細胞の活性測定法【熊谷勝男／鈴木隆二／椎葉健一】

連載　実験動物紹介

実験動物としてのシャムネコ【辻紘一郎】

連載　毒性学の争点

毒性試験における薬物用量【小野　宏】

Q&A

電子顕微鏡を使った細胞組織の内部構造の観察【松尾達也】

本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます．店頭にて見当たらない場合は，下記情報を書店にお伝え下さい．

お近くに取扱書店が無い場合，特に海外でご覧になりたい場合，羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので，下記ご参照のうえ，注文をご検討ください．

本書を羊土社HPにてご購入いただきますと，本体価格に加えて，送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります．お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください．