患者さんに合わせた糖尿病治療ができる 血糖管理と薬剤選択の大原則

  • 定価:5,280円(本体4,800円+税)
  • 在庫:あり
  • 2022年10月20日発行 B5判 285ページ ISBN:9784758123570
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Contents目次

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患者の病態やライフスタイルに合った糖尿病薬の選択や調節,地域連携,在宅管理,患者指導のコツなど,
血糖管理で困らないためにかかりつけ医が必ず知っておきたいことを集めました!

  1. 病態に合わせた処方の基本

    1. 糖尿病処方薬の動向は?【横山宏樹】
    2. 糖尿病予防に役立つ処方は?【坂根直樹】
    3. ガイドラインに基づいた2型糖尿病の処方は?【能登 洋】
    4. 肥満が気になる人の処方は?【内田大学】
    5. 医療費が気になる人への処方は?【山辺瑞穂】
    6. 新しい糖尿病薬の使い方は? ~イメグリミンの特徴は?【森下啓明,神谷英紀】
    7. 血糖コントロールが悪くなったとき,どうする?【柳澤克之】
    8. 神経障害を訴える患者の処方は?【麻生好正】
    9. 網膜症を伴う人への処方は?【梯 彰弘】
    10. 腎機能が気になる患者の処方は?【阿部克成】
    11. 糖尿病足病変を抱える人への処方は?【栗林伸一】
  2. 糖尿病薬による副作用

    1. 低血糖が気になる患者への処方は?【坂根直樹】
    2. 気になる糖尿病薬による皮膚疾患は?【氏家英之】
    3. SGLT2阻害薬によるフルニエ壊疽とは?【今石奈緒,日高周次,柴田洋孝】
    4. 糖尿病薬の効果や副作用に配慮した療養指導は?【坂根直樹】
  3. 特殊な病態の治療

    1. 1型糖尿病への対応のコツは?【前田泰孝】
    2. 若年2型糖尿病の処方は?【奥山朋子,寺内康夫】
    3. 妊娠糖尿病への処方は?【金田伊史】
    4. 高齢者への糖尿病薬の処方は?【荒木 厚】
    5. ステロイド糖尿病の処方は?【澤木秀明】
    6. 膵性糖尿病の処方は?【高橋和之,脇 裕典】
    7. 周術期の血糖管理は? ~術前患者の血糖コントロールで大事なことは?【清水一紀】
    8. 経腸栄養時における血糖管理は?【水野正巳,西村佳代子,矢部大介】
    9. 高度な肥満を伴う糖尿病の外科治療は?【関 洋介,上野知尭,春田英律,金澤昭雄,笠間和典】
  4. 困ったときへの対応

    1. 糖質制限を行っている人への処方は?【山田 悟】
    2. 運動嫌いな人への処方は?【宇佐見啓治】
    3. 薬を飲みたくない人への対応は?【坂根直樹】
    4. 薬を飲み忘れる人への対応は?【林野泰明】
    5. 災害に備えた処方の注意点は?【八幡和明】
    6. 注射を嫌がる人への対応は?【弘世貴久】
    7. 注射の効きが悪いときの対応は?【永瀬晃正】
    8. 注射の手技が気になる人への対応は?【朝倉俊成】
  5. 地域連携

    1. 糖尿病連携手帳の使い方は?【下野 大】
    2. 医療機関と連携するコツは?【赤司朋之】
    3. 薬局を活用するには? ~糖尿病治療における医-薬-栄連携とは?【庄司雅紀】
  6. 先進医療の活用

    1. 処方に活かすSMBGの活用方法は?【坂根直樹】
    2. 薬物治療に活かすCGMの活用は?【渥美義仁】
    3. インスリンポンプについて聞かれたら【西村亜希子,原島伸一】
    4. 遺伝子解析を用いた糖尿病薬選択の個別化【山崎義光】

BOOK REVIEW書評・読者の声

書評・読者の声

皆様は,糖尿病診療をされていて下記のような場面で困った経験をされたことはありませんか?

「インスリン注射は死んでも嫌.」

「糖尿病の薬だけは飲みたくない.」

「薬価の高い薬は支払いできない.」

「ごはんは食べないようにしているから薬はいらない.」

「医者の勧める治療を断るなんで信じられない.そんな患者は診なければいいんだ.」と思っておられる先生もいるかもしれません.ところが,現場ではこんな状況はよく起こります.この本は,このような教科書やガイドラインには記載されていないような,糖尿病診療実践での課題について解決方法が述べられています.このような場面で,いかに患者さんに向き合い,納得のできる医療を行えるかが,糖尿病専門医の力量です.この本では,失敗例と成功例を示して,具体的に解決方法を提案してくれています.第4章の「困ったときへの対応」の8項目は,はじめて糖尿病外来を担当する先生はもちろんのこと,糖尿病専門医の先生にもぜひ参考にしてほしい内容です.

もちろん,はじめて糖尿病診療にかかわる先生に必要な情報も記載されています.現在,糖尿病の経口血糖降下薬は9種類あります.まず,第1選択にどれを処方すればいいかは,日本人においては今まで定まったものがありませんでした.この本では,明確に第1選択,第2選択について述べられています.一般内科の先生にもわかりやすく記載されています.

さらには,先進医療のCGM(持続グルコース測定)やインスリンポンプ療法,地域連携にまで解説がされており,ベテランの先生にも役立つ内容です.

「欧米人は良く効く薬をください,と言うのに対し,日本人は副作用のない薬をください,と言う」というフレーズは,「さすが,坂根先生!」と脱帽する次第です.先生は,常に患者視点に立った患者教育方法を,ユーモアをまじえて発信してこられました.この本には,そんな先生の熱い情熱がこもっています.

細井 雅之(大阪市立総合医療センター糖尿病内科 部長)

  • 定価:5,280円(本体4,800円+税)
  • 在庫:あり
  • 2022年10月20日発行 B5判 285ページ ISBN:9784758123570
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