科研費獲得の方法とコツ 改訂第4版

実例とポイントでわかる申請書の書き方と応募戦略

  • 児島将康/著
  • 2015年08月10日発行
  • B5判
  • 237ページ
  • ISBN 978-4-7581-2059-3
  • 定価:4,180円(本体3,800円+税)
  • 注文不可
    在庫:なし
PDFダウンロード

研究者の大ベストセラー!読者の声に応え,特に皆が苦労する「研究目的」の書き方,「学振特別研究員」について大きく加筆しました.申請書を中心に,採択・不採択後まで門外不出のノウハウを実例つきで徹底解説!

目次

書き込んで使おう! 科研費申請To Do & Checkリスト

1章 科研費の概略

1.科研費とは?

  • どうやって科研費を獲得するのか?
  • 直接経費と間接経費:2つの研究費

2.科研費の種類─科研費にはどんな種目がある?

  • 基盤研究と若手研究
  • 挑戦的萌芽研究
  • 研究活動スタート支援
  • 新学術領域研究

3.応募分野の種類─応募分野にはどんなものがある?

4.審査の仕組み

  • 第1段審査=書面審査
  • 第2段審査=合議による審査
  • 若手研究(B)の審査について

5.申請から採択まで

  • 公募の開始と準備
  • 申請書の締め切り
  • 第1段審査/第2段審査
  • 交付内定

6.科研費の現状について─平成26年度のデータより

  • 科研費の総額
  • 新規応募件数の変化
  • 新規採択件数,採択率の変化
  • 研究費の配分額の変化
  • 新規採択+継続分の傾向
  • 平成26年度の科研費の状況まとめ
  • 科研費の基金化
  • 基金化の具体的な仕組み
  • 基盤研究(B)と若手研究(A)の部分的な基金化
  • 調整金によって基金化されていない種目も使いやすくなった
  • 画期的な改革:科研費等の合算使用による共用設備の購入
  • その他の変化
  • 今後への期待

7.科研費に関する資料

  • 科研費に関するウェブサイト
  • 科研費に関する書籍
  • その他,役に立つ資料

8.他の省庁・民間組織が公募する研究費

  • 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
  • 省庁関連の国立研究開発法人の研究費
  • 民間の研究費

コラム

  • ◯初めての科研費(Aくんの場合)
  • ◯審査した申請書の採択状況
  • ◯初めての科研費(K教授の場合)
  • ◯研究費はいくら必要か?
  • ◯初めての科研費(Bくんの場合)
  • ◯初めての科研費(Cくんの場合)
  • ◯事業仕分けよりも,もっともっと怖いこと

2章 科研費応募の戦略

1.応募種目の選び方

  • 基盤研究,若手研究への応募
  • 挑戦的萌芽研究への応募
  • 新学術領域研究への応募
  • 研究活動スタート支援
  • 複数の種目への応募
  • 日本学術振興会特別研究員の科研費への応募

2.応募分野の選び方

  • 分野選びの注意点
  • データベースを使って最適な応募分野を選ぼう
  • 細目で異なる採択件数,しかし採択率はほぼ同じ
  • 異分野への応募

3.採択課題の調査─応募分野を選ぶにあたって①

4.審査委員は誰?─応募分野を選ぶにあたって②

5.研究パートナー(共同研究者)の選び方

  • 研究分担者,連携研究者,研究協力者
  • 共同研究者の人選の採択への影響

6.科研費申請のアイデアのまとめ方

  • ノートに書く
  • Post-it®を使う
  • マインドマップでまとめる
  • 3つずつアイデアを出す―初心者におすすめの方法

コラム

  • ◯その後の科研費(K教授の場合)
  • ◯審査委員は知り合いだと有利なのだろうか?
  • ◯どんな申請書が印象に残るか?
  • ◯K大学科研費事務担当者の奮闘記

3章 申請書の書き方

1.申請書を書く前の注意点

  • 申請書は審査委員のために書く
  • 申請書に求められるわかりやすさ
  • 申請書はダウンロードして使用する
  • 最初はワープロで下書きを
  • 申請書(研究計画調書)の構成

2.研究課題名

  • 課題名を読むだけで,研究計画がわかるようなものにする
  • 課題名は簡潔で短いものでも,逆に長いもので印象的なものでもよい
  • 専門的・マニアックな語句は避けて,一般的なキーワードを使う
  • その他,課題名を考えるときのアイデア

3.研究目的

  • 研究目的の概要:冒頭に研究計画全体の概要を書く
  • 研究目的(概要)に書くべきこと
  • 研究目的の記載順に制約はない
  • 研究の学術的背景
  • 研究期間内に何をどこまで明らかにするのか
  • 当該分野における本研究の学術的な特色・独創的な点及び予想される結果と意義
  • 研究目的欄の注意事項

4.研究計画・方法

  • 基盤研究の研究計画・方法
  • 若手研究の研究計画・方法
  • 研究計画・方法欄の注意事項

5.今回の研究計画を実施するに当たっての準備状況及び 研究成果を社会・国民に発信する方法

6.研究業績

  • 研究業績欄の重要な変更
  • 記入に当たっての注意事項
  • 研究業績欄の書き方のヒント
  • 文献入力のための便利なヒント

7.これまでに受けた研究費とその成果等

8.人権保護及び法令等の遵守への対応

9.研究経費の妥当性・必要性

10.研究経費の明細について

11.研究費の応募・受入等の状況・エフォート

  • エフォートとは
  • エフォートの採択への影響
  • 研究費の応募・受入等の状況・エフォート欄の注意事項

12.日本学術振興会特別研究員の申請書について

  • 「現在までの研究状況」
  • 「これからの研究計画」
  • 「研究業績」
  • 「自己評価」
  • 「評価書」

コラム

  • ◯審査委員はあなたの申請書を何分見るか?
  • ◯初めての科研費(Dくんの場合)
  • ◯初めての科研費(Eさんの場合)
  • ◯研究者のリストラ
  • ◯審査委員経験者からの申請書に対するアドバイス
  • ◯ある研究室秘書の「ひとりごと」
  • ◯C村くんの三度の学振特別研究員への挑戦

4章 申請書の仕上げと電子申請

1.申請書の見栄え

  • フォントの種類と大きさ
  • 余白を生かす
  • 箇条書きや小見出しを使う
  • 文字を強調する
  • 難しい単語を避ける
  • 漢字,英語,カタカナを適切な割合に

2.図の挿入

  • 図の注意点
  • 申請書へ図を入れる方法
  • 申請書をPDFファイルに変換する方法

3.電子申請の実際

  • 電子申請前の準備
  • アクセスから提出まで

4.最後のチェック

  • チェック用の申請書をダウンロードする
  • チェックするポイント
  • 訂正箇所に気づいたときはどうしたらよいのか?

コラム

  • ◯審査委員がうんざりする申請書
  • ◯初めての科研費(Fさんの場合)
  • ◯科研費今昔物語
  • ◯科研費を獲得した後に

5章 採択と不採択

1.採択されたとき

  • 採択の通知(交付内定)
  • 採択後の手続き

2.不採択のとき─採択されなかったら,どうする?

  • 不採択の通知
  • もし,採択されなかったら…

3.次回の応募に向けての準備

4.科研費以外の研究費への応募の可能性

  • 通常の募集期間以外に公募される科研費
  • 他省庁の研究費
  • 民間の研究助成の応募時期

コラム

  • ◯初めての科研費(Gくんの場合)
  • ◯科研費がなくても生き延びる方法
  • ◯科研費に採択されるための最良の方法
  • ◯大物研究者はどのように科研費をもらってきたのか?
  • ◯研究者と報告書

巻末付録

そこが知りたい! 科研費なるほどQ&A

実際に採択された申請書① 基盤研究(B)の例

実際に採択された申請書② 挑戦的萌芽研究の例

『第3章 申請書の書き方』より抜粋

科研費獲得の方法とコツ 改訂第4版 立ち読み1 科研費獲得の方法とコツ 改訂第4版 立ち読み2 科研費獲得の方法とコツ 改訂第4版 立ち読み3 科研費獲得の方法とコツ 改訂第4版 立ち読み4

購入方法・送料について

本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます.店頭にて見当たらない場合は,下記情報を書店にお伝え下さい.

  • 【本書名】科研費獲得の方法とコツ 改訂第4版〜実例とポイントでわかる申請書の書き方と応募戦略
  • 【出版社名】羊土社

お近くに取扱書店が無い場合,特に海外でご覧になりたい場合,羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので,下記ご参照のうえ,注文をご検討ください.

羊土社HPでのご注文について

本書を羊土社HPにてご購入いただきますと,本体価格に加えて,送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります.お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください.

分類 項目 費用
国内 消費税 +380円
送料 +500円
手数料(代引きのみ) +300円
海外 航空便送料 第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) +820円
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) +1050円
第2地帯(ヨーロッパ) +1050円
第3地帯(アフリカ、南米) +1370円
EMS便送料 第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) +1540円
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) +2180円
第2地帯(ヨーロッパ) +2400円
第3地帯(アフリカ、南米) +2740円

※この表は本書のみご購入いただいた場合の費用をまとめたものです.他の書籍を同時に購入する場合はお申し込み金額や重量により費用が異なってまいりますのでご注意ください.

  • ※「速報」では常に変更している科研費の制度に関して,本書の内容から更新された情報を児島先生に随時紹介していただきます.

【本書中の訂正】特別研究員(SPD, PD, RPD)が科研費の研究組織に参画する場合(2016.04.20 掲載)

本書中の記載について,読者の方からご指摘のあった部分を訂正する.それは第4版69ページの表2-4の説明文に書いてある「特別研究員は研究協力者にしかなれない」というところ.

学術振興会特別研究員(以下,特別研究員)の研究組織への参加について,平成26年度の公募から特別研究員で SPD・PD・RPD のものは,他の研究者の科研費に参画する場合,研究協力者だけでなく,研究分担者,連携研究者のいずれの形でも可能になった.参画する研究種目には制限はない.ただし特別研究員(SPD・PD・RPD)のものが,受入研究機関から科研費の応募資格を与えられた場合に限られる.

またDCは従来どおり,研究協力者としての参画のみに制限されており,研究代表者,研究分担者,連携研究者にはなれない.

特別研究員 (SPD・PD・RPD)が研究代表者として応募できる科研費については,60ページを参照してください.

参考情報

本書関連項目

  • 2章-5.研究パートナー(共同研究者)の選び方(P69)

これまでの速報

法人向け 購入のお問い合わせ

法人での書籍の一括購入につきまして,「見積書や請求書払い」「複数の発送先への対応」「研修用などで使用する書籍の選定についてのアドバイス」等、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

こちらの書籍もお勧めいたします

  • 9784758120814
  • 9784758121286
  • 9784758121200
  • 9784758108515
  • 9784758125291
サイドメニュー開く