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2005年9-10月号
> 喜怒脳楽
(8月19日発行)
2005年9-10月号
(Vol.5 No.5)
定価 2,625円(税込)
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喜怒脳楽
山元大輔
第5回 人間のフェロモンセンサーはどこにある?
関東一円をテリトリーにもつ某電力会社のテレビコマーシャルが話題になっている.そもそも電力会社って,CMやるの? という向きも少なくないはずだが,その話題のシリーズはコマーシャル番付でトップ10に入るという評判の作なのだ.舞台は素晴らしく美しいオール電化住宅.そこに住む同級生を少年が訪ねる.同級生の美人ママを演ずるのは鈴木京香.その大人の色気に,少年がくらりとしながら,電気のよさを説明するという仕掛けになっている.この鈴木京香がいい.名前にふさわしく,何かが漂ってくる感じだ.いや実際,このCMの制作者は,漂う“モノ”を想定してつくっているに違いない.京香の手が触れた自分の口のまわりを少年は後でそっと押さえてみるのだが,これはそこに残された京香の“モノ”を確かめる素振りなのである.
※「喜怒脳楽」については
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