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2006年3-4月号
> 細胞・組織の形態観察と解析のテクノロジー
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(2月20日発行)
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定価 2,625円(税込)
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細胞・組織の形態観察と解析のテクノロジー
第7回 ISH法の最近のトピックス〜miRNAの発現パターン,プローブの保存,ISH法の自動化・・・野地澄晴
この1年を振り返り,最も発展した関連分野は,non-coding RNA(ncRNA)に関する研究であろう.ゲノムのなかでタンパク質をコードしていないDNA塩基配列も転写されており,遺伝子の発現制御などに関与していることが次第に明確になってきた.特に,microRNA(miRNA)はmRNAの非翻訳領域(UTR)に結合し,翻訳過程を調節していることがわかり,分子生物学の新分野が誕生している.当然のことであるが,ncRNAの発現パターンを知ることは,その機能を知るうえで非常に重要な情報となる.しかし,抗体などでは検出できないので,RNAを検出するISH(in situ hybridization)法が唯一の検出方法となる.なかでも特にmiRNAを検出する方法が工夫されているので,本稿ではまず,その方法について紹介する.次に,プローブ作製および保存法についての最近の情報,whole-mount ISHの自動処理装置について紹介する.
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