はじめの一歩の生化学・分子生物学 第3版
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はじめの一歩の生化学・分子生物学 第3版

  • 前野正夫,磯川桂太郎/著
  • 2016年11月22日発行
  • B5判
  • 238ページ
  • ISBN 9784758120722
  • 定価:4,180円(本体3,800円+税)
  • 発行済
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初版より長く愛され続ける教科書が待望のカラー化!高校で生物を学んでいない方にとってわかりやすい解説と細部までこだわったイラストが満載.第3版では,幹細胞・血液検査など医療分野の学習に役立つ内容を追加!

目次

第3版 序【前野正夫】

初版 序【前野正夫】

第1部 生体の構成要素

1章 生命の単位 ─細胞─【磯川桂太郎】

A. 細胞膜の構造
  • Ⅰ. 細胞膜の構成成分
  • Ⅱ. 膜タンパク質の役割
  • Ⅲ. 細胞膜の非対称性
  • Ⅳ. 細胞膜の流動性とその制御
B. 細胞の核と膜系の細胞小器官
  • Ⅰ. 細胞内膜系の起源
  • Ⅱ. 細胞の核
  • Ⅲ. 小胞体
  • Ⅳ. ゴルジ体
  • Ⅴ. 分泌小胞とリソソーム
  • Ⅵ. 細胞膜の動的な恒常性
  • Ⅶ. ミトコンドリア
  • Ⅷ. オートファジー
C. 細胞骨格および関連する諸構造
  • Ⅰ. アクチンフィラメント
  • Ⅱ. 中間径フィラメント
  • Ⅲ. 微小管
D. 細胞接着
  • Ⅰ. 接着と結合
  • Ⅱ. 細胞間結合
  • Ⅲ. 細胞-マトリックス間結合
  • Ⅳ. 接着分子
E. 細胞周期とその調節
  • Ⅰ. 細胞周期の過程
  • Ⅱ. 細胞周期調節系
  • Ⅲ. 調節系に影響を及ぼす機構
F. 細胞の死
  • Ⅰ. アポトーシスとその他の細胞死
  • Ⅱ. アポトーシスによる細胞死の意義
  • Ⅲ. アポトーシスの機構
G. 組織の維持・再生と幹細胞
  • Ⅰ. 幹細胞の概念
  • Ⅱ. 細胞寿命と組織の維持
  • Ⅲ. 分化の階層性
  • Ⅳ. 脱分化とリプログラミング

2章 細胞の化学成分【前野正夫】

A. 無機質 ─生命現象の潤滑剤─
  • Ⅰ. 水 ─生命現象を支える媒体─
  • Ⅱ. 主な無機質
B. タンパク質 ─細胞の基礎物質─
  • Ⅰ. アミノ酸
  • Ⅱ. タンパク質の構造
  • Ⅲ. タンパク質の分類
  • Ⅳ. タンパク質の特性
C. 核酸 ─遺伝情報の担い手─
  • Ⅰ. ヌクレオチドとヌクレオシド
  • Ⅱ. DNAの構造
  • Ⅲ. RNAの構造
D. 糖質 ─生命現象のエネルギー源 ①
  • Ⅰ. 単糖類
  • Ⅱ. 二糖類
  • Ⅲ. 多糖類
E. 脂質 ─生命現象のエネルギー源 ②
  • Ⅰ. 脂肪酸
  • Ⅱ. 中性脂肪
  • Ⅲ. リン脂質
  • Ⅳ. 糖脂質
  • Ⅴ. コレステロールとステロイド
  • Ⅵ. プロスタグランジン

第2部 タンパク質の機能と遺伝のしくみ

3章 生物体の機能とタンパク質

A. 酵素 ─生体触媒─【前野正夫】
  • Ⅰ. 酵素とその作用
  • Ⅱ. 補酵素とビタミン
B. ホルモン ─血流を介する遠隔調節機構─【磯川桂太郎】
  • Ⅰ. 内分泌と外分泌
  • Ⅱ. ホルモンの分類と名称
  • Ⅲ. ホルモンの特徴
  • Ⅳ. 内分泌とシナプス型分泌
  • Ⅴ. 内分泌器官の階層と調節
  • Ⅵ. ホルモンの機能
C. 収縮性タンパク質 ─筋収縮のメカニズム─【磯川桂太郎】
  • Ⅰ. アクチンとミオシン
  • Ⅱ. 滑走と収縮
  • Ⅲ. 筋細胞の収縮/弛緩とCa2
  • Ⅳ. 神経系による筋収縮の制御
D. 輸送タンパク質【磯川桂太郎】
  • Ⅰ. 輸送タンパク質の必要性と意義
  • Ⅱ. 血漿と血漿タンパク質
  • Ⅲ. 血漿中の輸送タンパク質
  • Ⅳ. 細胞膜の輸送タンパク質
E. 受容体タンパク質【磯川桂太郎】
  • Ⅰ. 受容体とリガンド
  • Ⅱ. 細胞間の情報伝達様式
  • Ⅲ. 細胞内受容体
  • Ⅳ. 細胞膜受容体
  • Ⅴ. 細胞内情報伝達とリン酸化カスケード
F. 防御タンパク質 ─免疫の主役─【前野正夫】
  • Ⅰ. 免疫とは
  • Ⅱ. 免疫担当細胞とそのはたらき
  • Ⅲ. 抗体,補体,サイトカイン
  • Ⅳ. MHC分子と抗原提示
  • Ⅴ. 粘膜免疫
  • Ⅵ. 免疫と疾患
  • Ⅶ. 臓器移植と免疫抑制剤
  • Ⅷ. 炎症と化学伝達物質
G. 構造タンパク質 ─細胞外マトリックスの主成分─【前野正夫】
  • G-1 結合組織
  • Ⅰ. 線維性タンパク質
  • Ⅱ. 線維間マトリックス成分
  • Ⅲ. マトリックス成分の分解
  • G-2 骨と軟骨
  • Ⅰ. 骨,軟骨,歯の組成
  • Ⅱ. 骨の形成と吸収

4章 遺伝子とその継承【磯川桂太郎】

A. 遺伝情報を担う物質
  • Ⅰ. 核酸の構造
  • Ⅱ. 遺伝情報を担うDNA
  • Ⅲ. DNAの二重らせんと相補性
B. DNAの複製
  • Ⅰ. DNA複製の基本的な機構
  • Ⅱ. DNA複製フォーク
  • Ⅲ. DNAの不連続的な合成
  • Ⅳ. DNAプライマーゼ
C. DNA,染色体,ゲノム
  • Ⅰ. DNAと遺伝子の関係
  • Ⅱ. DNAの存在様式
  • Ⅲ. 染色体
  • Ⅳ. ゲノム
D. 遺伝するDNA・遺伝しないDNA
  • Ⅰ. 生殖細胞系列と体細胞系列
  • Ⅱ. 体細胞分裂とゲノムの分配
  • Ⅲ. 減数分裂による配偶子の形成
  • Ⅳ. 減数分裂におけるゲノムの分配
  • Ⅴ. 遺伝的多様性
  • Ⅵ. クローン動物

5章 遺伝子DNAの発現とタンパク質合成【磯川桂太郎】 

A. DNAからRNAへの転写
  • Ⅰ. RNAポリメラーゼ
  • Ⅱ. RNAの合成
  • Ⅲ. mRNA
  • Ⅳ. rRNA
  • Ⅴ. tRNA
  • Ⅵ. ncRNA
B. RNAからタンパク質への翻訳
  • Ⅰ. 遺伝コード
  • Ⅱ. 翻訳ミスの校正
  • Ⅲ. シグナルペプチド
  • Ⅳ. 翻訳後修飾
C. 遺伝子発現の調節
  • Ⅰ. 遺伝子発現の調節段階
  • Ⅱ. 転写調節のためのスイッチ
  • Ⅲ. 転写調節因子
  • Ⅳ. 大腸菌のラクトースオペロン
  • Ⅴ. 真核細胞での転写調節
  • Ⅵ. 転写調節因子それ自身の調節
  • Ⅶ. 特殊化した細胞をつくり出すしくみ
  • Ⅷ. エピジェネティックな調節

6章 変化するDNA【磯川桂太郎】

A. 変化と変異
  • Ⅰ. DNAの複製過誤と損傷
  • Ⅱ. DNAの修復機構
  • Ⅲ. DNAの変異
  • Ⅳ. 変異の影響と意義
B. DNAの変化と進化
  • Ⅰ. 遺伝的な組換え
  • Ⅱ. 動く遺伝子
  • Ⅲ. 遺伝子の重複と遺伝子ファミリー
  • Ⅳ. エキソンのシャッフリング
  • Ⅴ. 分子進化の時計
C. 腫瘍とがん
  • Ⅰ. 発がんの機構
  • Ⅱ. がん遺伝子
  • Ⅲ. がん原遺伝子
  • Ⅳ. がん原遺伝子からがん遺伝子への変化
  • Ⅴ. がん抑制遺伝子
D. 遺伝病
  • Ⅰ. 染色体異常
  • Ⅱ. 狭義の遺伝病(分子病)
  • Ⅲ. 多因子遺伝病
  • Ⅳ. 遺伝子治療
  • Ⅴ. 遺伝子診断(DNA診断)
  • Ⅵ. 遺伝子検査の機器・ツール

7章 遺伝子の操作【磯川桂太郎】

  • Ⅰ. DNAを切り貼りする
  • Ⅱ. DNA断片を分離する
  • Ⅲ. DNA分子を見えるようにする
  • Ⅳ. 特定のDNAやRNAを検出する
  • Ⅴ. DNAを増やす
  • Ⅵ. DNAの塩基配列を読む
  • Ⅶ. 遺伝子の図書館をつくる
  • Ⅷ. 遺伝子を釣りあげる
  • Ⅸ. 遺伝子情報を蓄える
  • Ⅹ. タンパク質をつくらせる
  • Ⅺ. 遺伝子を細胞に入れる
  • Ⅻ. 遺伝子を動物に入れる
  • ⅩⅢ. 動物の中の特定の遺伝子を改変・破壊する
  • ⅩⅣ. mRNAをだまらせる
  • ⅩⅤ. CRISPR/Casによるゲノム編集

第3部 生命現象と代謝

8章 生命現象を支える臓器と栄養素【前野正夫】

A. 臓器のはたらき
  • Ⅰ. 脳
  • Ⅱ. 筋肉
  • Ⅲ. 脂肪組織
  • Ⅳ. 肝臓
  • Ⅴ. 腎臓
  • Ⅵ. 血液
B. 細胞の活動を支える物質
  • Ⅰ. エネルギーの通貨としてのATP
  • Ⅱ. ATPの構造
  • Ⅲ. ATPの合成と分解
  • Ⅳ. 酵素によるエネルギー変換
C. 栄養素の消化と吸収
  • Ⅰ. 糖質の消化と吸収
  • Ⅱ. 血糖値調節のメカニズム
  • Ⅲ. タンパク質の消化と吸収
  • Ⅳ. 脂質の消化と吸収

9章 生体分子の代謝【前野正夫】

A. 糖質の代謝
  • Ⅰ. 糖質の主な分解過程とATPの生成
  • Ⅱ. 糖新生系
  • Ⅲ. グリコーゲンの合成と分解
  • Ⅳ. 五炭糖リン酸回路(ペントースリン酸回路)
B. 脂質の代謝
  • Ⅰ. 脂質の分解
  • Ⅱ. 脂質の合成
C. タンパク質の代謝
  • Ⅰ. アミノ酸の分解
  • Ⅱ. 尿素回路
  • Ⅲ. アミノ酸の生合成
  • Ⅳ. タンパク質の生合成
  • Ⅴ. 生体成分合成へのアミノ酸の利用
D. ヌクレオチドの代謝
  • Ⅰ. ヌクレオチドの生合成
  • Ⅱ. ヌクレオチドの分解
E. 薬物代謝
  • Ⅰ. 薬物の生体内動態
  • Ⅱ. 薬物代謝の段階
  • Ⅲ. 薬物代謝を行う組織・臓器
  • Ⅳ. 薬物代謝に影響を及ぼす要因
F. 生活習慣病
  • Ⅰ. 糖尿病
  • Ⅱ. 脂質異常症
  • Ⅲ. 高血圧症
  • Ⅳ. 動脈硬化症
  • Ⅴ. 虚血性心疾患
  • Ⅵ. 脳血管疾患
  • Ⅶ. 肥満症
  • Ⅷ. メタボリックシンドローム
G. 臓器と関連する血液検査
  • Ⅰ. 肝・胆・膵機能検査にかかわる血液成分
  • Ⅱ. 腎機能検査にかかわる血液成分
  • Ⅲ. 心機能検査にかかわる血液成分
書評・感想
  • 2年生向け、しかも高校で生物を習っていない学生もいる講義ですが、質を落とさず初心者にもわかりやすい内容で良いと思います。図もわかりやすく教科書として採用を決めました。

    国立大学 水産学部 教員

  • 改訂第2版に比べ、カラーの図が増えてわかりやすい。また、最近の遺伝子改変技術や再生についての記載が加わり、更に内容が充実した。

    私立大学栄養学部教授

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