大学1年生のための化学 有機化学につながる14講

大学1年生のための化学 有機化学につながる14講

  • 木藤聡一,青江麻衣,清水 忠,長野秀嗣/著
  • 2025年12月19日発行予定
  • B5判
  • 239ページ
  • 付録:章末問題の解答と化学構造式かるた
  • ISBN 9784758121736
  • 定価:3,300円(本体3,000円+税)
  • 未発行
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  • 章末問題の解答と化学構造式かるた

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大学の化学を学ぶうえで必要な知識を厳選!高校化学や有機化学とのつながりを意識した解説で「どこがポイントか」がわかります.豊富な例題に取り組み,化学的な考え方に慣れることが,専門科目につながる第一歩!

目次

第0章 化学における量のあらわし方

1. SI単位

1)SI単位系 2)SI接頭語

2. 化学で重要な物理量

1)質量 2)体積 3)物質量

3. 原子・分子の質量と物質量

1)原子番号と質量数 2)相対質量 3)原子量 4)分子量と式量 5)物質量

4. 密度と濃度

1)密度 [例題1]密度 2)濃度 [例題2]質量パーセント濃度 [例題3]モル濃度 [例題4]溶液の希釈

現場につながる化学〜体積パーセント濃度(w/v%)を使う意味は?

章末問題

第1章 原子の構造と電子配置

1. 電子殻と軌道

2. 電子配置

3. 電子配置の具体例

1)炭素原子C 2)カルシウム原子Ca [例題1]電子配置の書き方① [例題2]電子配置の書き方②

4. 軌道の形

5. 電子の状態と量子数

1)量子数 2)主量子数 3)方位量子数 4)磁気量子数 5)スピン量子数 6)量子数による電子の状態のあらわし方

章末問題

第2章 化学結合と化学構造式

1. 価電子とオクテット則

2. 化学結合の種類

1)イオン結合 2)共有結合 3)配位結合 4)金属結合

3. 化学構造式の書き方

1)原子価 2)ルイス構造とケクレ構造 [例題1]ルイス構造 3)骨格構造式 [例題2]骨格構造式① [例題3]骨格構造式② 4)形式電荷 [例題4]形式電荷 [例題5]共有結合

4. 異性体

現場につながる化学〜配位子の交換が抗がん活性のカギとなる

章末問題

第3章 混成軌道

1. 分子中における炭素原子の軌道

2. sp3混成軌道

3. sp2混成軌道

4. sp混成軌道

5. 混成軌道の見分け方

[例題1]混成軌道① [例題2]結合角 [例題3]混成軌道②

章末問題

第4章 分極と分子間相互作用

1. 共有結合の分極

1)電気陰性度 2)分極 3)σ結合の分極 4)π結合の分極 5)π結合と共役 [例題1]分極

2. 共鳴構造式

1)共鳴とは 2)電子移動による共鳴構造の導出 [例題2]共鳴構造式

3. 分子間相互作用

1)分子間相互作用の定義 2)静電相互作用 3)分極で生じる双極子モーメント [例題3]双極子モーメント 4)双極子間相互作用によって引き合う力 5)ファンデルワールス力 6)水素結合によって引き合う力 7)疎水性相互作用によって引き合う力 8)溶解性 [例題4]沸点

現場につながる化学〜いろいろな相互作用がかかわっている場面は?

章末問題

第5章 反応の速さと化学平衡

1. 化学変化のあらわし方

1)化学反応式 2)化学反応式のあらわす意味 [例題1]化学反応式① [例題2]化学反応式② [例題3]化学反応式③ 3)可逆変化とそのあらわし方 4)化学反応に伴う熱量変化

2. 反応の速さ

1)反応速度 2)反応速度式 [例題4]反応速度① 3)反応速度を決める因子 4)反応速度を決める因子から導かれる反応速度式 [例題5]反応速度② 5)一段階反応と多段階反応 [例題6]反応速度③

3. 化学平衡

1)平衡状態 2)平衡定数と化学平衡の法則 3)平衡の移動とルシャトリエの原理 [例題7]ルシャトリエの原理

4. 平衡定数とギブズエネルギー

1)平衡定数と化学変化の方向 2)ギブズエネルギーと化学変化の方向 3)平衡定数とギブズエネルギーとの関係

章末問題

第6章 酸と塩基

1. 酸と塩基の定義

1)アレニウスの定義 2)ブレンステッド・ローリーの定義 3)ルイスの定義 [例題1]酸・塩基の定義

2. 電離度,電離定数

1)電離度 2)電離平衡

3. 水の電離とpH

1)水素イオン指数pH 2)水のイオン積 [例題2]pH① [例題3]pH② [例題4]pH③ [例題5]pH④

4. 中和反応

1)中和反応と塩 2)塩の性質 [例題6]pH⑤

5. 緩衝液

1)酢酸/酢酸ナトリウム混合溶液 2)アンモニア/塩化アンモニウム混合溶液 [例題7]緩衝液のpH

現場につながる化学〜スライム形成と血液がんの治療薬の作用が同じ原理!?

現場につながる化学〜酸塩基平衡と血液のpH

章末問題

第7章 酸化と還元

1. 酸化反応と還元反応

1)酸素と水素の授受による定義 2)電子の授受による定義

2. 酸化数

1)酸化数とは 2)酸化数の求め方 [例題1]酸化数 3)酸化数と形式電荷の違い

3. 酸化剤と還元剤

1)酸化剤と還元剤 2)半反応式 [例題2]半反応式① [例題3]半反応式②

現場につながる化学〜酸化数を化学構造式と価電子数から考える

章末問題

第8章 有機化合物の分類

1. 有機化合物と無機物質

2. 有機化合物の骨格をつくる炭化水素

3. 有機化合物の特性を生み出す官能基

[例題1]官能基を見分けよう

4. 有機分子の変化―結合の切断・生成と電子の移動

5. 電子の移動と共鳴構造

6. 有機化合物が起こす反応の分類

7. 有機化学反応における反応剤

1)求核剤と求電子剤 2)求核剤と塩基の違い

8. 有機化学反応における電子の移動と巻矢印

[例題2]酸塩基反応の電子の流れを書こう

章末問題

第9章 アルデヒド・ケトン・カルボン酸誘導体と求核試薬との反応

1. カルボニル基の特徴

2. アルデヒド・ケトンと求核剤との求核付加反応

[例題1]アルデヒド・ケトンの反応

3. カルボン酸誘導体の構造と求核剤との反応

1)カルボン酸誘導体の構造的特徴 2)カルボン酸誘導体と求核剤との反応の概要

4. カルボン酸誘導体と炭素求核剤,ヒドリド還元剤との反応

1)エステルとグリニャール試薬との反応 2)エステルとヒドリド還元剤との反応 [例題2]エステルの反応

5. エステルの加水分解反応

1)塩基性条件下での反応 2)酸性条件下での反応

6. カルボン酸誘導体の求核剤に対する反応性とエステル/アミドの合成

章末問題

第10章 カルボニル化合物のα炭素における反応

1. アルデヒド,ケトン,エステルのα水素の酸性度

2. ケト-エノール互変異性

3. エノラートの反応形式

4. アルドール反応

1)アルドール付加反応 2)3-ヒドロキシカルボニル化合物の脱水反応とアルドール縮合 3)異なるカルボニル化合物間のアルドール反応

5. クライゼン縮合反応

[例題1]アルドール反応とクライゼン縮合

章末問題

第11章 ハロゲン化アルキルの求核置換反応

1. はじめに―有機分子の立体化学復習

1)不斉炭素原子の見つけ方 2)エナンチオマー(鏡像異性体)とラセミ混合物

2. 求核置換反応とは

3. 求核置換反応が進行するハロゲン化アルキルに求められる条件

4. SN1反応

1)反応の概略 2)反応機構とエネルギー図 3)反応速度への影響

5. SN2反応

1)反応の概略 2)反応機構とエネルギー図 3)反応速度への影響 [例題1]ハロゲン化アルキル

章末問題

第12章 ハロゲン化アルキルの脱離反応

1. β脱離反応とアルケンの安定性

2. アルケンの特徴

3. E1反応

1)反応の概略 2)β水素が複数あるハロゲン化アルキルのE1反応 3)E1反応のエネルギー図と反応速度への影響 [例題1]E1反応

4. E2反応

1)反応の概略 2)SN2反応とE2反応の競合 3)β水素が複数あるハロゲン化アルキルのE2反応 [例題2]E1,E2の見分け方とザイツェフ則 4)E2反応のエネルギー図と反応速度への影響

章末問題

第13章 アルケンやアルキン

1. アルケン・アルキンの特徴と求電子付加反応

2. 求電子付加反応の配向性―マルコフニコフ則

[例題1]マルコフニコフ則

3. ジハロゲン化反応―アルケンへのアンチ付加

4. アルケンの接触還元―アルケンへのシン付加

5. アルキンの接触還元

章末問題

第14章 芳香族化合物

1. 芳香族化合物(芳香族性をもつ化合物)

2. 芳香族化合物の求電子置換反応

[例題1]アルケンとベンゼンの反応性の違い

3. 求電子置換反応における配向性

1)電子供与基 2)電子求引基 [例題2]求電子置換反応

章末問題

巻末パネル〜化学構造式かるた

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