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2007年3-4月号
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最新号
(2月20日発行)
2007年3-4月号
(Vol.7 No.2)
定価 2,625円(税込)
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特集
in vivo
/
ex vivo
での遺伝子導入に役立つ
ウイルスベクターの最新動向
〜遺伝子治療に向けた開発の最前線〜
企画/島田 隆(日本医科大学生化学・分子生物学講座)
・<概論>ウイルスベクターの進歩と遺伝子治療研究の現状
島田 隆
ウイルスベクターは遺伝子治療の基盤技術として発展してきた.1970年代に培養細胞への遺伝子導入法として使われていた物理化学的方法では,哺乳動物から取り出した細胞や,動物個体への直接遺伝子導入はできなかった.1980年代にレトロウイルスベクターが開発されて初めて遺伝子治療の動物実験が可能になり,その成果として1989年に米国で初めてヒトを対象とした遺伝子治療が開始された.
(中略)
本特集ではそれぞれのウイルスベクターの開発状況について,第一線の研究者に執筆をお願いした.本稿では,ウイルスベクター全体の歴史,最近の話題について述べてみたい.
・レンチウイルスベクターの最近の進歩 〜危険なウイルスから安全なベクターへ
塙 秀樹
この数年の間にレトロウイルスベクターを用いた先天性免疫不全症の遺伝子治療が一定の成功を収め脚光を浴びているが,挿入変異による白血病の発症といった今まで楽観視してきていた重大な副作用が現実のものとなり警鐘が鳴らされている.本稿では遺伝子治療へ向けたHIV-1ベクターの開発の流れについて概説し,さらに,
in vivo
実験への応用についても簡単に述べてみたい.
・AAVベクターを用いた
in vivo
遺伝子導入法の現状と展望
水上浩明
AAVベクターは安全性が高く長期的な効果が期待できる利点があり,近年活発に開発が行われている.動物実験での有効性に基づき,すでに数多くの臨床研究が行われていることから,本稿では臨床研究の状況を中心として技術開発の流れを整理する.また,治療効果を一層高めることが期待されている新規血清型由来のベクターや免疫反応の回避などといった最近のトピックスについても概説する.
・アデノウイルスベクター開発の最前線
水口裕之
従来のアデノウイルスベクターの問題点(免疫反応を生じることや感染域の制限など)を克服し,機能性(ターゲティング能の付与など)に優れた次世代アデノウイルスベクターの開発が進んでいる.本稿では,主に遺伝子工学的手法を用いたアデノウイルスベクターの改良研究の最前線について解説する.
・Gene Silencing抵抗性レトロウイルスベクターの開発
小野寺雅史
レトロウイルスベクターの歴史は古く,1980年代初頭より研究が開始され,現在では利便性や低細胞毒性から利用頻度も最も高いベクターシステムの1つとなっている.さらに最近では,最大の欠点であった未熟細胞における導入遺伝子の発現低下,すなわちgene silencingに対してもベクターの構造や塩基配列を修飾することで克服し,今後も遺伝子導入分野における有用なツールを提供し続けると思われる.
・肝臓への遺伝子導入
久米晃啓
本稿では,肝臓への遺伝子導入について概観したうえで,現在最も有望視されているアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターの改良について,またその一端として,われわれが取り組んでいるフェニルケトン尿症(PKU)遺伝子治療の前臨床研究について紹介したい.
・骨格筋組織への
in vivo
遺伝子導入
西山章代,武田伸一
筋疾患に対する治療法の開発では,ウイルスベクターを用いた骨格筋への遺伝子導入法が注目され研究が盛んに行われてきた.現在では,骨格筋を含む非分裂細胞への遺伝子導入ではアデノ随伴ウイルス,未分化幹細胞を利用した細胞移植ではレンチウイルスをベクターとして利用することが有効であると考えられている.本稿では,骨格筋を標的としたアデノ随伴ウイルスベクターを用いた
in vivo
での遺伝子導入技術を中心に,ウイルスベクターを用いた骨格筋への遺伝子導入技術開発の現状について述べる.
・脳神経組織への遺伝子導入
喜納(早下)裕美,望月秀樹
脳神経組織への遺伝子導入にはウイルスベクターを直接注入する方法と,遺伝子導入した細胞などを移植する方法がある.本稿では,神経系への遺伝子導入でよく用いられるウイルスベクターの特徴と,われわれが行っているパーキンソン病モデル動物と,そのモデル動物由来の幹細胞への遺伝子導入について述べる.
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