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2007年3-4月号
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最新号
(2月20日発行)
2007年3-4月号
(Vol.7 No.2)
定価 2,625円(税込)
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テクノ・トレンド
・新しいクロマチン免疫沈降法の創出と応用
神崎秀嗣
DNA結合タンパク質は主要な生命現象のなかで転写,複製,修復,増殖分化などの主役として幅広い役割を担っている.現在,生体内(
in vivo
)での,DNA結合タンパク質の挙動を検出する手法としてクロマチン免疫沈降法〔Chromatin immunoprecipitation(ChIP)assay〕が現在幅広く用いられ,多くの興味深い知見が得られている.しかし,このChIP assayはさまざまな機具,試薬,さらには大変な時間を必要とする.そこで筆者は,簡便で丸1日以上短縮でき,従来のChIP assayよりも少量の抗体量で,高い精度で結果を得ることのできるChIP assayの改良法を考案したので紹介する.
・マルチカラーキメラ胚を用いた哺乳類発生系譜の解析法
上野博夫
蛍光マーカータンパク質を安定発現した胚性幹細胞(embryonic stem cells: ES細胞)を利用し全身の組織・臓器が3種類の蛍光および無色の4種類の細胞で構成された成体および胎仔マウス(テトラキメラマウス)を樹立した.本稿では,この系を利用したマウスの発生過程における細胞系譜解析法につき,その応用法,今後の展望について概説する.
・リン酸基親和性クロマトグラフィーを用いた細胞内のリン酸化タンパク質の網羅的精製
木下英司,木下恵美子,小池 透
鉄やガリウムの金属錯体を用いたリン酸基アフィニティークロマトグラフィーは,リン酸化分子を網羅的に分離する技術の1つである.しかし,それらには,リン酸化タンパク質の脱着を生理pH条件下で行えない(タンパク質が変性してしまう)という致命的な欠点がある.本稿では,われわれが開発したリン酸基を選択的に捕捉する分子,Phos-tagを利用したリン酸化タンパク質の分離・濃縮法(亜鉛錯体を用いたリン酸基アフィニティークロマトグラフィー)を紹介する.
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