in vivoイメージングとして最近広がっている手法は,ラットのような動物の個体から得られる発光を捉えるものである.この目的のために,高感度カメラを暗箱にセットした装置(IVIS Imaging System,Xenogen社)がよく使用されている.この装置は,上記のような原則に沿って作られており,量子収率85%の背面照射型CCDカメラを備えている.CCDセンサーは−105℃に冷やされている.さらに,動物を載せて上下する棚(視野調節),動物用ヒーター,麻酔器なども付けられるようになっている.本装置は住商バイオサイエンス(株)を通じて販売されている.
in vivoでの蛍光イメージングの必要条件としてまず挙げられるのは,厚みのある標本で鮮明な像を取得することができるということである.通常の励起方法では,焦点面の上下の広い範囲で蛍光分子を励起してしまう.ゆえにある程度厚みのある標本では,焦点面以外で発生した蛍光により像がボケてしまう.この問題を解決したのが共焦点顕微鏡である.