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2005年11-12月号
> 最新蛍光イメージング活用術
(10月20日発行)
2005年11-12月号
(Vol.5 No.6)
定価 2,625円(税込)
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最新蛍光イメージング活用術
監修/宮脇敦史
第5回 シナプスダイナミクスの蛍光イメージング・・・岡部繁男
哺乳類の中枢神経系を構成する細胞間には,大別すると興奮性シナプスと抑制性シナプスの2種類の接着構造が形成されて,数ミリ秒の時間経過での情報伝達が行われる.シナプスを介した情報伝達機構の解析には,シナプス前部から放出された神経伝達物質であるグルタミン酸やGABA(gamma-aminobutyric acid)が,シナプス後部の細胞膜上に存在する神経伝達物質受容体に結合し,これらの受容体を通過する電流によって引き起こされる電気現象を記録する手法,すなわち電気生理学が最も直接的なアプローチとして利用されてきた.しかしながら電気生理学的手法では,特定のシナプスに由来する信号を単離することやシナプス機能をそこに局在する分子機能と関連付けることは技術的に困難である.この意味において,シナプスの蛍光イメージングは電気生理学的な解析手法を補完する手法としてきわめて有用である.
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