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(10月20日発行)
2005年11-12月号
(Vol.5 No.6)
定価 2,625円(税込)
バイテクノロジージャーナル最新号詳細

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目次
■ インタビュー
■ プロトコール
■ テクノロジー・ニュース
Bio News
■ ビジネス&パーソン
■ コラム
■ 製品・サービス情報

Bio News

[工学]勝ち組ベンチャー2社のその後
 養王田 正文
今回は以前紹介した2つのベンチャー企業の関する続報です.
ParAllele BioScience社が開発したMolecular Inversion Probeを用いたSNPsタイピング法については以前紹介したが,1,000カ所以上のSNPsを同時にタイピングすることがが可能である(Bioベンチャー,3(2):58, 2005).従来は1種類の蛍光色素でラベルした塩基を用いていたため,4種類の塩基について別々に反応させることが必要だった.同社は,最近,4色の蛍光色素を用いることなどの改良を加えることにより,1回の反応で10,000カ所以上のタイピング行うことに成功したことを発表した.
[バイオインフォマティクス]研究の副作用
 有田正規
バイオインフォマティクスの研究対象は幅広い.したがって,さまざまな関連・派生分野が存在する.DNAコンピューティングとよばれる分野では,生体分子の形態変化や自己会合を利用して,並行計算や自己組織化といった計算機科学分野の情報処理を実現しようとしている.例えば,短いDNAフラグメントの配列を巧妙に設計し,数本で平面状のタイルを構成するように設定する.
[ナノテクノロジー]ナノ空間で形成される「室温における氷」
 村上義彦
運動性を制御された分子は,特徴的な挙動を示すことがある.例えば,DNAチップに搭載されたDNAプローブがわかりやすい例かもしれない.水中に自由に分散するDNAの二本鎖形成速度は極めて速い.しかし,チップ上に固定化されると,DNAの運動性が極端に制限されてしまう.これは,DNAチップの検出プロトコルに長い時間が必要となる一因である.
[先端医療]初のSNPs診断薬をFDAが認可
 川上浩司
米国食品医薬品局(FDA)は,遺伝子型の指標となるSNPs(1塩基多型)に基づいて投薬量を調節する情報を提供する初の診断薬「Invader UGT1A1 Molecular Assay」を,2005年8月22日に初めて認可した.本診断薬は,抗癌剤である塩酸イリノテカンの分解代謝に関連する遺伝子のSNPsを患者血液検体から検出し,同製剤の投薬量の調節・決定ができるようにしたものである.
[バイオビジネス]バイオベンチャーにとってのゴール
 坂井知倫
2005年8月21日に米国バイオベンチャーのEyetech Pharmaceuticals社が同じく米国バイオベンチャーであるOSI Pharmaceuticals社に買収されることが公表された.Eyetech Pharmaceuticals社は昨年(2004年1月)に株式公開をしたばかりの会社で,公開時には加齢性黄班変性症という有効な治療薬のない疾病の治療薬の開発が進んでいたことや大手製薬企業であるPfizer社と提携していることなどから株式市場からの評価が高く,時価総額が1,000億円を超えるなど有望なバイオベンチャーと言われていた.

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