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2006年1-2月号
> 新春特別寄稿「本誌編集委員が注目するバイオテクノロジーの新たな局面」
最新号
(12月20日発行)
2006年1-2月号
(Vol.6 No.1)
定価 2,625円(税込)
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新春特別寄稿「本誌編集委員が注目するバイオテクノロジーの新たな局面」
2006年はナノバイオの 実現年となるか 〜国際情勢から見る日本のナノテクノロジー〜 【落谷孝広】
2003年のナノテクノロジー研究開発法の成立以来,米国は政府支援によるThe National Nanotechnology Initiativeのもと,ナノテクノロジー戦略と世界市場の開発を強力に推進しつつある.世界の主要工業国はもちろんのこと,アジアでも熾烈な競争が繰り広げられ,中国,韓国ともに巨額の資金を投じて,この分野のトップクラス入りを目指している・・・・・・
広がる創薬科学ワールド 〜研究情勢の進化と変化〜 【辻本豪三】
DNAチップの実用化が進むとともに,プロテオミクスの一般化が進み,ゲノム科学の臨床応用が現実化に近づいたのは,2005年で注目すべき成果である.
創薬科学とは,言うまでもなく最先端科学と最先端テクノロジーの融合である.今後,より迅速かつ網羅的なメタボローム解析技術,さらにゲノム,トランスクリプトーム,プロテオーム情報を統合したオミックスデータベースの構築,そしてそれに基づく新たな情報科学の発展が期待される・・・・・・
プロテオミクス2005 〜タンパク質研究の進展と拡大〜 【礒辺俊明】
2005年のプロテオミクスのテクノロジー開発では,技術の革新性よりも,プロテオームの動態や翻訳後修飾,分子間相互作用の解析など守備範囲を拡げるための改良が数多く行われた.
最近の研究で特に注目されることは,プロテオミクスが,転写や翻訳,輸送や分解などの細胞内装置,オルガネラの生合成・作動原理の研究,刺激に対する細胞応答を規定するシグナル伝達ネットワークの解析,さらには免疫系や脳神経系などの複雑系の研究において,新展開をもたらしていることである・・・・・・
ES細胞を用いた神経疾患の再生医療 〜その期待と課題〜 【岡野栄之】
ES細胞は無限の自己複製能と多分化能を保持しており,再生医学や薬剤開発への応用が期待されている.中枢神経系疾患においても,特にヒトES細胞研究への期待は大きい.なぜなら,通常は入手の難しい正常ヒト神経系細胞を無限に生産することが理論上可能であり,細胞移植治療のみならず,スクリーニング時に種特異性が問題となる薬剤開発にも有用だと考えられるからである.実際,近年ヒトES細胞を含めたES細胞からの神経系細胞のさまざまな分化誘導系が多数報告されている・・・・・・
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