基礎から学ぶ遺伝看護学〜「継承性」と「多様性」の看護学

基礎から学ぶ遺伝看護学

「継承性」と「多様性」の看護学

  • 中込さと子/監,西垣昌和,渡邉 淳/編
  • 2019年01月18日発行
  • B5判
  • 178ページ
  • 付録:章末問題の正解
  • ISBN 978-4-7581-0973-4
  • 定価:2,640円(本体2,400円+税)
  • 在庫:あり
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遺伝学を基礎から学べ,周産期・母性・小児・成人・がん…と様々な領域での看護実践にダイレクトにつながる,卒前・卒後教育用の教科書.遺伝医療・ゲノム医療の普及が進むこれからの時代の看護に必携の一冊.

目次

Unit 1 遺伝看護学の基礎

人体の成り立ちと遺伝情報

Chapter 1 私たちのからだとゲノム

1-1 私たちのからだ:細胞とタンパク質
1-2 生命の設計図:ゲノム
  • 1-2-1 ゲノムの媒体(伝達手段):染色体
  • 1-2-2 ゲノムの本体:DNA
1-3 遺伝子発現と私たちのからだ―受精から器官形成の過程
  • 1-3-1 遺伝子発現の流れ―セントラルドグマ
  • 1-3-2 遺伝子発現 DNAからRNA:転写
  • 1-3-3 遺伝子発現 RNAからタンパク質:翻訳
1-4 ゲノムのもう1つの媒体(伝達手段):ミトコンドリアDNA

Chapter 2 多様性・継承性とゲノム

2-1 ゲノムの多様性―ゲノムから得られる情報
  • 2-1-1 ゲノムによる多様性の指標:アレル(対立遺伝子)と遺伝型
2-2 細胞から細胞への継承:細胞分裂―体細胞分裂と減数分裂
  • 2-2-1 個人内でゲノム情報を維持する細胞分裂:体細胞分裂
  • 2-2-2 体細胞分裂によるDNA損傷・修復
  • 2-2-3 次世代へゲノム情報を継承する細胞分裂:減数分裂
  • 2-2-4 生殖細胞形成:減数分裂によるゲノム分配と継承
2-3 遺伝子継承の規則:メンデルの法則
  • 2-3-1 メンデルの法則① 分離の法則
  • 2-3-2 メンデルの法則② 独立の法則
  • 2-3-3 メンデルの法則③ 優性の法則(優性・劣性)

疾病の成り立ちと遺伝情報

Chapter 3 疾病の成り立ちとゲノム―遺伝性疾患

3-1 遺伝性疾患
3-2 病的変異―生殖細胞系列変異と体細胞変異の違い
3-3 がんと遺伝子変異
3-4 遺伝学的検査(生殖細胞系列遺伝子検査)と体細胞遺伝子検査―検体の選択
  • 3-4-1 遺伝学的(生殖細胞系列)検査で得られる遺伝情報
3-5 ゲノム解析の手法―解析する大きさ

Chapter 4 家族歴と家系図

4-1 遺伝性疾患の特徴―表現型と家族集積性
4-2 近親度:家系内での遺伝情報共有割合
4-3 家族歴
4-4 家系図
4-5 家族歴からの家系図の作成と評価

Chapter 5 遺伝性疾患① 1遺伝子レベルの変化が関わる疾病―単一遺伝子疾患

5-1 単一遺伝子(メンデル遺伝)疾患
5-2 メンデルの法則に則る継承のタイプ―遺伝形式
  • 5-2-1 遺伝形式① 常染色体優性遺伝(AD)疾患
  • 5-2-2 遺伝形式② 常染色体劣性遺伝(AR)疾患
  • 5-2-3 遺伝形式③ X連鎖遺伝疾患
5-3 家系内での評価―再発率・再発リスク
  • 5-3-1 常染色体優性遺伝疾患の理論的再発率
  • 5-3-2 常色体劣性遺伝疾患の理論的再発率
  • 5-3-3 X 連鎖劣性遺伝疾患の理論的再発率
5-4 未発症者と保因者

Chapter 6 遺伝性疾患② 遺伝要因と環境要因が関わる疾病

6-1 疾患の原因―遺伝要因と環境要因
6-2 多因子遺伝疾患―疾患易罹患性(病気のなり易さ)
6-3 胎児の発育に影響する疾患
6-4 先天性疾患
6-5 ミトコンドリア病

Chapter 7 遺伝性疾患③ 染色体レベルの変化が関わる疾病―染色体異常症

7-1 染色体異常
  • 7-1-1 染色体異常① 数的異常
  • 7-2-2 染色体異常② 構造異常
7-2 がんにおける染色体異常
7-3 染色体検査
  • 7-3-1 染色体検査① 分染法(核型分析)
  • 7-3-2 染色体検査② FISH法
  • 7-3-3 染色体検査③ マイクロアレイ染色体検査

Chapter 8 遺伝医療・ゲノム医療

8-1 遺伝性疾患に対する医療の特徴―遺伝医療
8-2 遺伝医療に関わる社会資源
  • 8-2-1 社会資源① 医療費支援
  • 8-2-2 社会資源② 社会福祉支援
  • 8-2-3 社会資源③ 患者支援団体
8-3 遺伝カウンセリング
8-4 遺伝医療からゲノム医療へ
  • 8-4-1 ゲノム医療① ファーマコゲノミクス(PGx)
  • 8-4-2 ゲノム医療② ゲノムの網羅的診断:クリニカルシーケンス
  • 8-4-3 ゲノム医療③ 個別化医療
8-5 ゲノム医療における看護職の役割

Unit 2 遺伝看護の展開

Chapter 9 遺伝看護実践のための総論

9-1 健康・疾病・診断と治療の概念
  • 9-1-1 看護における<多様性>と<継承性>の理解
  • 9-1-2 健康の概念
  • 9-1-3 疾病の成り立ちの概念
  • 9-1-4 診断と治療の概念
9-2 遺伝・ゲノム医療の役割
  • 9-2-1 あらゆる人を対象とした医療
  • 9-2-2 遺伝性疾患に対する恐れや偏見をなくし多様性を受け入れる社会づくり
9-3 遺伝性疾患をめぐる課題と心理社会的側面の理解
  • 9-3-1 遺伝情報の特徴にもとづく課題
  • 9-3-2 遺伝性疾患をもつ人とその関係者が自責の念をもちやすい
  • 9-3-3 生涯にわたる生活管理・症状管理上で様々な体験をする
  • 9-3-4 同じ体験者との交流がもたらす効果は高い
  • 9-3-5 身近な地域社会での生活の支えが不可欠である
9-4 当事者を取り巻く社会
  • 9-4-1 遺伝学的検査の普及がもたらすもの
  • 9-4-2 遺伝情報の特性をふまえ,個人の尊厳を守る倫理的配慮が求められる
  • 9-4-3 希少疾患の患者家族のサポートグループと医療者のパートナーシップ
  • 9-4-4 切れ目ないサポート,必要な社会資源の提供
9-5 遺伝看護の視点
  • 9-5-1 遺伝性疾患による症状や苦悩を緩和し,潜在する力を発揮するための看護
  • 9-5-2 遺伝情報を役立てる看護
  • 9-5-3 家族どうし,同疾患をもつ者どうし,地域関係者と共に取り組む看護
コラム

Chapter 10 小児期に発症する遺伝性疾患を有する子ども・家族への看護

10-1 健康・疾病・診断と治療の概念
  • 10-1-1 小児期に発症する遺伝性疾患における多様性と継承性
  • 10-1-2 小児の健康の概念
  • 10-1-3 小児期に発症する遺伝性疾患の成り立ち
  • 10-1-4 小児の診断と治療の概念
10-2 遺伝・ゲノム医療の役割
10-3 遺伝性疾患をもつ子どもと家族の心理社会的側面の理解
  • 10-3-1 遺伝性疾患と向き合う子どもの思い
  • 10-3-2 親の受容過程
  • 10-3-3 きょうだいの思い
10-4 当事者を取り巻く社会
  • 10-4-1 患児の生活の場は病院・施設から家庭に移行
  • 10-4-2 子どもの成長に有益なあらゆる情報を共有する
  • 10-4-3 小児期から成人期に向けた生涯医療と社会保障の整備
10-5 遺伝看護の視点
  • 10-5-1 遺伝情報を役立てる看護
  • 10-5-2 成長発達,トランジション,さらにライフスパンの視点
  • 10-5-3 家族ダイナミクス(関係性)を考慮したヘルスマネジメント

Chapter 11 生殖・妊娠領域における遺伝性疾患を有する患者・家族への看護

11-1 健康・疾病・診断と治療の概念
  • 11-1-1 生殖・妊娠領域に関連する遺伝性疾患の特徴
  • 11-1-2 生殖・妊娠領域における健康の概念
  • 11-1-3 生殖・妊娠領域の遺伝性疾患の成り立ち
  • 11-1-4 生殖・妊娠領域での診断と治療の概念
11-2 遺伝・ゲノム医療の役割
  • 11-2-1 生殖補助・周産期医療と遺伝・ゲノム医療
  • 11-2-2 生殖補助・周産期医療における遺伝学的検査
11-3 生殖・妊娠領域における課題と心理社会的側面の理解
  • 11-3-1 遺伝情報の特性による課題
  • 11-3-2 心理社会的側面の理解
11-4 当事者を取り巻く社会
  • 11-4-1 遺伝学的検査の普及がもたらすもの
  • 11-4-2 遺伝情報の特性をふまえた倫理的配慮
  • 11-4-3 切れ目ないサポート,必要な社会資源の提供
11-5 遺伝看護の視点
  • 11-5-1 いのちの多様性と尊厳を護る看護
  • 11-5-2 遺伝情報を役立てる看護
  • 11-5-3 家族どうし,同疾患をもつ者どうし,地域関係者と共に取り組む看護

Chapter 12 単一遺伝子疾患(成人発症)を有する患者・家族への看護

12-1 健康・疾病・診断と治療の概念
  • 12-1-1 単一遺伝子疾患における多様性と継承性
  • 12-1-2 単一遺伝子疾患患者における健康の概念
  • 12-1-3 単一遺伝子疾患の成り立ち
  • 12-1-4 単一遺伝子疾患の診断と治療の概念
12-2 遺伝・ゲノム医療の役割
  • 12-2-1 単一遺伝子疾患の発症確率の予測
  • 12-2-2 単一遺伝子疾患と遺伝・ゲノム医療
12-3 単一遺伝子疾患に関わる課題と心理社会的側面の理解
  • 12-3-1 遺伝情報の特性による課題
  • 12-3-2 actionableな単一遺伝子疾患をもつ人(家系)の心理社会的側面の理解
  • 12-3-3 unactionableな単一遺伝子疾患をもつ人(家系)の心理社会的側面の理解
12-4 当事者を取り巻く社会
  • 12-4-1 遺伝学的検査の普及がもたらすもの
  • 12-4-2 遺伝情報の特性をふまえた個人の尊厳を守る倫理的配慮
  • 12-4-3 希少疾患の患者家族のサポートグループと医療者のパートナーシップ
  • 12-4-4 切れ目ないサポート,必要な社会資源の提供
12-5 遺伝看護の視点
  • 12-5-1 単一遺伝子疾患による生活への影響の適切な評価と看護介入
  • 12-5-2 遺伝情報を用いた患者・家族の適応支援
  • 12-5-3 家族どうし,同疾患をもつ者どうし,地域関係者と共に取り組む看護

Chapter 13 多因子遺伝疾患を有する患者・家族への看護

13-1 健康・疾病・診断と治療の概念
  • 13-1-1 多因子遺伝疾患における多様性と継承性
  • 13-1-2 多因子遺伝疾患患者における健康の概念
  • 13-1-3 多因子遺伝疾患の成り立ち
  • 13-1-4 多因子遺伝疾患の診断と治療の概念
13-2 遺伝・ゲノム医療の役割
  • 13-2-1 多因子遺伝疾患の遺伝と家系内集積性
  • 13-2-2 多因子遺伝と遺伝・ゲノム医療
13-3 多因子遺伝疾患に関わる課題と心理社会的側面の理解
  • 13-3-1 遺伝情報の特性による課題
  • 13-3-2 多因子遺伝疾患に特有な心理社会的側面の理解
13-4 当事者を取り巻く社会
  • 13-4-1 遺伝学的検査の普及がもたらすもの
  • 13-4-2 ゲノム情報の特性をふまえた個人の尊厳を守る倫理的配慮
  • 13-4-3 患者家族のサポートグループと医療者のパートナーシップ
13-5 遺伝看護の視点
  • 13-5-1 多因子遺伝疾患による生活への影響の適切な評価と看護介入
  • 13-5-2 遺伝情報を用いた患者・家族の適応支援
  • 13-5-3 家族どうし,同疾患をもつ者どうし,地域関係者と共に取り組む看護

Chapter 14 がんゲノム医療・遺伝性腫瘍に関わる患者・家族への看護

14-1 健康・疾病・診断と治療の概念
  • 14-1-1 がんにおける多様性と継承性
  • 14-1-2 がん患者における健康の概念
  • 14-1-3 がんの遺伝学的成り立ち
  • 14-1-4 がんの遺伝学的診断と治療の概念
14-2 がん医療における遺伝・ゲノム医療の役割
14-3 遺伝性腫瘍に関わる課題と心理社会的側面の理解
  • 14-3-1 遺伝情報の特性による課題
  • 14-3-2 遺伝性腫瘍に特有な心理社会的側面の理解
14-4 当事者を取り巻く社会
  • 14-4-1 がんゲノム医療の拡がり
  • 14-4-2 遺伝・ゲノム医療に関する情報の氾濫
  • 14-4-3 高額な医療費による経済的負担
14-5 遺伝看護の視点
  • 14-5-1 がん発症における遺伝学的リスクアセスメント
  • 14-5-2 遺伝医療への橋渡しとフォローアップ
  • 14-5-3 がんゲノム医療に関する適切な情報提供と意思決定支援
  • 14-5-4 遺伝性腫瘍と診断された人への継続した援助

Chapter 15 遺伝看護とELSI

15-1 人の遺伝情報とELSI
15-2 遺伝・ゲノム医療とELSI
  • 15-2-1 <Ethical>倫理的課題
  • 15-2-2 <Legal>法的課題
  • 15-2-3 <Social>社会的課題
  • 15-2-4 遺伝カウンセリングにおけるELSI
15-3 遺伝・ゲノム医療と社会
  • 15-3-1 偶発的所見・二次的所見
  • 15-3-2 遺伝子検査ビジネス,消費者直結型(DTC:Direct To Consumer)遺伝子検査
15-4 遺伝看護の視点
  • 15-4-1 患者・家族の自律性の尊重:ナラティブアプローチ
  • 15-4-2 真実の告知
  • 15-4-3 患者・家族の秘密(プライバシー)の保持
  • 15-4-4 患者の権利擁護(アドボカシー)と看護師の一貫性(インテグリティ)

付録―遺伝看護に役立つ情報ソース

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