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iPS細胞技術の新型コロナウイルス研究への活用

SARS-CoV-2 research using iPS cell technology
橋本里菜,高山和雄
Rina Hashimoto/Kazuo Takayama:Center for iPS Cell Research and Application(CiRA), Kyoto University(京都大学iPS細胞研究所)
10.18958/7485-00001-0001412-00

ヒトiPS細胞から分化誘導した気道および肺胞オルガノイド等の呼吸器様構造体は,COVID-19患者の呼吸器における病態を正確に再現できるモデルとしてCOVID-19の病態解明への応用が活発に行われている.また,これらのモデルは臨床予測性の高いCOVID-19創薬の実現にも貢献できると期待されている.本稿では,ヒトiPS細胞から分化誘導した気道および肺胞オルガノイド等を用いたCOVID-19研究の最新の動向と課題について概説するとともに,ポストコロナにおけるiPS細胞技術の可能性についても議論する.

ヒトES/iPS細胞,オルガノイド,呼吸器,COVID-19,SARS-CoV-2

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