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感染症領域におけるLBPs開発の機運と挑戦

Opportunities and challenges in development of live biotherapeutic products to overcome infectious diseases
金 倫基,Bernat Olle
Yun-Gi Kim1)/Bernat Olle2):Research Center for Drug Discovery, Faculty of Pharmacy and Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Keio University1)/Vedanta Biosciences, Inc.2)(慶應義塾大学薬学部創薬研究センター1)/ベダンタ・バイオサイエンシズ社2)
10.18958/7011-00001-0000147-00

広域スペクトラム抗菌薬は,多様な細菌感染症に対して効果を期待できる反面,腸内細菌叢による病原性細菌の定着阻害作用(CR:colonization resistance),すなわち,Clostridioides difficileなどの病原性常在細菌(pathobiont)や腸内の抗菌剤耐性(antimicrobial resistance:AMR)株の増殖を阻止する機能を低下させる諸刃の剣となり得る.生きた生物学的製剤(LBPs:live biotherapeutic products)は,腸内細菌叢によるCRを回復させ,pathobiontやAMR株の感染拡大を制御する,既存のモダリティとは異なる抗菌剤の補助手段を提供できる可能性がある.そこで本稿では,特に米国におけるpathobiontやAMR株の定着・増殖阻害と感染管理のためのLBPs開発について,天然由来細菌からなる経口および経腸投与LBPsに焦点を当てて述べたいと思う.

Clostridioides difficile,多剤耐性菌,CR(定着阻害作用),抗菌剤

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