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脂肪組織における分岐鎖アミノ酸代謝と肥満

Branched-chain amino acid metabolism in adipose tissue and obesity
米代武司,梶村真吾
Takeshi Yoneshiro1)/Shingo Kajimura2)3):Division of Metabolic Medicine, Research Center for Advanced Science and Technology, The University of Tokyo1)/Beth Israel Deaconess Medical Center and Harvard Medical School2)/Howard Hughes Medical Institute3)(東京大学先端科学技術研究センター代謝医学分野1)/ハーバード大学ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター2)/ハワード・ヒューズ医学研究所3)
10.18958/7131-00001-0000253-00

肥満や関連代謝性疾患には,分岐鎖アミノ酸(BCAA)の代謝異常が密接に関与している.代謝的熱産生の場である褐色脂肪組織(BAT)はBCAAを選択的に代謝分解することにより,全身性のエネルギー代謝と耐糖能を制御する.このBCAA代謝分解には新規ミトコンドリアBCAAトランスポーターMBCが不可欠である.MBCを介したBCAA分解は,視床下部-プロスタグランジンE2を介した発熱応答にも寄与する.今後,BATのBCAA代謝を活性化する方法を探索することにより,新たな肥満予防法の創出につながる可能性がある.

褐色脂肪細胞,ベージュ脂肪細胞,分岐鎖アミノ酸,インスリン感受性,トランスポーター

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