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ペプチドライブラリーの構築/探索によるペプチド薬剤開発擬天然ペプチド創薬戦略の展開

Discovery of bioactive peptides via construction and screening of peptide libraries―pseudo-natural peptides as new drug candidates
後藤佑樹
Yuki Goto:Department of Chemistry, Graduate School of Science, The University of Tokyo(東京大学大学院理学系研究科化学専攻)
10.18958/7173-00001-0000341-00

近年の技術革新により,天然由来のペプチドをお手本とすることなく,望みの生物活性を発揮するペプチド薬剤を一から人の手で生み出すことが可能になってきている.この次世代型のペプチド創薬戦略を支える方法論の一つが,ランダム配列からなるペプチドの大規模なコンビナトリアルライブラリーの探索技術である.本稿では,mRNAディスプレイ法を中心に関連技術を概説する.その後,試験管内人工生合成系で構築した擬天然ペプチドライブラリーの探索により,新機軸の薬剤候補を創製しようとするわれわれの最新の研究例についても紹介する.

ペプチドライブラリー,中分子ペプチド,mRNAディスプレイ法,擬天然ペプチド

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