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哺乳類の皮膚表皮バリア形成にかかわったEVEの外適応

Exaptation of EVE for epidermal barrier formation
松井 毅
Takeshi Matsui:School of Bioscience and Biotechnology, Tokyo University of Technology(東京工科大学応用生物学部化粧品コース)
10.18958/7323-00001-0000567-00

陸上脊椎動物(両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類)の体表面を覆っている皮膚表皮は,気相環境に適応するためのバリア機能を担っている.最上層の顆粒層細胞(SG1)特異的に発現するSASPase/ASPRV1(skin aspartic protease,サスペース)は,レトロウイルス由来の酸性プロテアーゼであり,哺乳類の祖先に獲得され角層の保湿にかかわる機能遺伝子として外適応(エクサプテーション)したと考えられる.最近,SG1細胞における特有の細胞死「コルネオトーシス」は,細胞内酸性化を経ることが明らかになった.また最近の研究により,角層が形成される際に起こるコルネオトーシスは細胞内酸性化を経て,SASPaseの活性化を促すことが示唆された.

皮膚,表皮バリア,保湿,コルネオトーシス,レトロウイルス様プロテアーゼ

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