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スペクトル型フローサイトメトリーの原理と測定の実際

Principles and practice of spectral flow cytometry
石原誠人,佐藤亮太,福井竜太郎
Makoto Ishihara1)/Ryota Sato2)/Ryutaro Fukui2):ソニー株式会社1)/千葉大学未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点2)
10.18958/7737-00036-0006033-00

近年,さまざまな研究領域で多次元解析に対するニーズが高まっており,フローサイトメトリー(FCM)解析でも色数の増加傾向が顕著となっている.しかし,旧来のバンドパスフィルターベースのFCM解析(古典的FCM解析)では,色数が増加するにつれて蛍光補正のパターンも増加するため,補正のプロセスが複雑化するという課題があった.本稿では,スペクトル型FCMがunmixingとよばれる計算方法によってこの課題を克服できるだけではなく,自家蛍光除去機能による定量性の向上が実現できることを実際のデータを交えながら紹介する.

unmixing,多色解析,自家蛍光除去,免疫細胞解析

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