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腸内細菌叢とがん発生の分子メカニズム

Molecular mechanism of carcinogenesis by intestinal flora
川西優喜,若林敬二,渡辺賢二
Masanobu Kawanishi1)/Keiji Wakabayashi2)/Kenji Watanabe3):Graduate School of Science, Osaka Prefecture University1)/Graduate Division of Nutritional and Environmental Sciences, University of Shizuoka 2)/Department of Pharmaceutical Sciences, University of Shizuoka3)(大阪府立大学理学系研究科1)/静岡県立大学食品栄養環境科学研究院2)/静岡県立大学薬学研究院3)
10.18958/6619-00001-0000942-00

近年,「コリバクチン」とよばれる遺伝子損傷性毒素を産生する菌が腸内細菌叢のなかに存在することがわかってきた.コリバクチンはDNAを損傷する比較的小分子の有機化合物である.炎症モデルマウスにコリバクチン産生菌を感染させると大腸発がんが惹起されることや,大腸がん患者の腸内細菌叢には高頻度にコリバクチン産生菌が検出されることなどから,コリバクチン産生菌は新たな大腸発がん因子として注目されている.本稿では,解明が進みつつある「コリバクチン」の遺伝毒性発現メカニズムを概説する.

腸内細菌,コリバクチン,大腸がん,遺伝毒性,DNA損傷

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