ヒト未熟児網膜症のマウスモデル.生後1週間のマウスを3~5日間,高酸素環境下(約85%酸素)で飼育し,その後通常酸素下(約21%酸素)に戻し5日後の網膜血管を観察する.高酸素環境曝露により,網膜のVEGF発現が低下することで,一度完成した血管,特に網膜中央部の血管網が退縮する.通常酸素に戻すとVEGFが再度発現上昇し,退縮した部位に残った血管から血管網が再生するとともに,硝子体方向へ異常な血管(病的血管)の増殖が起こる.