uncoupling protein

UCP(uncoupling protein).ミトコンドリアでは,電子伝達系により内膜をはさんで作られた電位勾配を利用し,ATP合成酵素によってATPが産生される.UCPはミトコンドリアの内膜にあってプロトン輸送体として働き,この電位勾配を消失させることにより電子伝達系とATP合成とを脱共役する蛋白である.現在5つのアイソフォーム(UCP1~5)が存在することが知られている.最初に同定されたUCP1は脱共役の際に熱としてエネルギーを放散する役割を持ち,哺乳類ではその発現のほとんどは褐色脂肪組織に認められる.UCP1は体温の維持などに重要な役割を果たしており,甲状腺ホルモンや交感神経により発現が増加することが知られている.

実験医学増刊 Vol.29 No.5
実験医学増刊 Vol.30 No.13
実験医学増刊 Vol.31 No.5

参考書籍

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