プロテノイドミクロスフィアは,アミノ酸混合物の水溶液を,熱水噴火口を模した容器内で約170℃に加熱した際に形成される粒子径数μmの微粒子であり,1960年にFoxと原田によって報告された.Oparinはその著書『生命の起源』(1936)で,コアセルベート滴やプロテノイドミクロスフィアなどの微粒子が生命起源に深くかかわっている可能性を論じている.